特捜9 シーズン2 第4話 令和最初の事件

特捜9 シーズン2
(2019年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

第4話 令和最初の事件
(逃亡する女!! 令和・最初の事件)

【ストーリー】

●純喫茶”つりがね草”

客として茶店にいた猪狩哲治は店長の沢田真介と将棋に
ついて語る。沢田葉子は古関真由子がやってきていつも
のカリーライスを頼む。二人は真由子に対しておめかし
しているのでデートなのか?と問うと夜にクライアント
の社長と会食だという。企画を気に入ってくれたこと。
始めて一人立ちだとし、入社7年目にしてやっと認められた
と喜ぶ。
その夜、階段下で遺体として男性が発見される。

宗方に電話が鳴るとすぐに現場へと向かう。

●現場

新藤は直樹たちに説明する。亡くなったのは不動産会社
イノベットINOBETの社長・二戸部剛(55歳)。死亡推定時刻
は昨夜の10時から12時。第一発見者はランニング中の人
だという。矢沢によるとマンション開発の大手でCMにも
よく出て居る人だという。世間では10連休なのに・・と
ぶつぶつ語っている青柳。そこに宗方が来て「まだ殺人と
決まった訳ではない」と告げる。階段の上には脚を滑らせ
た痕があるのだという。事件と事故の両面での捜査だという。
殺人でないのに臨場の場に宗方が来ている。この件は何か
あるなと村瀬。
そこにベテランの鑑識の猪狩もやってきた為にみんな驚く。

遺留品を調べるとサイフには30万円くらい入っている。
レシートにはホテル「カンツォーネ」のレストランで食事
した形跡(4月26日 21:52)と書かれていること。携帯には
22:08に山川晃という人物に被害者は電話しているという。
・直樹は新藤と被害者の会社へ
・青柳は矢沢と山川の関係を調べる。
・志保と村瀬は・・・宗方も同行して真澄から解剖の
立ち会いをすることになる。

●不動産会社イノベット

社長秘書の小方若菜が応対に出る。得られる情報は・・
・社長は独身。
・昨夜の社長の行動を尋ねると、6時まで社内で会議。7時
からホテルで広告会社の担当と会食だという。

●ホテル”カンツォーネ”

客室係から話を聞く。
二戸部は部屋を予約していた事が分かる。シャンパンを
用意するように言われていたこと。部屋には入った形跡は
なかかった。10時頃までフレンチのコースを食べていた
とのこと。女性を部屋に連れ込むつもりだったのか。

●解剖室

真澄は遺体の身体を見て久しぶりに見たとし身体に入れ墨
の入った遺体を見て語る。
宗方は「昭和のヤクザ」ですとし因縁の相手だという。
彼は龍丸会の構成員だった。

■感想

平成最後の事件を昭和最後の未解決事件と共に暴いていく
エピソード。

面白い構成だと思うのだけど、色々と不可解なところが
多いな。

もう冒頭で答えが出ている。社長は山川晃を殴っていまし
たからDNAが出るでしょう。争った上に落下していった
のは完全に正当防衛が成立するような気もするし・・
宗方は遺体を見てもかなり慎重な態度をとっていた。
(他殺ではなく脚を滑らせただけかも知れない・・と。)

旅館から旅館を渡り歩いている女性なんて設定を聞くと
「神の舌を持つ男」の温泉芸者を演じた広末涼子さんを
思い出す。

もう社長になっている訳だし30年前の経理のフロッピー
ディスクなんて気にします?

色んな因縁も有って、偶然に通っていた喫茶店とか
当時の風俗店関係の流れなどもあまりに運命が多すぎ。

日時を合わせていち早くこのタイミングに昭和、平成、
令和という流れをドラマに取り込んだ所は面白いんだけど
ね。

・捜査ポイント

◆ベテランの捜査官たちが今回の事件に注視している

神田川宗次朗、宗方朔太郎、猪狩哲治がまだ積極的に捜査
に関わっていた頃の事件が関わっている。

今回死亡した人物の二戸部剛と昭和時代にも嫌疑にかけら
れていた。

◆昭和時代の事件の関係者

平成最後に亡くなっていた社長は昭和時代に川村典子(偽名)
という人物の失踪に関わっている疑いが有ったこと。
当時のヤクザが現在では不動産業者の社長・二戸部剛である。

昭和64年1月7日に捜査本部は解散していたが、遺体なき
殺人としての捜査としては無理が有る。

◆川村(古関)の娘・真由子が当時嫌疑の有った二戸部に
関わる。

今回のドラマの興味の一つは古関晶子が生きて居ると知った
時に一気に容疑者が広がり、シナリオとしての可能性が
広がった。

◆物証

フロッピーディスクというのがまぁ昭和を感じさせるネタ
みたいだね。

平成のネタとしてはガラケーなんでしょうかね。

指紋が遺伝するって始めて聞いた。いや特殊な指紋は
遺伝するようなことは聞くけどそこから親子鑑定なんて
出来るのか?

・投了

アリバイの裏取り作業をしていき、最終的にはミスリード
の牽引を古関晶子に持たせて、最終的には科学捜査によっ
て解明した。被害者に砂糖が付着していたこと。白ザラメ
にショ糖。綿菓子屋ではないか。祭りで若手のテキ屋の
男に殴られたとする山川晃が変な媒介役となって犯人へと
結びついてしまった。

山川としては告白したかった。
それが告白出来たことでようやく前に進めるというところ
なのか?

■出演者

警視庁捜査一課特別捜査班

浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (特捜9・主任、元渋谷中央署刑事課主任)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (特捜9、元二子玉川署生活安全課係長)
青柳靖 …… 吹越満 (特捜9、元警視庁資材課)
矢沢英明 …… 田口浩正 (特捜9、杉並南署総務課主任)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (特捜9、元東中野署刑事課係長)
早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (監察医)
新藤亮 …… 山田裕貴 (特捜9、元新宿中央署)
宗方朔太郎 …… 寺尾聰 (特捜9・班長、元警視庁人事課)
浅輪倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
神田川宗次朗 …… 里見浩太朗 (警視総監)
佐久間朗 …… 宮近海斗 (鑑識)
広岡巧 …… 新貝文規 (監察医)
監察医 …… 鳥塚千恵

猪狩哲治 …… 伊東四朗 (鑑識)

古関晶子 / 川村典子 …… 田村たがめ（54歳、真由子の母・旅館”かわ村”女将)
沢田真介 …… おかやまはじめ（喫茶店”つりがね草”店主)
古関真由子 …… 松田るか (29歳、広告会社”博雷堂”社員)
沢田葉子 …… まつむら眞弓（喫茶店”つりがね草”店員、真介の妻)
二戸部剛 …… 新納敏正 (55歳、不動産会社”NITBET”社長)
山川晃 …… 江端英久 (テキ屋/金魚すくい店主)
小方若菜 …… 枝元深佳 (社長秘書)
宮崎刑事 …… 山本啓之 (取り調べ)
30年前の宗方朔太郎 …… 神藤兼征
30年前の猪狩哲治 …… 内藤聖羽
30年前の神田川宗次朗 …… 市原佳祐
幼い真由子 …… 白鳥玉季
靖恵 …… 東野瑞希

佐々木光弘、金光真輝、海谷紘平、西本宙樹