キモチいい恋したい!
(1990年7月期・フジテレビ・月曜21時枠)
脚本:中山乃莉子(1)(2)、瀧川晃代(3)、尾西兼一、信本敬子
音楽:藤村春水
企画:清水賢治、宅間秋史
プロデュース:阿部祐三
演出:楠田泰之、斎藤郁宏、赤羽博、柴崎正
主題歌: 「P.S. I LOVE YOU 」PINK SAPPHIRE
第3話 男は目的別に使い分けなきゃ!?
【ストーリー】
隆の家でシャワーを浴びていた香菜のことを見てユキは飛び出す。
香菜は追いかけると誤解だとし、突然のスコールで仕方が無かっ
たのだという。しかしユキは信じられないという。耕平と祐司
もまた隆に対して男と女が一つ屋根の下に居たのに何もないなん
て信じられないというと、アイツが女?という。お前と香菜の
関係は何なのかとして香菜のことを好きな祐司は問う詰める。
同僚・・友達・・だとする香菜に対して関係をハッキリさせて
というとケンカ仲間だと二人共語る。
翌朝、二人はいつものように競うようにして走る。しかし
交差点でユキの姿を見て香菜は隆を先に行かせる。隆はユキに
挨拶する中、香菜も今来た様に挨拶する。
耕平はえりが英二のオフィスに入っていくのをただ見守るしかな
かった。そんな中室内では英二がヤーモンが少しイタズラをして
逃走しているという。ヤモリだと知ってえりは悲鳴をあげる。
それを聞いて耕平は思わずドアを開けて中に入る。えりは激怒する
が、黙って見ている訳にいかなかったという。自分はえりが
望んでいることなら何でもするという耕平。それならヨロシクね
として車のカタログを大量に手渡される。
ヤモリ一匹で2万円。英二の為に預かっていたえり。英二の好きな
ものは好きになるというえりは変わりにマンションの鍵を手に入
れたという。
翌朝。
会社では英語を話す相手から電話が鳴り対応に苦慮する。
誰も出たがらない中で、英二が英語で対応する。英二によると
外国人客が東京観光ツアーを組んで欲しいというものだった。
VIPの集まりなのでよろしくという英二。
支店長の秋山と係長の高木は、みんなを集める。
英語は世界の共通語だとし、英語をマスターしないといけないと
して、一週間の英語の講習会を開くという。
なんと講師としてやってきたのはゆみえだった。あの人は一体
何者なのか。香菜が客で隆が添乗員役。そしてゆみえが医者だ
という想定で英語を話す。香菜の体調が急変するというシチュエ
ーション。お腹が痛くなった香菜の容体を英語で医者に伝えて
と隆に要求。しかし英語が出来ず不甲斐ない思いをさせられる。
香菜と隆は外回りの営業にいく。
すると隆が一人でスタスタ歩いて行く為に香菜は追いつくのが
やっと。更に不運なことに靴のかかとが壊れてしまう。
自己中だと香菜は非難すると靴くらいプレゼントしなさいよと
訴える。隆は仕方が無いなとして急いで靴屋に走る。なんと
24サイズの靴は58000円もすると聞いて苦笑いするしか無かった。
祐司は耕平と共に香菜のデートコースの下見がてら営業へ。
コンサートが終わったらここでフランス料理を食べて上でカク
テルを飲む。その後は・・ムフフと語る。そんな中耕平はえりと
秋山が仲良くしている光景を目にしてしまう。
■感想
見やすいドラマだけど早くも飽きてきたかなという印象。
香菜と隆の関係は誰の目から見ても仲が良い。
しかし本人たちは否定し、強がって相手を異性としては見て
いないと公言するものの、今回のラストで異性として見ている
ことを告げるシーンで締めくくられる。
ユキが香菜に念を押して隆との関係を進めても良いかを確認
しているところを見ればその事に気がついているだろうことも
伺えるが、それでも好きになればそうも言っては居られない。
女性陣は金・金言っているものも居て相手に求める条件を
突きつけ、より好条件の相手を探している。男性はなんとか
してそんな相手に振り向いてもらう為に、切磋琢磨している。
相変わらず彼らがその答えを探しているのはPOPEYEという名の
雑誌だけどね。
このドラマの異性関係に於いては香菜と隆以外の可能性が
全く感じられずそれを引きずったままの状態で進行している
状態だ。
仕事上での困難が待ち受ける。
外国人客を相手にしなければならず、その客がリクエストしてきた
為に当初のプランとは違い歓楽街に入ってしまったこと。
そこでヤクザに絡まれてしまい3人の外国人を助ける為に隆が
相手を酔うまで追い込んで、なんとか助けるものの、香菜からは
そんな事情も知らずに不謹慎極まりないヤツとの認識のもの、
思いっきり平手打ちを喰らった。
そんな事情の真相を飲み屋で聞かされるというのもまた皮肉な
ものだけどね。
また女性のものは何でも高い。
靴一足にしても5万8千円。もっと安いのは幾らでも有るのに
男性陣は女性の買い物・女性の求めるものというのがなかなか
分からない事情も有って、隆は香菜に言われるがままその通りに
買ってしまった。
不器用でそそっかしいのは香菜側でありユキでも有る。
またデートに誘ってokされただけで、祐司も先走り感があまり
にも強い。相手がコンサート中に寝てしまったにも関わらず
香菜の頭が肩に寄り添ってきただけでそれだけの価値が有ったと
思い込んだ祐司。
耕平はえりをストーカー状態。なんとか気に入られようとし
本人は見守ろうとしているのかも知れないが実に気味の悪い行動
ばかりを繰り返す。
耕平が完全にえりからの使いっ走りとされ、”貢くん”状態。
パブのマスターが相変わらず一言良い言葉を投げかける。
「実は男は狼の仮面を被った羊であり、女が羊の仮面を被った
狼じゃないのか」と。
隆もまた
「女が男に求めるのを数えていたら50音じゃないない。自分らしさ
が一番だ」と語る姿。
職場で高い靴を買ってもらったという香菜。
熱で魘されている隆の元にいったユキが目にしたものは、
香菜からの靴のお礼の手紙/カードだった。
■出演者
旅行代理店オリエンタルツアー
谷本香菜 …… 安田成美 (23歳、営業部)
工藤えり …… 田中美奈子 (営業部)
酒井ユキ …… 森尾由美 (営業部、隆が好き)
松木隆 …… 吉田栄作 (営業部、いつか独立して起業したい)
浜田耕平 …… 嶋大輔 (営業部、えりが好き)
篠崎祐司 …… 団優太 (営業部、ユキが好き)
佐久間ゆみえ …… 杉本彩 (保険会社HS平成火災)
松木奈摘 …… 諸岡菜穂子 (隆の妹、全寮制の高校生)
新谷かおり …… 吉野マリ (若い社員)
守屋ユミ …… 美村未紀 (若い社員)
河村りえ …… 水沢螢 (若い社員)
堤英二 …… 宇都宮隆 (オリエンタルツアーの親会社の息子)
高木和雄 …… 稲川淳二 (オリエンタルツアー・係長)
秋山達彦 …… 草刈正雄 (オリエンタルツアー・支店長)
大槻正吉 …… 大槻ケンヂ (料理店)
電話の声 …… マックス・ホセン・シュアー
ヤクザ1 …… 小林アキショー
ヤクザ2 …… 岩井節夫
靴屋店員 …… 斉藤麻里