A LIFE ~愛しき人~
(2017年1月期・TBS・日曜21時枠)
脚本:橋部敦子
音楽:佐藤直紀
企画:植田博樹
プロデュース:瀬戸口克陽、東仲恵吾
演出:平川雄一朗、加藤新、木村ひさし
http://www.tbs.co.jp/ALIFE/
第3話 決断!!患者の未来をかけた戦い
【ストーリー】
沖田は壇上家の院長の快気祝いのパーティーに呼ばれる。
院長が単独で呼んだ格好で、沖田の功績には何かを考えないと
いけないとして外科部長の座とか、院長の座とか・・と。
壮大がシアトル行きを勧めてくれたお陰で今があるという。
しかし何故戻ってくれたのかと問われ、深冬のこととは言えず
僕にも出来ることがあるのではないかと思ったと答える。
心臓外科も良いが小児科を立て直して欲しいという委員長。
壮大もまた沖田が最後の切り札であることを語る。ダメなら切り
捨てるのかという院長。
深冬は壮大にゴメンとし私も沖田を呼んでいるとは知らなかっ
たと語る。院長の話は冗談じゃないかもなと。
井川は深冬の論文を読んだことを語る。沖田は彼女が論文を
書いていることを知り驚く。井川は沖田が論文を書かずにいる
ことに対してもしかしてバカにしているのではないかと問う。
手術の時、他人の論文は参照しているのに自分が書かないなんて
変だと。そんな井川は今後沖田のオペに自分も入れて欲しいと
語る。
壮大は脳外科の手術。そして沖田はその前立ちをする。
一方外来で小児科に成田美保に連れられて娘の友梨佳(7歳)が
やってくる。深冬は問診する。
美保の話だと週に2日は仕事の為に実家に預けるがその時に
腹が痛くなるのだという。しかし前の病院では心因性だろう
と言われたこと。診察しようとするが友梨佳は先にトイレに
行きたいと語る。
その後腹部を見ると傷跡が有った。美保によるとジャングルジム
から落下して手術したことがあるのだという。検査データを
もらってきて欲しいと告げる。
■感想
なんてつまらんドラマなんだ・・
折角の役者の熱演もシナリオがあまりにお粗末過ぎる。
ドラマでは毎度助けられる命があるのに何らかの医者たちの
理由で治せないという事情を作り、そこで葛藤点を持たして
いく内容のようだ。前回のシナリオとは形や人は違えどやって
いることはそう変わらない。
昔から病院が潰れたら助けられる命も助けられなくなるという
ことで諦めるしかないみたいなシナリオは多いけど結局いつの
時代も変わってない。経営や資本主義的論理を病院に持ち込ま
なければやっていけない。しかしその反面で病院の中には
メンツに拘る旧態形式の構図が存在していてかなりの矛盾点を
はらんでいる。
一番驚くのは、小児科医のことに相当拘りを持っていた院長が
防波堤になるべきところなのにいきなりメンツの問題で患者を
見限ろうとしている事実が有ったこと。
経営者の壮大と沖田の間で衝突するのは仕方が無いなと思って
いたけど何なんでしょうか、この全方位的な沖田への集中砲火。
派閥だなんだと言う前に戦うべきところで違っていて、それは
患者には関係無いという主張だけは響くんだけどね。
これを見て木村文乃役の柴田由紀じゃないけど、大病院の割りに
こんなくだらないことをしている現実にただただ呆れる他ない。
病院に大きな幻想を抱くのもどうかと思うが、少なくとも国会
の議員のような政治的駆け引きで国民の信頼を失ってはいけない
場所だと思うんだけどね。
こんな病院の小児科なら辞めてしまえと言えれば良いのに、
それが出来ない現実が今の日本なのかな。
■出演者
沖田 一光 …… 木村拓哉 (心臓血管と小児の外科が専門)
壇上 深冬 …… 竹内結子 (小児外科医)
井川 颯太 …… 松山ケンイチ (心臓血管外科医)
柴田 由紀 …… 木村文乃 (オペ看護師)
榊原 実梨 …… 菜々緒 (顧問弁護士)
羽村 圭吾 …… 及川光博 (心臓血管外科医・部長)
壇上 壮大 …… 浅野忠信 (脳神経外科医・副院長)
壇上 虎之助 …… 柄本明 (壇上記念病院・院長)
沖田 一心 …… 田中泯 (下町の外れで寿司屋)
真田 隆之 …… 小林隆 (病院の経理・事務長)
壇上莉菜 …… 竹野谷咲 (5歳、深冬の娘)
茶沢達彦 …… 谷口翔太 (小児外科医)
白川 哲雄 …… 竹井亮介
ちすん、安井順平
咲坂実杏、一ノ光明、中野剛、貴山侑哉
成田美保 …… 紺野まひる (友梨佳の母)
成田友梨佳 …… 石井心咲 (7歳、腹痛)
竹中浩一 …… 谷田歩 (「あおい銀行」行員)
久島健 …… 中津川朋広 (「あおい銀行」行員)
蒲生 …… 越村公一 (「慶安大学病院」小児外科教授)
鯉沼トキ
新井智博、諫早華作、松沢真祐美、池田颯