相棒15 第15話 パスワード

相棒15
(2017年10月期・TV朝日・水曜21時枠)

プロデューサー:伊東仁、西平敦郎、土田真道
音楽:池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

第15話 パスワード

脚本/櫻井智也 監督/池澤辰也

【ストーリー】

点字を打つ人物が居た。

冠城と右京は「花の里」の女将・月本が病院に入院したという
ことで見舞いに行く。ストレスになるような常連客が居るので
はないかとして冠城は右京を見る。月本は胃潰瘍の原因はピロリ
菌だが、確かにたまにそういう客は居ますよとして冠城を
見る

隣の病室では松本貴子はこの男(吉田光雄)にダマされるなとい
うが、井上真奈美は大きな声を出さないでという。真奈美の為に
見舞いに来ていた吉田光雄。

そんな中突然捜査一課の伊丹と芹沢と意外なところでバッティン
グする特命係。一瞬月本の見舞いに来たのかと思われたが、
真奈美に対して警察だと名乗ると小松崎陽一殺害に関して少し
事情を聞きたいという。

小松崎は訪問介護”ベストハート”の職員。
鑑識の益子によると死後12時間だという。芹沢は物盗りに見える
がサイフには手つかずだという。顔見知りで油断した隙に刺され
たのだろうとされていた。

真奈美は警察に何度も話をしたという。
しかし真奈美は訪問介護に対して小松崎を毎度指名していること。
真奈美は彼に最後に会ったのは1週間前で、家の掃除や料理、
家事全般をお願いしていたという。事件の有った日の午後22時から
午前25時はどちらに居たのかと尋ねる。
そんな会話に対して真奈美と交際しているという吉田は彼女が
殺したというのかと問う。真奈美は目の見えない私がどう人を
殺すのか?と問う。そんな中右京は右手の怪我はどうしたのかと
問うと買い物途中で転んだとし入院は2日前だという。右京は
大雪が降った日ですねと語る。

伊丹と芹沢はトイレで青木の両端に擦り寄ると警部殿は何を
掴んでいるのかと問う。君は仲間だろうという芹沢だがそれを
否定する。
青木は特命係にいくと伊丹たちにこの件を語る。
逆に捜査一課は何を掴んでいるのかと問う。
青木は小松崎の身辺を調べた所、住所や勤め先をあちこち転々
としていて、辞め方が不自然で急に辞めているのだという。
伊丹たちはその件を不審に思っていると。
右京さんは何を掴んでいるのかと問うと、3日前に関東地方は
朝から夕方まで雪が降っていたという。

角田がやってくると冠城に対して鑑識死霊を益子に運んでくれ
と頼む。益子は怖いから嫌だという冠城だが、アイツはネコ好き
だという情報を得る。
益子は被害者の服を調べていた。冠城は何か臭いがするという。
益子はさっきまでお前の上司が彷徨いていて追い出したところだ
と。

右京は被害者の部屋に行っていた。
冠城も後から合流する。勝手に行かないでと訴える中、ちょっと
気になることが有ったという。被害者のサイフにマンガ喫茶の
会員カードが有り、スタンプによると毎日通っているが、室内
を見ると漫画本は一冊もなく小説ばかりだという。
パソコン目的で行く人も居るというという冠城。しかしこの部屋
にもパソコンはあるという。家のパソコンでは閲覧履歴が残る
のでばれたくないのではないかと考えていた。しかし小松崎は
犯罪者ではなく被害者なのではないかという冠城。しかし不審な
要素が有るのだという。
冠城は洗面所にいく。そこで香水の”ciel blue”の小瓶を発見する。
冠城は右京に殺害された被害者の服にこの香りがついていた事と
それと昨日病室にいた真奈美からもこの臭いがしたのだという。
珍しい臭いだったから気になった・・右京はそんな冠城に意外な
特技がありますねと驚く。

■感想

ドラマは地味ながらもなかなか面白いシナリオだった。

盲目の人物が一連の殺人事件に関わってくると疑うべき点や
注目すべき点というのはある程度初期段階から絞られてくる
ものがある。

その人物は本当に目が見えないのかどうかという点。
また逆に目の見えないということを逆手に取って何か犯罪に
荷担しては居ないかという点。
そして見落としがちだが目が見えないからと言っても相手の
心が分からない訳ではなく感情がないかのように扱ってしまう
ところは、健常者が陥る先入観の罠。
寧ろ目が見えない分だけ対人関係に於いては、研ぎ澄まされた
感覚を持ち合わせて気を使っている場合も多いハズだ。

初期の段階からまず殺人の容疑者像としての真奈美は無いと
思った。これが毒殺ならまだ分からないけど、目の見えない人
が包丁で刺し殺したら現場を工作することは不可能で、
服に付いた血痕なども分からるハズもない。色んなところに付い
た証拠を拭き取ることは出来ないよね。姉との共謀説もなく
はないけど、姉はズバズバっというタイプなのでそれも無いか
と。

さて今回のテーマとなったのは意思疎通・伝達の方法論だった。

パスワードというタイトルからすると”本人にしか分からないもの”
を示唆しているし、セキュリティということを意味している。
今回の香水の使われ方なんかを見るとそれを象徴しているのも
よく分かり、銀行強盗の防犯に使われて居るカラーボールを
想像させる。

色んな意思の伝達方法の提示があり、他人に分からないように
して伝達する方法の中には、色々とあるものだと関心
させられる。

フリーメールの”下書き”を使った近代的な意思伝達方法。
点字を利用した健常者には分からない方法論。
そして今回はキーアイテムとなったのは、犯人は現場に居た
ことを指し示す香水の残り香。遺言状。
姉は口は悪いが妹に対して吉田の不審さを訴えていた。
点字と対象的に意識したのか分からないが、被害者が所持して
いた漫画喫茶の会員証は未だにスタンプ形式であり、ちょっぴり
滑稽にも写る。

最終的には盲目の真奈美でさえも加害者になるべくして殺意
を覚えており、それが金を奪われたことが直接の原因ではなく
愛した相手を殺されたことによる復讐というのだからよく
出来ていたよね。
金という現代社会に於ける絶対的な価値の大きさからすれば、
金よりも愛に重きを置いた人物にちょっと同情したくなるもの
が有った。

「殺人犯にしないことが僕には唯一の救い」

まさに右京さんの言う通り!

冠城には臭いをかぎ分ける特技が有ったけど、前にも何度か臭い
について敏感になるシーンが有った気がする。

海外ドラマ「エレメンタリー」のシャーロック・ホームズはそう
いう臭いを頼りに捜査を進めるところがあるよね。

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (2代目”花の里”)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (サイバーセキュリティー対策本部特別捜査官)
益子桑栄 …… 田中隆三 (鑑識)

井上真奈美 …… 橋本真実 (盲目、遺産を相続、愛人との子)
松本貴子 …… 池津祥子 (真奈美の腹違いの姉)
吉田光雄 …… 田中幸太朗 (自称”ウェブデザイナー”、真奈美の彼)
小松崎洋一 …… 小林且弥 (訪問介護サービス”ベストハート”)
戸崎 …… 齋藤めぐみ (“熊谷介護派遣センター”、被害者)
横山 …… 伊藤こうこ (訪問介護サービス”ベストハート”)

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