貴族探偵
(2017年4月期・フジTV・月曜21時枠)
原作 – 麻耶雄嵩 『貴族探偵』『貴族探偵対女探偵』
脚本 – 黒岩勉
主題歌 – 嵐「I’ll be there」
演出 – 中江功、金井紘、相沢秀幸
プロデュース – 羽鳥健一、西坂瑞城
http://www.fujitv.co.jp/kizoku/index.html
第7話 名探偵との直接対決!暴かれる貴族の秘密と謎の使用人登場!
【ストーリー】
2016年3月26日土曜日。
この夜電子部品メーカー都倉電子の社長、都倉健一(56歳)は
相模原の自宅の書斎で息を引き取る。死因は失血死。
睡眠薬を服用後に右手首を自ら切り自殺したと判断される。
部屋の内側からドアには施錠して有り、鍵は都倉が着るスーツ
の内ポケットと室内に置かれていたブランドのバッグの中に
入っていた。鍵はその二つだけ。完全な密室。社長が自殺した
という報告を受けて切子は現場へ行く。
現場には営業部長の正津幸彦(56歳)、妻の都倉光恵(36歳)、
自宅には他にも社長の息子・忠仁(26歳)、江梨子(18歳)、
社長秘書の旗手真佐子(48歳)。翌日三沢物産の会長と近くのゴル
フ場で接待が有った為に社員も来ていた格好だった。
切子は社長が死んだ部屋を見て欲しいと語る。この目で確かめ
たいと。
しかしそこでは神奈川県警の鼻形と竹之内が出入り口の所で
誰にも現場に立ち入らせまいとして立ちはだかる。この人は
探偵ですというと、態度を急変させて室内に通してくれる。
切子は室内を一通り見た結果、鼻形に対して3つのことを調べて
欲しいという。
1) 床に付着して居るベタベタした物質。
2) 回収された遺留品の中に意図が有るハズだが付着して居た物
3) 社長のシャツの胸ポケットの上に小さな穴が空いているかの
確認。
これは意図的に作られた密室だとすると、事件だと分かったら
手柄を鼻形に譲ると約束する。
■感想
今回は切子の死と貴族探偵の関係を調べる為に、愛香が過去の
切子の関係した調査資料をひっくり返す形/回想シーンで
描かれるというもの。
ミステリーの王道の密室殺人を扱ったもので、このドラマの支柱
とされている切子の死と貴族探偵の関係、その正体について言及
し始められる感じのエピだった。
本来はこういう形にしたかったのかなと思えるけど、トリック
自体はありきたりな所が有るし、そこそこ視聴者も想定出来る
ものが有った。
ただこのドラマの特性として徐々に謎解きを視聴者と共に進行
させるというよりも考えさせる素材だけを与えて、いきなり
ドーンと回答編というフォーマットは変わるものが無い。
特に貴族側は調べている形跡がないので、どうにも後出し感は
ハンパ無い。最初に言った方が負けっぽい流れを今回は一応
崩した格好だったけど、その中には随分と私情も込められていて
元々功績自体には興味の無かった切子は残された継母と子供
たちの関係をつなぎ止める為に意図してドラマを作ったという
ところも有って、見ていても複雑な心情を感じるところが有った。
イマイチ分からないのは何故社長は旗手から光恵に乗り換えた
のかということか。
最後に切子がメモで渡した政宗是正が貴族と何の関係が有るのか。
一応アプリとして使っているギドが今回鈴木という形で実在して
いた訳だけど、このアプリは自動販売機の中に人が入っている
という古典ギャグの論理と同じで愛香がアプリを使う度に鈴木
本人が語っているだけなのか(笑)
■出演者
貴族探偵 …… 相葉雅紀 (探偵)
高徳愛香 …… 武井咲 (喜多見探偵事務所)
鼻形雷雨 …… 生瀬勝久 (神奈川県警)
玉村依子 …… 木南晴夏 (玉村グループの令嬢)
常見慎吾 …… 岡山天音 (神奈川県警)
冬樹和泉 …… 田中道子 (鑑識)
喜多見切子 …… 井川遥 (愛香の師匠?)
佐藤 …… 滝藤賢一 (運転手)
田中 …… 中山美穂 (メイド)
山本 …… 松重豊 (執事)
鈴木 …… 仲間由紀恵 (携帯のギド)
都倉健一 …… 小木茂光 (56歳、都倉電子社長)
都倉光恵 …… 広末涼子 (36歳、健一の継母)
都倉忠仁 …… 藤原季節 (26歳、息子)
都倉江梨子 …… 唐田えりか (18歳、娘)
旗手真佐子 …… 森口瑤子 (48歳、都倉電子秘書)
正津幸彦 …… 堀部圭亮 (56歳、都倉電子営業部長)
竹之内
坪井
前原滉、鈴木隆仁、志水透哉、尻引結馨