ハロー張りネズミ 2話と3話 コールドケースを解き明かせるか!?

ハロー張りネズミ
(2017年7月期・TBS・金曜22時枠)

第3話

【ストーリー】

蘭子からの依頼は父親の死因究明だった。1992年当時サンダー貿易
副社長の田俵乙吉は部下の仲井隆を通じて政治家秘書・蔵元聖
から土地購入の話を持ちかけられた。広大の土地アラブ系企業が
開発して一大レジャー施設を建設するので200億で土地を購入して
転売しようとしていた。しかし出世争いをしていた舞原和雄
は社長の座を得る為に蔵元と組んで乙吉を陥れたのである。
アラブ系の担当者は何処かに消えて会社に多額の損害を与えた
乙吉。乙吉が責任を追及して降格する中、その後その土地は
政府が買い上げてNEXTエネルギー施設が建設された。乙吉は罠だ
と気がつき情報屋の南を使って陰謀の証拠を突き止めていたが、
その直後に飛び降りして自殺したということになっていた。しかし
蘭子が持ち込んだCD-Rには殺される時の状況が録音のデータとして
吹き込まれていたのである。
南に資料を見つけてもらっていたあかつか探偵事務所。
五郎の元に南からの連絡が有り、資料が見つかったと話していた
ところ南の事務所が手榴弾によって爆発する。

兜町で雑居ビルで原因不明の爆発事故。
ゴミ部屋なので役に立ったという。運ばれていったのは下の
管理人の爺さんだという。五郎の後に蘭子もやってくる。
書類が見つかったら困る人間が動き出したのだろうとし、五郎
はつけられていたことを語る。相手はお父さんの元部下の久坂
だったという。久坂は舞原に報告し蔵元に繋がる。
舞原は焦るが蔵元は何でも屋にお願い巣のと語る。

■感想

2話の時にちょっとアメリカとの著作権系(DMCA)のトラブルが発生
していたので、ドラマは視聴したのだけど対応で書けませんで
した。
あんまり本調子じゃないのでサクって感想を書かせてもらいます。

1992年の事件ということを考えると、まず社長や副社長という座
に就いていた人物が今でもどれだけ現役で働いているのかなと
思うような事件であり、どれだけ当時の証拠が残っている
かですね。

殆どコールドケース状態だし、警察は動いていない。
どれだけこの事件に関わっていたのか全体像も見えず、ドラマと
してはどうやって切り崩していくのかがポイントとなる。

アクションはかなりグダグダで、どう考えても小暮vsヒットマン
では勝ちようがない。体格差を考えると本気で戦えばあっさり
のされるレベルでしょう。何度も繰り返し同じポーズになって
背後を取られてクビを絞められる。
更に残念なのは五郎がまるで格闘センスが感じられないこと。
これはこの手の探偵物では致命的なんじゃないかな。

ただ冒頭で尾行されていたのを見抜いていた辺りは流石だなと
思わせるところ。また情報屋の南もまたそれなりに修羅場は
くぐっているはずなので、その辺は安心して見ていられるか。
リリー・フランキーさん役の人が殺されるシーンって想像出来
ないし(笑)

一体ヒットマンが銃弾を何発撃ったのかのも気になる。
「メンタリスト」のパトリック・ジェーンによると、
訓練された警察官でも犯人1人を仕留めるのに平均10発の銃弾を
使うとされている。

ただ威嚇にしてもあれだけ派手に暴れていたら通報される
のではなかろうかと。

昭和を感じさせるシーンが多かった。
蘭子のシャワーシーン。
普通従業員といえバスローブでドア開けます?って感じもする
し、蘭子が五郎に怖いと称して抱きしめてくる中で、五郎が
抱き返すかどうかで悩む微妙な心理がまた昭和っぽい描写な
感じもする。依頼人との関係は御法度だ。そのことにはあんまり
言及していないね。

当時の証拠を解き明かすのに必要なのは、やはり事件の
真実を知っている人物を捜して自ら語らせること。正直仲井隆
は犯人とのやりとりの中、録音装置でも仕込んでいるのかと
思ったけど・・
改造拳銃ごときで高層ビルのドアを壊せますかね。

それぞれにアダ名をつけていたけど、どれも面白かった。

・メソメソ君
・うっかりエロスちゃん
・バブルが弾けなかった53歳

諦めようとした時には「ばかなこというんじゃないよ～」
カリオストロの城とのことですが、私にはやっぱりショウケン
とか水谷豊さんの口調に聞こえてくるな。

■出演者

七瀬五郎 …… 瑛太 (“あかつか探偵事務所” 所員”ハリネズミ”)
四俵蘭子 …… 深田恭子 (ミステリアスな美女)
小暮久作 …… 森田剛 (“あかつか探偵事務所” 所員、五郎の相棒)
風かほる …… 山口智子 (“あかつか探偵事務所” 所長)
マスター …… 中岡創一 (スナック「輝（キララ）」のマスター)
萌美 …… 片山萌美 (スナック『輝（キララ）』のアルバイト店員)
河合節子 …… 蒼井優 (霊媒師)
南 …… リリー・フランキー (『サンライズ出版』社長)
仲井 …… 吹越満 (『サンダー貿易』元秘書課長)
伊佐川良二 …… ムロツヨシ (県議会議員候補)
栗田精二 …… 國村隼 (中華料理店の調理人)
片桐 …… 矢島健一 (“帝国リサーチ”所長)

仲井隆 …… 吹越満 (元サンダー貿易、妻陽子・ゆうととはるな)
田俵乙吉 …… 平田満 (蘭子の父、当時元サンダー貿易の副社長)
舞原和雄 …… 中原丈雄 (65歳、サンダー貿易社長)
蔵元聖 …… 若松武史 (政治家秘書)
蛭田庄次郎 …… 千本松喜兵衛 (建設大臣)
久坂 …… 岸博之 (乙吉の元部下)
綿貫 …… 政岡泰志
仲井節子 …… 小貫加恵 (隆の母)
ヒットマン …… 高橋努

ワイドショー出演 …… 恵俊彰、八代英輝、江藤愛

ジジ・ぷぅ、松永大輔、那波隆史、田嶋真弓、海洋陽、田中愛梨