[新] ハロー張りネズミ 第1話 代理娘を捜す代理人たち

ハロー張りネズミ
(2017年7月期・TBS・金曜22時枠)

脚本・演出:大根仁
音楽:SOIL&”PIMP”SESSIONS
主題歌:SOIL&”PIMP”SESSIONS feat.Yojiro Noda「ユメマカセ」
プロデュース:韓哲、市山竜次

http://www.tbs.co.jp/hello-harinezumi/

第1話 代理娘

【ストーリー】

片桐が経営する帝国リサーチを訪れる蘭子。
今時映画に出てくるような探偵事務所は無いのだとし、浮気調査
や人捜しが主にメイン。全国に12の支社を持っている一般の
会社と変わらず社員も探偵ではなく調査員と呼ぶと語る。
社会保障や福利厚生もしっかりしていること。犯罪の臭いのする
依頼は調査の過程でこちらに問題が起きる案件ならば警察に協力
してもらうという。正直このような依頼は依頼を聞いた時点で
断るという。ただし人が面倒くさがるどぶ板の仕事を好んでやり
たがる代わりものもいるので紹介するという。下赤塚の商店街の
外れにある”あかつか探偵事務所”だという。ドブネズミみたいな
連中だと。

五郎と木暮(グレ)はカラオケをする中、スナック”輝”のアルバイト
の萌美にデートしようと誘うグレ。変なことするんでしょというと
それも有りだというグレ。五郎は自分も立候補するとして話に
割り込んでくる。土下座すれば考えても良いというが、この世には
土下座してまで頼みたいことなんてないという五郎。

そんな中上の天井からどんどんと三度音がするのが聞こえた為に
五郎とグレは依頼だと語る。二人はオフィスに行く間に依頼人は
男性か女性かで賭けていた。所長のかほるが呼ぶ中、オフィスに
いたのは、運送会社経営の川田洋平という男だった。
一ヶ月前に娘を亡くしたという洋平。娘そっくりな人を捜して欲
しいというもの。その話を聞いただけでグレは涙し始める。
写真を見せられるとそれまでの経緯を詳細に説明する。
娘は美花(10歳)、妻は美保。娘のバレエ教室に送り迎えしてもら
う中でその日は雨が降っていた。帰り道に私の誕生日のケーキ
を買うために回り道して来た為にトラックに轢かれて娘は即死。
妻は一ヶ月経った今も病院だという。医師かは回復の見込みは
低いとされ、先週意識が戻った時に美花のことを聞いて来たので
軽い怪我だったので学校に行っていると話したのだという。娘に
そっくりな子を探して欲しいという。妻はもって一ヶ月の命だと。

難しい依頼だった。これは探偵の仕事ではないのではないか。
何か良い方法はあるのか。あの人は依頼が叶わねば希望を失い
生きて居る意味を失うかも知れない。
そんな中テレビで人気だったドラマ「米なき子」を見る。
“同情するなら米をくれ!”それを見て、子役を使う手を考える。

■感想

もの凄く昭和感漂う探偵ドラマ。
瑛太&森田剛さん二人のコンビから漂う感じはまるで、
ショーケンとアニキ~と擦り寄ってくる若かりし頃の水谷豊さん
っぽい。
いやらしさを口にするけどいやらしさを感じない役所など
「探偵物語」を感じさせるところも有ったりして、何度か素材
として扱われている原作の良さがあるんだろうね。

主人公たちがもう少し砕けた感じを臭わせ頭(要領)が悪いという
設定でも良いのになと思ったけど、まぁ個人的には許容範囲。

この辺は「俺たちの旅」を平成バージョンに書き換えて描いた
「新・俺たちの旅 Ver.1999」っぽさにならないか心配な感じも
するが・・・初回はなかなか見応えも有って面白かった。

何でも金勘定で測られる世の中に有って、採算度外視で
依頼を受ける。
マニュアルとか倫理感とかきっちりとした社会ルールが設備され
過ぎている現在に有ってはみ出したものたちが型破りな形で
問題に対処していく爽快感。

「米なき子」「あぶデカ」「5時から女」などネタも満載。
リンダリンダ~のカラオケから始まるところも狙っている感じ
がありありと見え隠れする。
そもそもドブ板なんて今時その表現自体死語になりつつあるな。

土下座の前振りが有って、土下座で解決する。
皮肉にも真木よう子さんがそのネタ振りで思わず支援して
しまった感じもしてくるから不思議だ。

「産まれて来たのには意味がある」「代用品」というワードが
抽出された。
アイデンティティを最も感じさせるようなセリフだけど、
「土下座」にまつわるプライドの問題を引き合いに出したことで、
その主張はポジティブ側に受け止められる様な流れが出来ていた
のではないかな。
暫くは川田も遥のことを美花として見るかも知れないし、
遥も美花の代わりを演じていくのかも知れない。

「これから先は俺たちが心配することじゃないよ」。

二人の努力次第で自己を確立していけると思う。

さてサンター貿易副社長自殺事件(1992年10月15日・木曜日)
の事件の解明の依頼にやってきた四俵蘭子。果たしてそんな昔
の事件を解決出来るのか。

■出演者

七瀬五郎 …… 瑛太 (“あかつか探偵事務所” 所員”ハリネズミ”)
四俵蘭子 …… 深田恭子 (ミステリアスな美女)
小暮久作 …… 森田剛 (“あかつか探偵事務所” 所員、五郎の相棒)
風かほる …… 山口智子 (“あかつか探偵事務所” 所長)
マスター …… 中岡創一 (スナック「輝(キララ)」のマスター)
萌美 …… 片山萌美 (スナック『輝(キララ)』のアルバイト店員)
河合節子 …… 蒼井優 (霊媒師)
南 …… リリー・フランキー (『サンライズ出版』社長)
仲井 …… 吹越満 (『サンダー貿易』元秘書課長)
伊佐川良二 …… ムロツヨシ (県議会議員候補)
栗田精二 …… 國村隼 (中華料理店の調理人)
片桐 …… 矢島健一 (“帝国リサーチ”所長)

川田洋平 …… 伊藤淳史 (『川田運送』社長)
川田美保 …… 安藤聖 (妻)
川田美花/遥 …… 三本采香 (娘・10歳/『あかつき園』孤児)
佐伯 …… 渡辺哲 (『あかつき園』園長)
岩井 …… 岩井秀人 (テレビ局プロデューサー)
医者 …… ふるごおり雅浩
桜井萌香 …… 前野えま (劇団チューリップの子役)

日比大介、滝沢恵、政修二郎
荒木優那、成松慶彦、千代利華、馬場宇風、佐藤芽
石上ひなの、小熊莉々葉、星屋美羽、城所茉莉花、若林瑠海
森優太、前田一誠、渚原花夏、津野心琴、檜垣愛華、港琴梨
高橋美津子、鷹觜喜洋子、藤原由美、砂川信枝

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