太陽にほえろ! 第165話 回転木馬の女

太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー:梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html

第165話 回転木馬の女

脚本/小川英、畑嶺明 監督/児玉進

【ストーリー】

成田飛行場で夫の中原健介の到着を着物姿で待つ妻の菊枝。
山さんとテキサス、デンカとゴリはそれぞれの配置で健介
が帰国するのを待っていた。そして車に乗り込んだ彼らは
Diamond Hotelのレストランに行った為にそこでも尾行を
続けていた。竜神会の構成員から電話が有り、そういう時は
取引があるのだという。レストランに2人の竜神会の2人が
やってきたのと同時に健介も席を外してトイレに向かう。
その後を一係のものたちは追いかける。そのトイレの中では
違法ダイヤの取引が行われていた。それを知られた健介は
逮捕されるのを免れる為にテキサスや山さんをなぎ倒し、
更に応援にやってきたゴリやデンカさえもなぎ倒す武闘家
だった。それでもなんとか人数で押さえ込む。

その様子を妻の菊枝は冷静に見て居た。
デンカに菊枝を送ってくれと任せる。しかし菊枝は私は知ら
なかったとしてデンカの見送りも拒否して自分で車を運転
して帰る。しかし当然一係は尾行して中原家へと向かう。
家の前には竜神会の男たちが見張っていた。
デンカはボスにそのことを報告すると、押収した宝石に関して
まだ捕まったことを知らないのだろうと。宝石は相当量
押収したので何をしてくるか分からないので気をつける様
告げる。

・健介を取り調べる
菊枝は何の関係もないとしオレは二人に頼まれてやっただけ。
妻のことを守ってくれと頼む。

菊枝は服を着替えて出かけると竜神会の二人組もデンカも
後ろから密かに尾行する。

菊枝が向かったのは遊園地だった。
そこの職員でサルビアの花壇の手入れをしているスタッフの
松本とすれ違うと微笑む。
人の居ない開園前の遊園地。
そこで菊枝は松本と横に並んで会話することなくメリー
ゴーランドを眺めていた。菊枝は回転木馬に乗る子供の
姿を思い浮かべ幸せそうにしていた。

そんな二人を監視しているデンカの元にテキサスが合流
する。また構成員たちが監視するのを辞めたのを知り、
原が捕まったのを知らなかったが弁護士に署に呼んだの
で事情を察したのではないかと。

奥さんは関係ないだろうがもう少し調べよとボスは伝え
る。テキサスはあの整備士の男を調べてくれとデンカ。
中原は明日には釈放になる。
中原観光会社は元々は奥さんの父のもので中原は養子に
来たのだという。しかし会社をつぶしてしまい中原は
妻に顔があがらなくなっていたという。
ゴリは彼は空手5段だそうだとテキサスに告げる。
しかしボスはまだ事件が解決した訳ではなく密告して
来た女性がいることを悟る。

【感想】

今回はデンカが主役のエピソード。
個人的には「俺たちの旅」に出演していた金沢碧さんが
出てきたので嬉しい。ウチの母親とそんなに年齢的に違い
はないのだけど、ドラマや映画の不思議なところはリアル
タイムで見ていない人にとっては最後に見たドラマがその
人のイメージのまま残っている。だから現在の姿を知らない
ので今でもこのままの姿なのではないかと思ってしまうが
wikiには思いっきり65歳と書いてある。
前に「シングルマザーズ」で見たけど2012年か。
面影が残っていて良い感じに年齢を重ねたなという気がした。

さて今回は密輸(宝石)に関係する話。
暴力団の竜神会との繋がりを調べられ、いつもの下手な
尾行・張り込みで中原健介を逮捕した。
この中原は一係全員で飛びかかったがみんなのことをはじき
返していた。それだけ体格がよい訳だけど、今日外国人が
多く来日する中で大きな体格の外国人を日本の警察は捕まえ
られるのか。

デンカが妻の菊枝さんを守る為に尾行する。
竜神会はまだ捕まったことを知らない為に必ず接触してくる
筈だと思っている様子。

健介への妻への愛情は本物だったけど、それも度が過ぎると
負担になる。負担になった時に思い出の場所で作業している
松本と良い感じの関係になっている。
誰もいない遊園地のメリーゴーランド。
そこで思い出に浸る菊枝に何が有るのか。
そしてそんな思い出に浸ることも許さないとばかりに竜神会
のサングラスが監視している。

ドラマはここからだった。
竜神会を利用して偽装誘拐し、夫から別れようとする菊枝の
姿。元々幸せだった家庭を壊したのは他ならぬ健介。
罪悪感を払拭して罪滅ぼしする為にも密輸に手を貸している
という。

隠しているブツを持ってこいとして色々と振り回される健介。

山梨県警からの連絡で女性の悲鳴を聞いたという通報。
現場に落ちていた花から遊園地で栽培しているサルビアだと
分かる。

裏で調べていた松本は岩手出身。そして東北訛りで4日前に
今の仕事を辞めるという連絡が入っていた。
案の定岩手で農家として暮らしている二人の姿をデンカが
見つけてしまう。

捕まえて奥さんの心情を聞くと金などいらず着せ替え人形の
ような人生はしたくなかったという。

ただ中原健介は密輸事件に手を貸しているし、妻側は偽装誘拐
事件を起こしている。

ボスはこれ以上デンカに感情移入しないように語るが、人の
気持ちはなかなか割り切れないよね。

健介は刑事に相当暴行を働いたのに罪に問われないというのも
変な話だ。デンカは松本の代わりに恋人役になって健介に
別れさせようとする。相当ボコボコにされたぞ。
好きな相手を泣かせるなんてロクな男じゃない。

松本はどうしたとして一係は怒っていたけど、彼は何も知ら
なかったとのこと。デンカに合わせて欲しいというがもう良い
と。

「一番の贈り物は君たち二人が幸せになることだ」

【出演者】

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (七曲署・一係のボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
三上順 …… 勝野洋 (矢追町派出所から異動、テキサス)

中原菊枝 …… 金沢碧 (妻)
中原健介 …… 藤巻潤 (夫)
松本 …… 永井譲滋 (遊園地の職員・岩手出身)
竜神会組員2名 …… 戸塚孝、永野明彦、西内章、鈴木輝江
農夫 …… 里木佐甫良

伊達三郎、高木真二、竹内輝二

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