[新] 未解決の女 警視庁文書捜査官 第1話 別荘で文書改ざん!?密室殺人空白の10年

未解決の女 警視庁文書捜査官
(2018年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

原作 – 麻見和史『警視庁文書捜査官』
脚本 – 大森美香
音楽 – 村松崇継
主題歌 – 平井堅「知らないんでしょ?」
ナレーション – 増田晋
ゼネラルプロデューサー – 横地郁英
プロデューサー – 服部宜之、菊池誠、岡美鶴
演出 – 田村直己、樹下直美

http://www.tv-asahi.co.jp/mikaiketsu/

第1話 別荘で文書改ざん!?密室殺人空白の10年…頭脳派&熱血刑事が挑む

【ストーリー】

・2008年(10年前/H20年)

ミステリー小説作家の嶋野泉水(S37/2/5・46歳)はインタ
ビューを受ける。
「最近は自己啓発本がベストセラーになったりするが人間には
【空想力】が必要である。殺伐とした時代だからこそ余計に
フィクションには存在の意義がある。」
夫の山本則夫は今の話は良かったとするが、泉水はウソを
言ったことを語る。新海出版の新海雄二(48歳)はたまには
夫婦で外食でもどうかというが、泉水は気分じゃないと断る。
しかしその泉水は東京都目黒区の自宅で死亡して発見される。
「鍵の掛かった部屋で刺殺体」「謎の出火」。連日マスコミ
が騒いだものの犯人の特定には至らなかった。
2008年4月23日のことだった。

・2018年(H30年)
矢代朋は強行班捜査5係の捜査官だったが負傷した為に暫く
休んでいた。復帰早々川奈部孝史・係長の下にいくがお前の
席はないという。一課長の意向。無鉄砲な捜査がこのような
怪我を負ったのだと。

財津喜延・係長に特命捜査対策室・第6係(倉庫番)に案内され
る。矢代が新たに所属になった部署。矢代は配属された限りは
頑張るという。彼に連れて行かれるがもの凄い地下室に
その部署は有った。

6係に行くと5係の先輩・桑部一郎が居て、鳴海理沙を呼んで
くれという。桑部と共に居たのは矢代と同期の岡部守だが
彼女が居なくなったことで空いた席に入れられた。ここに
倉庫番の魔女がいるだろうと。
6係には草加慎司がいた。

鳴海が奥から出てくると矢代は挨拶する。
5係は現在連続変死事件を追っている事を告げる。
一人目の被害者はアパレル会社店員の太田碧(36歳)、二人目
の被害者は会計事務員の加藤篤子(34歳)。二人共目立った外傷
はなく遺書が残されていた。二人の体内から検出された毒物
も同じ。鳴海は遺書を書いたのは同一人物の女性だという。
動機は怨恨だと。その主張を裏付けるものは何かと問われると
犯人は「罪」を感じていないか「罪」だと思ってないか
認めていないこと。罪は殺された相手にあると思っていること。
「罪」という遺書の中の文字が「つみ」のひらがなで書かれて
いた。文章解読のエキスパートだとされる鳴海の言葉。男は
女に復讐する時、毒物は使わないこと。それは男性が女性より
も上だと思っているから力尽くでことを運ぶのだという。相手
が女だと目上のものにも敬語を使うことがないとして鳴海は
暗に桑部たちのことを非難する。
矢代の顔を見る鳴海は、あなたの目は【ホルスの目】のようだ
と指摘される。6係の仕事は1から5係の事件資料の整理。
朝8時半から午後5時15分だと。

■感想

好きな俳優さんが揃っているので見ないわけには行かないな
と。ただタイトルからして警視庁文書捜査官とあるので、
かなり限定された特殊な部署内で活動する物語かと思って
いたら結局6係も5係と似たような行動を起こして捜査をして
しまうという・・。

人の文字の癖から色々とプロファイル的なことをしていくの
かも知れないが、それがネタとして続くのかな。
文書(文字)鑑定などは鑑識課の中の一部としてドラマに
組み込まれることはあるけれど、毎回それを意識したドラマ
構成とすると、強引なところも出て来そうな感じがする。
そしてバランスを崩して物語がつまらなくて歪なものになっ
てしまう。

文章というか文体というか・・最近は手書きは少なくなった
のでパソコンなどの文章の癖を元に解決していくしかない
ケースも多いハズだ。男性が主人公だと漢字が多く、女性が
主人公だと漢字を減らす傾向に有るというのは全般的なもの
なのだろうか?
まるで毒殺は女性で絞殺・撲殺は男性みたいな所に通じる。

ドラマの中では【アブノーマルコネクト】なんて文字の癖
から性格判断をしていた。
線と線が重なる部分をコネクトというそうだけど、鍵という
文字を元にして判断していくという。
ただ双子や親の文字と似てしまうというのは分かる所がある
かな。

「コールドケース」を解き明かしていく所は面白いところ。
不思議な因縁だけど、10年前の事件、そして現在発生した
連続毒殺事件を繋がりある事件として描いて見せた。
殺しの動機を探っていくと、事件の発端ってなかなか難しい
のよね。

容疑者たちはどれも殺されるべくして殺されたという感じが
するけど、先日の「FINAL CUT」でのフェイクニュースと同様
にネットの世界では簡単に人を陥れられるところがあるから
怖い。

嶋野泉水は息子の為にゴーストライターを辞めさせようとして
いたけど、彼女の主張はそもそもエゴの塊で、自分の人生に
後悔はないとしていたけれど、そこが全ての始まり。
子供を産んで置いて息子を恋人に任せっきりで自分は好き勝手
に作家活動をしているというまるで同情も出来ない話だった。

文字は親子して似るというけれど、性格もまた似てくるもの
なんだね。他人の気持ちが全く分かって居ない。
最後は息子の為にせめて完全犯罪の手伝いをしたけど、それ
が元で他の被害を与えているのだから・・

少々延長していて長かったので少しダレる部分が有ったのは
残念。

最後は犯人しか知り得ない情報を話してしまったことで、
投了。更に母親の気持ちが最後になって子供に届くという
仕掛けだった。

■出演者

警視庁捜査一課

矢代朋 …… 波瑠 (28歳、特命捜査対策室第6係・巡査部長)
鳴海理沙 …… 鈴木京香 (48歳、特命捜査対策室第6係・警部補)
古賀清成 …… 沢村一樹 (50歳、特命捜査対策室・室長・警視)
草加慎司 …… 遠藤憲一 (53歳、特命捜査対策室・主任・警部補)
財津喜延 …… 高田純次 (58歳、特命捜査対策室第6係・係長・警部)
川奈部孝史 …… 光石研 (55歳、強行班・第5係・係長・警部)
岡部守 …… 工藤阿須加 (32歳、第6係・強行班・第5係・巡査部長)
桑部一郎 …… 山内圭哉 (44歳、強行班・第5係・警部補)
庄野仁 …… ペ・ジョンミョン (35歳、第2係、ヒゲ)
吉田治郎 …… 西銘駿 (25歳、第2係)
由比雄一 …… 植木祥平 (30歳、第2係)
大岩純一 …… 内藤剛志 (56歳、警視庁捜査一課・一課長)

嶋野泉水 …… 中山美穂 (46歳、ミステリー作家、密室で死)
佐々木瑞貴(Mizuki) …… 風間俊介 (35歳、フリーライター、加藤篤子の彼)
新海 雄二 …… 半海一晃 (58歳、新海プロダクション/出版)
鈴村美咲 …… 芹那 (30歳、看護師、石井の彼女)
山本 則夫 …… 渡辺いっけい (57歳、泉水の夫、証券会社に勤務)
嶋野泉水のインタビュー記者 …… 玉川徹
加藤篤子 …… 松長ゆり子 (34歳、会計事務所、H30毒殺)
太田碧 …… 諏訪井モニカ (36歳、アパレル会社店員、H30毒殺)
後藤大地 …… (体育教師、フェイクニュース被害)
石井卓司 …… 高橋正臣 (37歳、ビストロ、フェイクニュース被害で自殺)
宮下恭一 …… 佐野元哉 (バーテンダー、平成20年1月6日病死)

五味良介、上野山浩、野貴葵

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