特捜9 (警視庁捜査一課9係続編) 第6話 赤い花の殺意

特捜9 (警視庁捜査一課9係続編)
(2018年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本:深沢正樹(1)(2)、岡崎由紀子(4)、真部千晶(3)、瀧川晃代(5)、徳永富彦、吉原れい(6)
監督:杉村六郎(1)、新村良二(5)(6)、長谷川康、吉田啓一(2)(3)、田村孝蔵(4)
ゼネラルプロデューサー:大川武宏
プロデューサー神田エミイ亜希子、金丸哲也、小髙史織
主題歌:V6「Crazy Rays」
音楽:吉川清之

http://www.tv-asahi.co.jp/tokusou9/

第6話 赤い花の殺意

【ストーリー】

女性が刺殺され口には珍しい赤い花が加えさせられていた。
猟奇的だという村瀬。所持品はここにあるが凶器はまだ
見つかって居ない。花には難の意味が有るのか。
顔が殴られていると志保は傷に気がつく。更に彼女は何処
かで被害者の顔を観たことが有った。
少し調べるとすぐに分かる。

テレビでも有名人故に報道される。
映画プロデューサーの近藤瑠未(40歳)が胸から血を流して
死亡しているのが発見されたこと。彼女がプロデュース
した映画「南太平洋の誓い」(2015年公開)では興行収入
40億円を得ていた。主演は宇田川徹と金子あゆみだった。
これが最後になっても構わないという思いで映画に賭けて
いたという。映画製作会社のスペースフィルムは続編の制作を
続行すると公言していた。

瑠未は結婚歴はなく一人暮らしで両親とは死別している。
被害者が加えていた花は鑑識が現在調査中。事件当日の被害者
の足取りを調べようとし、直樹たちはスペースフィルム社へ。
青柳たちは丸映撮影所、志保たちは真澄から鑑識の結果を
聞いて来て欲しいと頼む。

監察医の真澄の元へ。
死因は胸部を刺された事による失血死。死亡推定時刻は昨夜
の10時から12時。凶器はナイフのような小型の刃物だという。
頬の傷は殴られた時の裂傷だろうが形状からして指輪をして
いた可能性が有るという。

直樹たちはスペースフィルム社へ。
日村太一によると、当日の瑠未のスケジュールは朝から夜9時
まで、丸映撮影所で衣装合わせからスケール取りで忙しかった
ようだという。夜9時以降の行動は分からないこと。彼女は
同時に何本も作品を抱えていたからだと。花について尋ねるが
見た事は無いという。トラブルについて尋ねるがこの業界に
トラブルは付きもので足りない制作費は借金してまで工面して
いたことも有った。映画好きで続編も近藤が脚本を書いて
いたという。完成前にトラブルがあったことを思い出したと
し、国井康雄(47歳)監督をクランクイン直後にクビにして
いたという。監督もギャラの未払いでクレームをつけていた
とのこと。

朗によると花は「グズマニア」と呼ばれるパイナップル科
の植物で、原産地は中南米の熱帯雨林、観葉植物で自生は
考えられないとのことだった。

■感想

テーマとしてみれば自分の愛するものを守ることに執着する
人それぞれのエゴがむき出しになったエピソード。

愛するもののことを真剣に考えて居たのは兄の順一だけだっ
た。

近藤瑠未殺しに於いて、捜査線上にあがったのは4人。
ただし単純に捜査線上にあがっただけで殺すだけの動機として
は弱い人物が多い。

・宇田川徹 / 俳優
・宇田川順一 / 靴職人
・国井康夫 / 映画監督
・金子あゆみ / 女優

弟・徹は兄・順一が俳優で人気が有った為に、自分も便乗
しようとして映画に出させて欲しいと求める。
あゆみは前作で徹と共に出演したからこそ息の有った演技で
評価されたのだろう。

聞き込みしているとダレもが何かを隠している印象は有った。

まるでドラマでの順一と恭子の存在は「もう誰も愛さない」
に於けるアンチテーゼ的役割を持っていた。車イスの吉田栄作
は山口智子に仕返しする為に弱い振りをして車イスに乗り続
けていた。

このドラマでは歩くことが出来るのに恭子の為を思って
いつまでも歩けない振りをしていたこと。
その黙って居た秘密こそが今回は最終的に事件に繋がって
しまったようにも感じる。そう考えるとみんなに責任はある
のだろうか。

彼が俳優として復帰したとしても恭子の元から離れるとは
限らない。
凄いのは殺された近藤瑠未の我の強さも有ったと思う。
この人の目的ははっきりしていたけれど、自分の目的とは
関係無いものはあっさりと切り捨てて自らの求める形へと
持っていく。言い方次第ではこんな悲惨な事件も起きなかった
のだろうし、逆に続編だからという理由で必ずしも
同じキャスティングに選ばれると思っているものも傲慢さが
有ったのかな。

・今回は・・

桜庭琴美ちゃんの両親なのか、宗方が琴美に「鶴の恩返し」
を読んでいる最中にこの両親が首を吊るシーンが一瞬だけ
挿入されている。一体何が起きたのだろうね。

■出演者

警視庁捜査一課特別捜査班

浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (特捜9・主任、元渋谷中央署刑事課主任)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (特捜9、元二子玉川署生活安全課係長)
青柳靖 …… 吹越満 (特捜9、元警視庁資材課)
矢沢英明 …… 田口浩正 (特捜9、杉並南署総務課主任)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (特捜9、元東中野署刑事課係長)
早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (監察医)
新藤亮 …… 山田裕貴 (特捜9、元新宿中央署)
宗方朔太郎 …… 寺尾聰 (特捜9・班長、元警視庁人事課)
浅輪倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
神田川宗次朗 …… 里見浩太朗 (警視総監)
佐久間朗 …… 宮近海斗 (鑑識)
広岡巧 …… 新貝文規 (鑑識)
桜庭琴美 …… 庄野凛 (朔太郎と一緒の娘)

矢沢早苗 …… 畑野ひろ子 (矢沢の妻・漫画家)

近藤瑠未 …… 遊井亮子 (敏腕映画プロデューサー)
国井康夫 …… バッファロー吾郎A (監督)
金子あゆみ …… 里久鳴祐果 (続編で降板させられた女優)
宇田川順一 …… 瀬川亮 (元「南太平洋の誓い」の主演俳優)
宇田川徹 …… 三浦孝太 (順一の弟・兄降板後映画の主演俳優)
佐竹恭子 …… 李千鶴 (靴職人、「J&K」)
日村太一 …… 鈴木一功 (映画製作会社・スペースフィルム)
桜庭忠司 …… 吉田悟郎 (琴美の父親)
桜庭良美 …… 末永百合恵 (琴美の母親)

木村康雄、比佐仁、小柳美李

スポンサーリンク
レンダグル大336
レンダグル大336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レンダグル大336

コメント

  1. いっしん より:

    吉田悟郎は「琴美の父親」です

    https://twitter.com/goroyoshidagoro

    • イタ より:

      いっしんさん書き込み有り難うございます。
      いよいよ琴美の両親の死の真相が見え始めてきましたね。
      シーズン1では解明されるのでしょうか。

  2. いっしん より:

    最終話の予告動画をみたらそんな感じですね。

    でも「相棒」のヤロポロク・アレンスキー(ユーリー・B・ブラーフ)や坊谷一樹(蔵原健)みたく次期シリーズまで引っ張るかもしれません。

    • イタ より:

      実はあんまり予告は見ないのでどういう展開が待っているか気になります。
      先週新米の刑事がそれぞれの特捜9刑事の特徴を振り返るような構成だったので
      最終話なのかなと思っていましたが、よく考えるとまだこの少女と寺尾さん
      の関係は描かれてないですね。一度フラッシュバックで出ただけだからなぁ。
      その辺は寺尾さんがデスクワークになってしまったことと関係が有るのかな。

  3. いっしん より:

    吉田悟郎は「桜庭忠司」

    末永百合恵は「桜庭良美」です。

    • イタ より:

      いっしんさん有り難うございます。
      後半になってようやく名前が出て来ましたね。どの人が演じているのかと思っていましたが
      複数回出てくることで段々とクレジットで何の役をしているのか分かってきますね。