[新] 相棒17 第1話 ボディ

相棒17
(2018年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

プロデューサー:伊東仁、西平敦郎、土田真道
音楽:池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

第1話 ボディ

脚本/輿水泰弘 監督/橋本一

【ストーリー】

2018年6月7日・国家公安委員会定例会。

公安委員や首席監察官、そして衆議院議員・民自党で公安
委員長・鑓鞍兵衛がいる中、司法取引についてのことが
議題にあがる。6月1日を以て導入されたもの。
2月下旬に検事総長が訓示で述べられた通り、運用実績を
積み重ねつつ時間をかけて定着させるという。警察庁としても
法務省との協力関係を密にしながら長年懸案である刑事司法
改革を着実に進めていくことを語る。

そんな中公安委員長・鑓鞍兵衛はモスキート音について語り
出す。蚊の羽音・・耳年齢をそれで調べられるらしいと。
目と歯は年相応だが私はどういう訳か耳だけは衰えていない。
16キロヘルツが聞こえる・・これは20代の若者と同じだと。
聞こえすぎるのも煩わしいものだと。
三上冨貴江はその発言に気がついたのか謝罪する。
耳障りでしたか?と。携帯はマナーモードにしていても振動
音がするからね。鑓鞍兵衛は電話に出たらどうかという。
もう会議も終わったのだからとし、何度も電話してきていて
留守録に入れていない所を見ると直接話したいのではないか
という。警察庁次長も出ても良いと言った為に、
三上も言葉に甘えて電話に出ると、表示は鬼束鐵太郎と書か
れていたが、電話に出た彼女は「ああ、あなたなのか」と語る。
すると電話は鐵太郎の息子の鋼太郎で、オヤジを殺したことを
語る。

屋敷に行くと鐵太郎は土器で頭部を殴られて血を流して死んで
いた。君の為だとし、娘の鬼束祥(32歳)が遺体を綺麗に拭き
取っていた。血まみれだとあんまりだから・・と。息子の
鋼太郎は生きて居てもオヤジに触れたくないという。
冨貴江にオヤジが調べていたという「総合調査トップリサー
チの資料」を渡す。そこには写真が写って居たが、教え子と
キスする写真が写っていたのである。オヤジが探偵に調べさせ
ていた・・君の不貞を。冨貴江さんを家から追い出そうとして
いたのだろうと。公にして追い出すと君には社会的立場が有る
こと。スキャンダルで木っ端みじんになるだろうと。君の
危機だから殺したのだとし、迷惑だったのかと問う。迷惑なら
ば自首するが夫が殺人罪で公安は難しいだろうと。正論が
通じないのが昨今の風潮だと。大学教授は辞めさせられないが
公安は首でしょと祥。自発的な辞任にされる。自首した方が
良いか?いずれにしても父は帰らないという。

・特命係
冠城、右京はそれぞれコーヒーと紅茶を入れる中、青木も出勤
してくる。彼は特命係についに流されてしまう。しかし
仕切りを作って「サイバーセキュリティ対策本部分室」と書く。

■感想

いよいよ始まりました相棒の17年目のシーズン17。
残念ながら16の途中に、大杉漣さんが亡くなり、
シーズン17の撮影中に大木&小松の組対のバディだった
志水正義さんが亡くなってしまった。それだけ長い期間
このドラマが放送している証拠だろうね。

シーズン16の時に大杉漣さんは亡くなって代役に杉本哲太
さんになっているけど今回のエピソードを見ると声には
大杉漣さんの声が一部使われて居た。切り替わった瞬間に
哲太さんに変わるという芸の細かさ。

シーズン16で不便だと感じていたのは鑑識の米沢守が辞めた
ことだけど、それを補うようにして死因の特定以上に
近年の足跡はインターネット上なり通話記録やカード・銀行
の記録に残るということで、青木年男を入れたのも悪くない。
いつも青木を利用する時には一拍おかなければならなかった
からね。

ドラマでは遺体亡き殺人事件の捜査ということで難しいもの
がある。特に違和感を感じるのは証拠が出て居ないのに
家宅捜索令状を飛び越えて離れを壊す許可を出す検察官の
越権的な行為を扱っている。その責任は全て右京に掛かる
ようにして冠城が先走ってしまうところもまた面白かった。

また冒頭で取り上げられた司法取引がどの場面で使われていく
のか。相棒17の中でも現在進行形の事件の流れを通して、
取引していくと思われるので、動きのある展開の時に使われる
のだろう。

相棒をみて居ると改めて色んな刑事・司法の改革について
知らされる所も多いし、そうすることで刑事事件・捜査の今
を知る事にもなるのだろう。裁判員制度のことに関しても
相棒は真っ先に取り上げていた。

さて事件/遺体はどうなっているのか。
携帯電話によってアリバイがアリバイとして成立しないこと
が多くなったものの、監視カメラの数は多いし、色々と
足跡を捜すネタは多い。右京や視聴者に対して視線を手向けた
のは、被害者の死後にリフォームしたり建築したりしている
こと。更に土曜・日曜日から鐵太郎はいないということを
想定しての捜査だった。
明らかに身内による犯行なのだろうが、隠した過程の中には
公安らしくハンドラーや掃除屋のような人物がいるのではな
いか。
そう思うのはあまりにあっさりとした流れが有って事実を
提示しすぎていることもある。

裏庭にどんな動物が集まっているのかを調べていたが、
食物連鎖的に肉食の動物の集まる傾向から遺体の在処が
見つかっていったりするのかな。壁の絵を見て右京は調べた
のだろうけどね。

自分が三上冨貴江の立場で夫が殺害犯だとしたら間違い無く
警察に話すな。

週刊”フォトス”の風間楓子が頑張っていたようなのでその辺
に打開点が見つかっていくのか。
どうも流れからして右京排除というよりも甲斐峯秋を排除
しようとする流れがあるような気もするけどね。

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (2代目”花の里”)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (サイバーセキュリティー対策本部特別捜査官)
益子桑栄 …… 田中隆三 (鑑識)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二(警察庁・長官官房付)
衣笠藤治 …… 杉本哲太 (警視副総監)

風間楓子 …… 芦名星 (週刊”フォトス”)
甲斐享 …… 成宮寛貴 (回想シーン)
鑓鞍兵衛 …… 柄本明 (国家公安委員長)

三上冨貴江 …… とよた真帆 (国家公安委員、成林大学教授)
鬼束鋼太郎 …… 利重剛 (鐵太郎の息子、鬼束学園副理事長)
鬼束祥 …… 谷村美月 (32歳、鐵太郎の妻、元看護師)
鬼束鐵太郎 …… 中田博久 (72歳、鬼束学園理事長)
八津崎奨 …… 橋本拓也 (週刊”フォトス”、編集長)
中迫教之 …… 松本享恭 (冨貴江のゼミ)
杉浦哲夫 …… (雪谷警察署・生活安全課部長)
森本一太 …… 小川ガオ (雪谷警察署・署長)
石森 …… 久松信美 (雪谷警察署・失踪届)
警察庁次長 …… 加藤将平
首席監察官 ……
鑓鞍の秘書の秘書 …… 江端英久

松崎謙二、加藤将平、住吉晃典
松永大輔、安藤彩華

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コメント

  1. いっしん より:

    小川ガオは「森本一太」です

    https://ameblo.jp/gao6585/entry-12411459755.html

    江端英久は「鑓鞍の秘書」です

    http://www.imaioffice.com/actor-detail/?id=9#tag-8

    • イタ より:

      いっしんさん毎度どうもです。少し時間がかかりましたが訂正しておきました。
      現在相棒を見て居る途中なのでまた後で確認してみます。