相棒17 第9話 刑事一人

相棒17
(2018年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

プロデューサー:伊東仁、西平敦郎、土田真道
音楽:池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

第9話 刑事一人

脚本/真野勝成 監督/権野元

【ストーリー】

・近い未来の話
【大河内春樹は、伊丹や問題を起こしたその取り調べの場に
いた右京や冠城から話を聞く。伊丹の立場は非常に悪いとし
行為も相手も最悪である事を告げる。冠城は伊丹の処分は
どうなるのかと尋ねると最も重いものになるだろうという。

一方大河内は右京からも話を聞く。伊丹巡査部長の暴行現場
に居合わせたんですよね?と。右京はボクの目の前で事は
起こったのは確かだという。】

・現在
芹沢は疲れたというと、伊丹は仕事帰りに一杯行くか?
と誘うも芹沢は彼女と待ち合わせだという。今度伊丹先輩
にも彼女の友達を紹介するという。

・牛丼屋
しかたなく伊丹は”ぎゅうどん屋”にいく。
そこではマリア・アルカハス(29歳)とマニー・アルカハス
(26歳)が働いていて、伊丹はクーポンを使って割引しようと
するが、クーポンは午後の時間帯だけのものだと言われる。

自転車に乗る4人組は帰宅する際にターゲットを発見したと
してマニーに警棒を使って後頭部を殴り飛ばす。

・殺人現場
伊丹は自宅で寝ていると「篠崎町で変死体を発見」との連絡
を受けて現場に行く。
現場には篠崎署の刑事・四谷隆文が警視庁から来た伊丹を
案内する。
伊丹と芹沢は被害者を見るとぎゃうどん屋の店員だと語る。
現場に駆けつけたマリアはマニーの名前を叫ぶと彼は私の
弟だという。サルウィン共和国から2年前に来た人物。
どうして日本に来たのかと尋ねるとサルウィン共和国は
ずっと戦争状態で日本人ボランティアの人に勧められたの
だという。日本は安全だからと。マニーさんは後頭部に傷が
有ること。何か襲われることに心当たりはあるかと尋ねる。
マニーは毎日働いていただけで私たちサルウィン人を狙って
いる人が居るという。何故警察に届けなかったのかというと
警察は動いてはくれないとし、私たちの命など気にしていない
と告げる。

・篠崎署・署長室
敷島純大は署長の大澤一郎に対して何とかしてくれるねと
語る。捜査が難航していることには出来るという。

・警視庁
内村の元に篠崎署から連絡が入りこれからの捜査は所轄だけ
でやるとしてきたという。伊丹たちは捜査本部は立てないの
か?と問うと、聞き込みすらしていないというのに・・暴行
事件も野放し・・きな臭い処の話ではないという。伊丹は
一人で捜査をやることを語る。

■感想

あまりにオーソドックスな内容で刑事事件としては大した
内容ではなかった。
イタミンが主役のエピソードで男を見せる!!という話だけど
オチはどことなく読める所が有るし、余程の理由が無い
限り伊丹をこのドラマから外すことはないと思われ、
それをしてしまうくらいならば、一新させるくらいのもの
がある。

ドラマの背景には近年の外国人労働者・入管に向けての
世相を反映した流れとして描かれたのかな。ファストフード
店で働くのが外国人で接客業として外国人を起用し、
何処か排斥と差別意識を持つ日本人の中でも特権階級に近い
政治家の息子が犯罪を繰り返しており、それを馬鹿みたいに
親が守るという姿が有る。

また亀山くんと奥寺美和子さんが結婚し、正月スペシャル
の際にサルウィン共和国にボランティアに行き美和子も
一緒に付いていくという流れが有る。
そのボランティアがここに来て実を結んだ訳だけど、寧ろ
アメリカのドラマによくある「戦場では死なずに帰国して
亡くなる」皮肉のような物語を日本の中で描いた格好だった。

とにかくこのドラマ、警視庁の人間は強い筈なのに、所轄に
は思いっきり袖にされ、散々なことだなって感じ。

内戦が起きている国は大抵警察官は信用に置けないこと
が多いが、ここでも同様に警察官には心を開かない外国人
との間で信用させて行く流れが存在している。

冠城のツテを利用してみたり、自転車暴行事件の流れとは
余所にマニーが殺害された流れは、牛丼屋でのトラブルが
発端だったりしているところなども問題として浮上した。

コニュニケーションに於いて、人が笑うという感情表現には
全く正反対の意味合いが含まれるので信用出来ない状況に
於いては正しく伝わらないということも問題である。
昔はタイや東南アジアの人たちの笑顔によって日本人は
勘違いしていたことがあるし、日本人が営業で微笑む中には
二重性だとして信用しない隣国の姿もあるくらいだからね。

あれだけのことをして議員が余裕で居るところに違和感を
生じたし、その息子は親の影響を受けたのかも知れないが
ソシオパスのような人間が犯罪を犯していたことで、
腹正しいばかりの流れが有った。

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (2代目”花の里”)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (特命係・サイバーセキュリティー)
益子桑栄 …… 田中隆三 (鑑識)

敷島純大 …… 井上肇 (57歳、衆議院議員)
敷島純次 …… 藤原季節 (25歳、敷島の息子)
マリア・アンカハス …… 山本ロザ (29歳、牛丼屋店員・サルウィン人)
板橋茂 …… 足立智充(派遣社員)
白石かなえ …… 井端珠里 (法務省入国管理局職員)
ノニト …… 蟹江アサド (純次たちの暴行被害者・サルウィン人)
大澤一郎 …… 清水明彦 (篠崎署・署長)
四谷隆文 …… 外川貴博 (篠崎署刑事)
半田 …… 赤山健太 (鉄工所の職員)
マニー・アンカハス …… 田中夏海 (26歳、牛丼屋店員・マリアの弟)
岡田恵一 …… 村上誠基 (牛丼屋店員・マリアのフィアンセ)

純次の仲間 …… 宮島三郎、大下ヒロト
敷島の秘書 …… 林田一高
ドニー (サルウィン人)
ヤップ (サルウィン人)
エルウィン …… 成田マイケル理希 (サルウィン人)

ランディ・ジャクソン、アーヴィン・ディアス、
シェリア・フーン、小谷けい
ジュエル、宝井誠明、妻仲透、アキノ・アイザック

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コメント

  1. いっしん より:

    成田マイケル理希は「エルウィン」です

    https://twitter.com/TheRealRickyMic/status/1073132756308115456

    • イタ より:

      いっしんさん、書き込みありがとうございます。
      取りあえず訂正しておきました。今後も名前と俳優が自分の中では結びつかないときには
      せめて名前だけでも書き出しておこうかと思います。意外と名前(役名)がわからないって
      ことも多いですからね。今後とも宜しくお願いしますね。