相棒17 第15話 99%の女

相棒17
(2018年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

プロデューサー:伊東仁、西平敦郎、土田真道
音楽:池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

第15話 99%の女

脚本/金井寛 監督/内片輝

【ストーリー】

スーパーで働く遠山千鶴の元に経産省の西崎譲課長から
不在着信がある。2月22日20時45分だった。
遠山は留守電のメッセージを見ると「今から来られない
か?大事な話が有る」と吹き込まれていたので、西崎に
逢いに行く。しかし次の瞬間彼女は血の付いた像を手に
して佇んでいた。

捜査一課は現場で捜査を始める。
被害者は西崎譲(38歳)、経産省技術開発振興課のキャリア
官僚だという芹沢。妻とは5年前に離婚して独り暮らし、
死亡推定時刻は午後8時から遺体が発見される9時15分まで
の間だという。これが凶器か・・と伊丹は目にし後ろから
後頭部を殴ったんだなと。第一発見者の遠山は電話で呼び
出されて来てみたらもう殺されたという。でも彼女は
曰く付きだという。昭和61年10月5日生まれの32歳。
前歴者カードに記載されていた。

・取り調べ
伊丹と芹沢は西崎に色々と問う。3年前まで通産省で上司と
部下の関係で男女の関係だったのだろうというと痴情の
縺れが原因か?と問う。3年前も同じで誰かにはめられたん
だと主張する遠山。3年前に機密情報を漏洩した事件のこと
なのか?と。それは私ではないとし西崎課長はその事を今
でも調べてくれていたのだという。昨日もそれが分かった
のかと思い期待していたという。しかし伊丹は凶器からか
あなたの指紋が検出されたという。

そんな中、女性警察官から被疑者に逢いたいとしている
弁護士が来ているという。

・接見
倉田英子は私があなたの弁護人になりますというと、
名刺を差し出す。ホワイトリーガル法律事務所の弁護士。
しかし遠山千鶴は自分を当時検察官として有罪にした
彼女が今度は弁護士側になることにどうしてなのかと
声を荒げる。

・特命係
冠城は倉田が弁護士になった事を告げる。
検事を辞めて弁護士になったのは聞いていたという。
当時「明日にでも辞表を書く」として辞めていたので有る。
数百人の弁護士を抱える大手の法律事務所。
事務所内の競争も激しいらしいし上昇志向の彼女らしい
ところだという。
伊丹は厄介なことになってきたという。それまで否認こそ
していたが受け答えをしていたのに弁護士の接見後には
完全黙秘だという。ヤメ検弁護士のことで何か知って居る
ことは?と問う伊丹。倉田は検察時代「有罪率100%の女」
とか「鉄の女」だと言われ弱点がないとされていたという。

普通自分を有罪にした検事を弁護士に呼びますか?と芹沢。
3年前、海外のブローカーに情報を売ったことが発覚して
有罪判決を受けて居ること。その時の担当検事が倉田
だった。

■感想

S15-E8「100%の女」が今回1%低く「99%」とされた
原因は何なのか。世の中には完璧などないという
意味で1%足りない99%と設定されることが有るけれど、
今回は二度目の負けなのでより%テージは低くなっている
ような感じだ。

助成金詐欺をしたけど凄く繁栄しているIT企業だった。
普通に働いていれば十分に大きな企業に出来たのではな
いかと思うけど、助成金を払う経産省のチェックの甘さ
とか法務省に属する検事局、そして警視庁の関係など、
今回はまさにたるんでいる公務員たちの失態を演じると
共に公務員から民間に移るに辺り、正義という名の信条
はその人から取って変わってしまうのかということが
描かれた。

結果から言えばちゃんとしている人はちゃんとしている。
何処に行ってもそれは変わらない。

経産省の上司もそして当時冤罪の判決を下してしまった
倉田も間違いを正す為に奔走していた。

ネット社会では新技術によって犯罪が隠されるという事
が有り、それを暴くためのイタチごっことなるケースは
あるが、今の世の中では数字のマジックだけでなく
アリバイのトリックなど至る所デジタル化されたものは
変更が容易に出来てしまう。

音声合成技術とか二次元コード、パソコンの遠隔操作など
今では新技術でも何でもないけど、殺しだけは実際に
手を下さなければならないので証拠は残るハズ。
一番の違和感は像で殴った時の血痕の飛び散り方とか
争って落ちたのであれば何らかの痕跡が残るよな。

ネコの足跡が色んな物事を指し示すようにして利用される
ことは有る。駅にいけば足跡が道筋になっていたり
するし・・

今回は珍しく内村と中園の態度が冒頭では怒っていた風
だったがちょっぴり味方していた感じも受けた。

しかしみんな違法を見つけたら素直に警察に知らせまし
ょう。遠山千鶴は犯罪者の烙印を押されていたので
信用されないというのは分かるけど、それ以外の人は
殺されずに済んだところをわざわざ殺されに行ったような
ものだった。倉田にしても計算尽くという感じで乗り込ん
だけど、襲われる気満々。少なからず自分のせいで人生
を壊してしまったことに荷担していることになるので
そんな無茶をしたのかな。

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (2代目”花の里”)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (特命係・サイバーセキュリティー)
益子桑栄 …… 田中隆三 (鑑識)

倉田映子 …… 鶴田真由 (ホワイトリーガル法律事務所)
遠山千鶴 …… 末広ゆい (32歳、元経済産業省職員)
三谷和弘 …… 桜井聖 (クラウン・イノベーション社社長)
犬塚洋介 …… 佐藤裕 (経済産業省技術開発振興課職員)
片桐祐也 …… 永山たかし (36歳、クラウン・イノベーション社エンジニア・3年前に自殺)
西崎譲 …… 佐藤滋 (経済産業省技術開発振興課課長)
田淵周作 …… 明石鉄平 (クラウン・イノベーション社経理担当)
ホワイトリーガル法律事務所事務員 …… 毬村あい子
片桐由香里 …… 田口寛子 (祐也の妹)
警察官 …… 新虎幸明

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