黄昏流星群 ~人生折り返し、恋をした~ 第4話 引き返せない秘密のデート

黄昏流星群 ~人生折り返し、恋をした~
(2018年10月期・フジTV・木曜22時枠)

原作:弘兼憲史『黄昏流星群』
脚本 : 浅野妙子
主題歌 – 平井堅 「half on me」
音楽 – 得田真裕
プロデューサー : 高田雄貴
演出 : 平野眞、林徹、森脇智延

https://www.fujitv.co.jp/tasogare/

第4話 引き返せない秘密のデート

【ストーリー】

完治は出向のことを妻・真璃子に話す前に知られて、私のこと
が頼りにならないのかと言われる。完治は出向先で何とか
馴染もうとして勉強するが、そこの物流倉庫の川本からは
座っているだけで良いようなことを言われ、元から居る社員
からは無視される状況。春樹は真璃子が離婚に関する法律
を調べていることを知り声を掛ける。話す相手も居なかった
真璃子はフト弁護士であり娘のフィアンセでもある春樹に
愚痴を漏らす。そんな彼から「他の人には変わりの利かない
ことをやって来た」と言われ涙を流す真璃子にそっとハンカチ
を出す。しかしマスカラが付いた為にクリーニングに出す為
預かる。一度は栞から距離を置かれた完治だが今度は彼女の
方からキスされる。「幸せは続かないから諦めていた。でも
そうじゃない」・・と。

真璃子は娘には今日のことは黙って居てとして別れる。

翌朝、美咲は今度の日曜日に彼氏が挨拶に来るからと語る。
父の出向の話はしたし彼はそういうことを気にしないという。
でも彼の母は格式や家柄を気にする人だという。
完治は弁護士と言ってもピンキリだとし皆がエリートとは限ら
ないし供給過多で今後もどうなるか分からない職業だと語る。
すると美咲は激怒し、資格を持った彼の方が資格のない父より
も安定しているし出世の可能性もあるという。

日曜日、完治は朝から何処に座るべきか迷う。
真璃子が作った洋なしのケーキ。美咲は幼少期牛乳アレルギー
だったので手作りで色々と作ってもらったので母は料理が
上手いと春樹に説明する。春樹も今度ハーブティーと一緒に
として得意な話をしていく。
しかし父はその話しの流れを折るようにして彼のことを聞く。
名刺には「大手町中央法律事務所」と書かれているが、どの
程度の規模の事務所か尋ねる。春樹も隠すことなく、メンバー
は30人程度で年商は3億。手取り28万だがこの先昇給すること
はあるという。実家で暮らしていて世田谷に住んでいること。
そんなことをズケズケと聞く父に美咲は激怒する。
しかし完治は調べることは簡単だが礼儀として本人から聞いて
いるという。手塩に掛けた娘を嫁がせるのだから・・と。

■感想

まだ4話の状態なのでシナリオをどう持たせていくのか、
そろそろ脚本家としての手腕の見せ所。

ドラマに於いては全員が全員に秘密を持たせて、他人を責める
資格はない的な流れを以て秘密を含ませ、暫くは顔色を疑い
ながらスリリングな状態を保つのか。

格差婚はともかく今は高齢者同士の恋愛などもクローズアップ
されているし、男性が若い人を求めるだけでなく、女性が若い
人を求める流れもこのドラマの中では同時に描かれている。

このドラマのキーワードとなっているのはそれぞれの持つ
コンプレックスとも言える成長過程で欠落したものを求める
気持ちが大きく表れているが今回は取り分けファザコンが
光るところが有った。

みて居るとどの家庭を見ても父親が居ないことに気がつく。

父親が居たとしても居ないのと同じだった完治という存在。
父親が居ないと娘は父親のような年上の男性を求める傾向に
あるのだろうか?

逆に春樹は父親は居ないけどシングルで育てられた事も
有ってマザコン傾向なのか。
この母親は過去の自分の家柄だったり夫の給料で食べている
分、女癖の悪かった父親のことを見て見ぬ振りをしたという。
それでも毅然として自分の家柄に拘るのは、自分が自分を
保つ為に必要なことなのだろう。

色んな所でキーアイテムを落として行くところは如何にも
ドラマと言えるかな。
今回は取り分け、娘の髪留めが該当したけれど、山登りに
行ったハズの靴の汚れ方だったり、イニシャル入りのハンカチ
を受け取ったりもする。

問題の提起は幾つも有った。
完治は先日見つけることが出来なかった9月の決算書を社員の
中に見つけたけど、まさかとは思うが数字を誤魔化している
人が居たりはしないのか。
経理の過程でフォーマットに対応し切れていない完治が奥山
に助けを求めたことで意外と好感度の高さに繋がったり、
また川本と同じようなシンクロ背伸びをしたことで少しずつ
距離が縮まっている気がする。

そして真璃子の妄想は日を追う毎に深刻さを極める。
キスする夢を見たり、映画館ではデートしたような気分を
味わいご満悦。

みんな失われたり、願っていた別の体験をしたいと思っている
ものなのか。人生の選択に繰り返し、別の人生を歩めると
したら・・・そんな願望にも似たものを体験させる為の
チャンスを与えては夢を見させる脚本家の罪な一面を感じる
ところだ。

しかしやはり娘が携帯を忘れたとする流れはかなり不自然だ
った。この子はキャバクラに勤めていてアフターを急に求め
られたのではないか。

■出演者

瀧沢完治 …… 佐々木蔵之介 (若葉銀行・新宿支店長から荻野倉庫へ)
瀧沢真璃子 …… 中山美穂 (専業主婦)
日野春輝 …… 藤井流 (弁護士)
瀧沢美咲 …… 石川恋 (娘、男性を紹介したいと・・)
川本保 …… 礼二 (荻野倉庫・課長)
日野冴 …… 麻生祐未 (春輝の母)
水原聡美 …… 八木亜希子 (翻訳家、真璃子の親友)
徳田和夫 …… 小野武彦 (居酒屋”一番星”の大将)
目黒栞 …… 黒木瞳 (荻野倉庫・社員食堂調理師)
小俣房江 …… 山口美也子 (荻野倉庫・社員食堂調理師)
木内祐輔 …… 笠松将 (荻野倉庫)
奥山敦子 …… 三浦真椰 (荻野倉庫)
目黒悦子 …… 岩本多代 (介護老人ホーム”こはるの里”)
しょう子 …… 北ひとみ (荻野倉庫)
美保 …… 中谷早希 (荻野倉庫)

戸波恭介 …… 高田純次 (美咲の年上の相手)
外科医 …… 加山到 (悦子を診察)

鳥羽まなみ、鳴神綾香

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