僕らは奇跡でできている
(2018年10月期・フジTV・火曜21時枠)
脚本 – 橋部敦子
音楽 – 兼松衆、田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希
主題歌 – SUPER BEAVER「予感」
オープニングテーマ – Shiggy Jr.「ピュアなソルジャー」
演出 – 河野圭太、星野和成、坂本栄隆
プロデューサー – 豊福陽子、千葉行利、宮川晶
https://www.ktv.jp/bokura/index.html
第5話 女ゴコロと虫歯のナゾ!?
【ストーリー】
じぃちゃんから何をしているのか尋ねられると一輝は蟻の
遊園地を作っているという。今はどんな気持ちか?と尋ねられ
ると楽しくて面白いという。その気持ちは光・・一輝の中に
ある光だと。
育実が受け取ってくれなかったこんにゃく。
山田に対して渡したけど返されたと語る。
一輝は遅刻していくと理事長は文句を言う。
そんな一輝の元に先生の授業は取っていないが参加しても
良いかと生徒たちがやってくる。面白いと話を聞いたからだ
と。
祥子とあかりは歯科医へ。
育実は中国語の勉強をしていた。中国語で見られたらもっと
患者が診られること。銀座のクリニックにはその需要がある
からだという。しかし祥子たちは勉強会もあるのに大丈夫なの
かと問われ、あかりからは料理教室は通っているのか尋ねられ
る。今は仕事に専念だと語る。
育実は11月11日の日曜日に市民センターで子供向けの歯磨き
教室をすることを語る。準備は私がしますから迷惑はかけな
いという。あかりは祥子にひそひそ声で彼氏と別れたのでは
ないかと語る。
一輝の授業。
働き蟻の謎についてみんなに問いかける。
働き蟻は全員が雌。それなのに卵を産まないこと。繁殖行動を
しないのは何故なのか。それには理由が有ったとして語ると
生徒たちも興味をもって先生の話を聞く。自分で卵を産むよ
りもより多くの遺伝子を残す方法を知って居たからだと。
■感想
この世の中自分の好きなことを好きなようにして生きて居る
人は少ない。しかし自分の世界の中だけでマイペースで
生きて居る一輝はその世界に生徒たちを取り込み触れ合って
いるウチに周りとの世界との繋がりを見出していく。
そういう意味では一輝が与える世界観が相手に影響を与えて
いるだけでなく一輝もまた影響を受けているところは
良い感じに写るよね。
じぃちゃんとの関わりを通して楽しさ面白さは光だとして
いたが、今の一輝はその光が大きくなり全体が光を放って
いる状況だ。
今回は蟻の生殖本能が取り上げられたり、人が作った道
にリスが通れない理由が何かを取り上げた。
どの流れを見てもこのドラマの中に出て居るキャラクター
たちに示唆しているところが大きく、そこには主人公自身の
問題にも触れている。
他人が作った道を進むことが本当に正しいことなのか。
正しいとか間違いとか無く義務だとしていることは如何にも
形式的過ぎて楽しい訳はないが、幼い頃からみて居る分だけ
親の影響を受けてもおかしくはない。
少年の一人、そして大学生の新庄、そして歯科医の育実は
親の影響に縛られている人物たちだ。それぞれ年は違うけど
どの年になってもそういう縛られた生活からは逃れられる
ということを示しているのかも知れない。
相変わらず一輝は人を惹きつけるのが上手い。
元々教師肌の人間ならば弁が立つのだろうけど、この人は
自分で疑問がある時には自分で考えてきた分だけ発言の本質
的な部分に於いても上手く答えられるのかも知れない。
歯科医のイベントで一瞬にして子供たちを虜にしたこと。
このドラマの中にアンジャッシュの児嶋一哉さんが居るけど
彼はある意味ではコメディアンとして、そして人間としての
愛嬌さを持っていてみて居るだけで彼をイジリたくなるよね。
正しいことをしている人が愛されるとは限らない。
常識的にことから外れていたとしてもやはり自分を持つ人が
他人から注目され関わりたいと思われる人徳を持っていく
ものなのだろう。
虫歯の意味は意味は分からなかったが、虫食い歯(64918)
全部足すと28。人間の歯の数は28本。まるでFBIのプロファ
イラーばりのこじつけをしてしまったが、子供に何かを
教える時にはその程度で良いのではないか。
そして何よりも今後暫くは「涙の意味」を考えていくことに
なりそうだ。
■出演者
相河一輝 …… 高橋一生 (35歳、“動物行動学”)
水本育実 …… 榮倉奈々 (歯科クリニックの院長)
樫野木 聡 …… 要潤 (准教授)
沼袋順平 …… 児嶋一哉 (アリを専門同僚講師)
新庄龍太郎 …… 西畑大吾 (群馬県から上京した大学生)
青山琴音 …… 矢作穂香 (大学生、ファッション)
尾崎桜 …… 北香那 (大学生、めがね、静岡出身)
須田巧 …… 広田亮平 (大学生、東京育ち)
丹沢あかり …… トリンドル玲奈 (歯科衛生士)
祥子 …… 玄覺悠子 (歯科衛生士)
相河義高 …… 田中泯 (一輝の祖父であり陶芸家)
熊野久志 …… 阿南健治 (大学の事務長)
山田妙子 …… 戸田恵子 (家政婦、15歳の時から)
鮫島瞬 …… 小林薫 (大学教授)
宮本涼子 …… 松本若菜 (母)
宮本虹一 …… 川口和空 (息子)
幼少期の一輝 …… 岩田琉聖
鳥飼雅也 …… 和田琢磨 (真鴨不動産、育実の恋人)
二岡悠人 …… 小川翔 (学生)
宮本直樹 …… 黒川晏慈 (学生)
中国語の先生 …… 侯偉 (育実に指導する)
真奈美 …… (学生)
静香 …… (学生)
榊原有那、佐々木春香、河井つくし、川原瑛都