ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
(2019年4月期・フジ・月曜21時枠)
原作 – 横幕智裕(原作)
モリタイシ(漫画)『ラジエーションハウス』
脚本 – 大北はるか
音楽 – 服部隆之
主題歌 – MAN WITH A MISSION「Remember Me」
プロデュース – 中野利幸
演出 – 鈴木雅之、金井紘、野田悠介、関野宗紀
https://www.fujitv.co.jp/radiationhouse/
http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/radiation.html
第9話 最強の対決!!彼女は俺が守る!!
【ストーリー】
「1本のペン。50円の使い捨てから5万円の高価なもの。
高いペンは一生ものになり拘り続けるものも・・」
杏は五十嵐の前で突然倒れる。しかも階段からの転落
でも有った為にすぐに救命に運ぶ。看護師に五十嵐は頭部
CTを求めるが、辻村が来た後に診断して改めて頭部CTを
オーダーする。
鏑木は頭部CT画像を見て脳に異常は見られないこと。
僅かだが脳損傷の可能性も考慮し2、3日は経過しましょう
という。軽い脳しんとうだろうことを語る。
しかし彼女は右肩を転倒時に痛めていた。それを辻村も
見逃さなかった。右肩については明日の朝一で検査をする
ということで決まる。
一方放射線技師の軒下が看護師たちが話をしていたとして
話題を持ってくる。政治家の安野将司が入院するという
こと。現在彼は政治資金の件で追求されている人物だった。
しかし普通政治家といえばもって有名な大学病院に入院
するものではないのか?という広瀬にみんなも同調する。
安野将司は麗洋医科大学病院の辻村丈介の元に来ていた。
鏑木は辻村に呼ばれると安野議員を甘春総合病院で1週間
ほど入院名目で預かって欲しいとのこと。
一週間身を隠したいと言われているのだという。鏑木さん
の活躍は耳にしているとし、この件が上手く行けばそれに
見合うポストを用意すると言われる。名医を民間に埋もれ
させるのはもったいないと。そして主治医は息子に任せた
いと言われる。
■感想
よくある話ではあるんだけど、なんとも難しい。
どの社会でもあることだけど発言権を持つにはそれなりに
偉くならなければならないし知名度を上げていかなければ
ならない。これはSNSなんかをやっていればその縮図は
簡単に見て取れる。SNS受けしようとして努力している人
ならまだしも大した話もしていないのに、メディアに出て
居る人の発進力は異様に高い。大した話をしている訳でも
ないくだらない投稿でも・・
技師と医師、民間と大学病院。
格の違いというのは確かにあるけどそこで働いている個人
を見れば必ずしもその人物の性格性とか人格が反映されて
いないことがよくわかる。政治家になるまでの過程は恐ら
く凄かったのだろうし、教授になる為の努力はあったの
だろうが、結果的に見ると今の立場は責任が大きくなった
分、その責任を回避するだけの力さえも持ってしまった。
今回は無条件にそんな構図が出来上がっていて、その思い
上がりを持つものに正すような流れとなった。
もちろん思い上がりがプライドにすり替わっている人には
伝わらない事なんだけどね。
辻村はあまり好かれるようなキャラクターではない。
技師を軽視しているのは「責任」と言う名で自分達の方が
大変なことをしているという定型的なこと語っている。
本来ならば技師の五十嵐がそんな彼らを出し抜くことで
爽快感を得られるハズのドラマなのだがそれがまるでない。
というのも実際には五十嵐自身も医師だからだ。
辻村の中の奢りのような態度を悔い改めさせたことに
よって好感度が上がる作りではあった。
五十嵐との対決というよりも基本的に技師の活躍による
ところを見せたことで辻村の中で変わるべきところが
有った。
散々持ち上げられている鏑木だけどどんどんこの人は
持ち上げられるばかりで大丈夫なのかという感じがするね。
やはりそれなりに納まるべき器というのはあるような感じ
がするので・・
■出演者
甘春総合病院
五十嵐唯織 …… 窪田正孝 (放射線技師)
甘春杏 …… 本田翼 (前院長の娘、放射線科医)
広瀬裕乃 …… 広瀬アリス (新人放射線技師)
軒下五郎 …… 浜野謙太 (放射線技師)
威能圭 …… 丸山智己 (放射線技師)
悠木倫 …… 矢野聖人 (放射線技師)
黒羽たまき …… 山口紗弥加 (放射線技師)
小野寺俊夫 …… 遠藤憲一 (放射線技師長)
辻村駿太郎 …… 鈴木伸之 (整形外科医)
鏑木安富 …… 浅野和之 (診療部長兼放射線科長)
大森渚 …… 和久井映見 (甘春総合病院長)
南里美 …… 浅見姫香 (看護師)
安野将司 …… 中村梅雀 (政治家)
辻村丈介 …… 名高達男 (麗洋医科大学病院・心臓外科医・教授)
永島和明、辻井庸介、佐藤侑梨、相田雄一郎