パーフェクトワールド
(2019年4月期・フジ・火曜21時枠)
原作 – 有賀リエ 『パーフェクトワールド』
脚本 – 中谷まゆみ
音楽 – 菅野祐悟
主題歌 – 菅田将暉 「まちがいさがし」
プロデューサー – 河西秀幸
演出 – 三宅喜重、白木啓一郎
https://www.ktv.jp/perfectworld/index.html
第8話 本当の想い･･･君に今伝えたい
【ストーリー】
つぐみはヒロのプロポーズを受け入れる。葵はつぐみに
鮎川と付き合うことになったと話す。つぐみ葵ならば
鮎川も安心して付き合えるとして良かったことを語る。
葵は鮎川に私とあなたが付き合っているとつぐみに嘘を
ついてしまったことを告白。下見していた現場で突然
地震が発生し足場が落下して鮎川一人が下敷きになる。
長野では朝7時52分に大地震が発生する。
下崎村が震源地でマグニチュード6.3、最大震度は6弱。
実家の松本に居たつぐみたちは震度5弱だった。
無事かどうか確かめる為つぐみは鮎川に電話する。
父親は良い顔をしないが車イスの人が一人なんだと主張
するつぐみ。しかし電話は繋がらなかった。
一方東京にいたヒロは長野で大地震が起きたとしてしおり
に告げる。ヒロはつぐみに電話するとコッチは大丈夫だが
鮎川が心配だと語る。鮎川の母は小向と再婚し新婚旅行を
かねて旅行に行っていたのである。
高木圭吾と楓はつぐみに電話してくる。
鮎川に地鎮祭は延期した方が良いのではないかとして
電話をかけたが繋がらないというのである。もう建設
予定地に行ったのかも知れないと高木は語る。
鮎川は一人意識を取り戻し携帯で助けを求めようとするが
圏外だった。しかも足が工事作業の足場の崩れで乗っかっ
ていたことも有って身動きが取れない。
葵もつぐみに電話しこれから是枝さんの車で私もそっち
に向かうと告げる。
下崎村のモデルルームの話をしたことを思い出すつぐみ
は彼はそこに居るのかも知れないと考え、親和ハウスの
岩森に話を聞く。
すると彼は昨日建築家さんが鍵を借りに来たと語る。
■感想
何と言う意外性を装ったお約束な展開なんだろうか。
繰り返し見て来たドラマの展開を障害者の恋愛に置き換えた
だけだった。
そもそもこのドラマの発端が五輪を前にして障害者への
理解度を深めたかっただけなのではないかとさえ思って
しまう程だ。
一枚の絵を捨てて新たな絵を描いた彼女。
これまで描いてきた鮎川の姿・過去を捨てて新しい鮎川
の姿を描いて見せた。
それは肖像的ラフなスケッチ画ではあるが、学生時代には
抽象的な彼を指していたものが具体性を帯びて本人自身を
描いて見せた。
わかりきった嘘を付くところも少々ウンザリするし、
その回収の仕方もあまりにも呆気ない。
あのような場所からタクシーで降りて走って山奥まで
行ってしまうのだから凄い。
何か一工夫でも二工夫でもあるかなと思っていたが、
フジテレビさんは30年も同じドラマを繰り返して描いてい
る。
久しぶりに恋愛ドラマらしい恋愛ドラマに期待もしたが、
結局最後はこうなる。結婚を前にしないと色んな決断が
まとまらない。
打算での結婚はして欲しくはないけど、つぐみさんは余程
出来た人なのだろう。世の中こんな人もいるっていうのを
感じさせて欲しかった。「本人の気持ちが大事だ」という主張
が余程邪魔臭く感じるのが今回のドラマの敗因だった様に
も思う。このままだとつぐみさんお父さんを亡くしますよ(+_+
■出演者
インテリアデザイン会社・クランベリーズ
渡辺設計事務所
鮎川樹 …… 松坂桃李 (29歳、渡辺設計事務所・一級建築士)
川奈つぐみ …… 山本美月 (19歳、クランベリーズ・事務員)
是枝洋貴 …… 瀬戸康史 (29歳、アプリ製作会社経営)
長沢葵 …… 中村ゆり (36歳、元看護師、ヘルパー)
渡辺晴人 …… 松村北斗 (24歳、渡辺設計事務所・社員)
川奈しおり …… 岡崎紗絵 (つぐみの妹、大学生)
渡辺剛 …… 木村祐一 (50歳、渡辺設計事務所)
雪村美姫 …… 水沢エレナ (29歳、樹の元彼女)
東美千代 …… とよた真帆 (48歳、クランベリーズ・経営)
川奈咲子 …… 堀内敬子 (53歳、母、長野県松本市)
鮎川文乃 …… 麻生祐未 (55歳、保険外交員)
川奈元久 …… 松重豊 (58歳、父、市役所・福祉課)
沢田一馬 …… 池岡亮介 (渡辺設計事務所)
三村 …… 高島豪志 (渡辺設計事務所・メガネ)
岩森 …… 瀧川英次 (親和ハウス)
高木楓 …… 紺野まひる (病気進行、筋萎縮性側索硬化症??)
高木圭吾 …… 山中崇 (レストランテ”Albore”シェフ)
半澤 …… 矢柴俊博 (長野下崎村北沢地区・役場職員)
施工業者 …… 水間貴弘
最所美咲、竹内義貴、安藤広郎