絶対零度 ~未然犯罪潜入捜査~
(2020年1月期・フジTV・月曜21時枠)
脚本 浜田秀哉、横山克
演出 石川淳一、品田俊介
企画 稲葉直人
プロデューサー・プロデュース 永井麗子、関本純一
主題歌/家入レオ 「未完成」
https://www.fujitv.co.jp/zettaireido/
第5話 天才外科医を殺害!?狙われた元総理
(天才外科医刺傷事件なりすまし)
【ストーリー】
●
雨が降る日、ノートPCを見る加賀美。
そんな彼の後ろからロングコートの男がやってくると
後頭部に銃口を突きつける。
「話してくれないか?ミハンに関わった本当の理由を・・
僕から話すか?」と加賀美。
●32日前 / 慧北大学
加賀美は入院患者として、山内と小田切は看護師として
潜入していた。吉岡はモニター越しに色々と指示する。
本物の医師のように詳しい彼は、自分は頭が良いので
何にでもなれると自慢。
益子博文教授(50歳)がレジデントを連れて回診していた。
患者が居る前で益子は真田雄大(30歳)医師に対して
君にこの術式は無理だとしセンスがないし技術のない
医者はそれだけで罪だという。お前のような医者には
患者の命を預けられないと語る。あまりに厳しい言葉に
監視しているミハンのメンバーも驚く。
そんな中、待合室には怪しい男が座っているのを山内は
目にする。
●ミハン / コントロールルーム
犯罪未然防止法案に対する賛成する議員たちが北見俊哉
と香坂朱里が率いてやってくる。
ミハンは100件以上既に防いでいることをアピール。
そして現在行っているケースを語る。
慧北大学付属病院の真田雄大が危険だとされる。
ネットでナイフを購入し、医療関係者の掲示板に書き込み
した内容は真田の上司に当たる益子博文(50歳)。
議員たちもみんなその名前を知っていた。スーパードク
ターとして手術できないところも手術していたものだ
った。真田は益子にばかり寄りかかる医療を否定していた
為に日々厳しい叱責を受け、来月から離島で僻地医療に
従事することになっていたという。それが原因で結婚を
考えていた人(大谷麻紀/30歳)と別れ、精神安定剤の
エスプリットライザー錠を処方されていたとのこと。
法案は見送られたが五輪では水面下で人々を守る必要性
が出てくる事を告げる。すると突然曽根崎は、
「法案化が成立したら公安部が直々に指揮する」
と言い出す。現状は捜査員の寄せ集めであり、井沢は
かつてミハンが探知した危険人物だという。不用意に首
を切ることが出来ないが本来は自ら身を引くところだと
ディスる。未然に犯罪を防ぐのは簡単では無い。井沢
に変わる人材は果たしているのか?と香坂は来ている
議員や公安部に投げかけるが・・
■感想
何というか身内同士の足の引っ張り合いが酷いね。
ミハンに集まってきている人物はみんな訳ありだけど、
そもそも採用に当たって何故そういう人物を不採用に
しなかったのかが謎。わざと問題のある人たちをぶつけ
ているのではないかと思ってしまう。
一番日本国民にとってもリスクのあるのがミハンのよう
に国民監視システムによって密かに監視されている部署
なのに何で、過去の被害者・加害者家族がそういう所で
働いているのだろうか。
公安が出てきたら全く意味が無い。
違う部署だからこそ監視して牽制し合うことで抑止力が
働くのに結局公安が関与すれば全てのことが無になる。
今回は医者が危険人物。
視察している時に事件が発生してしまう訳だけど、あれ
だけ見られているのに襲われたのではどうしようもない。
問題なのは刺されたことではなく、刺された後に捕まえ
られなかった事だよな。
結果的に犯人が逃げたことで、その後芋づる式に本来の
ターゲットとか裏で糸を引いている人物が判明していった。
元総理は確かに権力はあるけど、もう一度降りた総理は
それほどの力はあるのかどうか・・
医者同士の憎み合いの可能性が浮上したが、結果的には
真田に殺意はない。全ては改ざん改ざんの連続でネット
社会の現実か非現実なのか分からないがそれを見せられる
ような流れだった。
サイバー攻撃にはめっぽう弱いのが日本のシステムなの
だろう。
井沢が語った言葉が全てだったのか。
「犯人は何故真田になりすましたのか」
気になるのはサイバーなことを担当しているのが若者
ではなく加賀美聡介であることだ。
この世代、それ程ネット技術に長けているだろうか。
過去の人物として前ミハン部署の統括者の東堂が登場。
その彼が東京医療情報ラボ(TMIL)に都合良く配置されて
いる。
格闘の見せ場は山内だった。
相手はプロの殺し屋だったが、何とか勝利した。
その光景を議員が目にしていたり、また犯人も口封じに
殺される。
そして何よりも今回は加賀美に対して銃を向けてきた
あの男性は、映画館で助けた子なのかな。
顔が同じなのでよく分からないのだけど、銃口を向けて
いたのは北見だったのかな。法案を通す・通さないの
問題だけでなく、過去の問題を掘り起こすか起こされない
かどうかで色々と葛藤しているのでドラマとしてはやや
こしい。
■出演者
井沢範人 …… 沢村一樹 (50歳、公安部外事第二課から)
山内徹 …… 横山裕 (未然犯罪捜査班。巡査部長)
小田切唯 …… 本田翼 (元生活安全課、未然犯罪捜査班)
香坂朱里 …… 水野美紀 (法務省官僚、ミハンの統括責任者)
吉岡拓海 …… 森永悠希 (未然犯罪捜査班、キャリア警察官)
加賀美聡介 …… 柄本明 (世界的天才ハッカー)
板倉麻衣 …… 田中道子 (警視庁捜査一課刑事。巡査長)
早川誠二 …… マギー (警視庁捜査一課刑事。警部補)
宇佐美洋介 …… 奥野瑛太 (殺し屋、井沢の妻子を殺害)
篠田浩輝 …… 高杉真宙 (スポーツカメラマン)
北見俊哉 …… 上杉柊平 (法務省官僚・香坂の部下)
曽根崎正人 …… 浜田学 (公安部部長・警視長)
門田駿 …… 粗品 (早川の相棒)
東堂定春 …… 伊藤淳史 (東京医療情報ラボ(TMIL)責任社)
真田雄大 …… 猪征大 (30歳、慧北大学病院の医師)
益子博文 …… 近江谷太朗 (50歳、脳神経外科、”スーパードクター”)
児島祐三 …… 信太昌之 (50歳、衆議院議員)
多田敦彦 …… 真青ハヤテ (医師になりすます実行犯)
清野 …… 岡田地平 (東京医療情報ラボの警備員)
南雲信敏 …… 浜田晃 (75歳、元総理大臣、妻・瞳、息子・雅紀)
看護師 …… 中村まゆみ (慧北大学病院)
大谷麻紀 …… (30歳、ミトモベイカリー)
福地清文 …… (ラボの情報より)
井沢康子 …… (殺された妻)
井沢希 …… (殺された娘)
篠田の幼少期 …… 湯川颯
医者 …… 岩田和浩
主席監察官 …… 鈴木隆仁
松尾諭、山本直輝