絶対零度4 第4話 被害者と加害者。そんなドラマが多い今日この頃。

絶対零度 ~未然犯罪潜入捜査~
(2020年1月期・フジTV・月曜21時枠)

脚本 浜田秀哉、横山克
演出 石川淳一、品田俊介
企画 稲葉直人
プロデューサー・プロデュース 永井麗子、関本純一
主題歌/家入レオ 「未完成」

https://www.fujitv.co.jp/zettaireido/

第4話 命を救う相談員が殺人!?被害者と加害者2つの家族
遂に明かされる香坂の過去

【ストーリー】

●前回までのストーリー

香坂に対して井沢は告げる・・
「あなたが中学の時、母親は法務省の官僚の香坂博之さん
と再婚している・・がその後のことは分かるがそれ以前
の過去がたどれない。法務省の父が戸籍を辿れないよう
に細工したのだろう。あなたには公に出来ない過去があ
る。」

●1994年

香坂は電話で相手に語る。
「ゴメン・・私は行くことが出来ない。映画「三十四丁目
の奇跡」」。電話の相手はお前も連れて行きたかったと
しこの世界は絶望に満ちている。できる限りの人を救う。
向こうで待っている・・そう語る香坂の父。

●現在

香坂は柔道場で訓練していた。
参加している捜査官たちはキャリアなのに強い彼女に
驚く。そこに居たのは井沢で手合わせを求める。

「どうして格闘技をしているのか?」
「余計なことを考えずに済むから」
「やっぱり忘れたい過去が有ったのか・・」

●ミハン / コントロールルーム

井沢は香坂に指導を受けた結果腰を痛める。吉岡は
マッサージをしてくれるが・・強いのは気だけではなか
ったという。

香坂がやってくると早速今回の事件について語る。

危険人物は杉原佳代(63歳)。NPO法人”セーブ・ザ・ハー
ト”に所属。自殺を考えている人の相談だという。10年
で多くの人を救った「命の相談員」。しかし彼女は
スタンガンを購入し、失踪に見せかける方法について
ネットが詳しく調べている。
彼女は10年前「大森山で無差別殺傷」で夫の杉原雅英
(57歳)を失っている。この事件の犯人は川久保敦也(33歳)。
東京の大森山の商店街で5人の被害者を金属バッドで
殴っている。社会への不満・・。
そして佳代には夫が殺害され子供はなく身寄りは無い。
自宅を売って共同生活用のアパートを購入しシェアハウス
を格安で貸し出している。
つまり今回は犯罪の痛みを知る人だ・・と。

■感想

今回の対象者はNPOで自殺を止めようとしている命の
相談員・杉原佳代が危険人物としてミハンのシステム
に割り出される。

導入部なのでそれ程気にはならないのだが、ミハンの
システムが危険を関知する理由が非常に幼稚な感じが
してくるのが残念。大抵は危険なものを通販で購入した
事と同時にネットでどんな検索をしているのかという
ことを察知するだけで危険人物扱いにされている。
今回の人物も「スタンガンの購入」と「失踪に見せか
ける方法」をネットで検索したこと。唯一殺意の可能性
を示したのは「10年前の事件の被害者家族の一人だった」
という理由だった。

導入部は井沢と香坂のやりとりの比重が高かったので
今進行している事件が希薄化されている感じがしたの
だけど、徐々に香坂にも井沢にも今回の被害者の気持ち
が理解出来るようになっていく段取りを知るごとに面白く
なっていく。後に分かることだが被害者家族が
加害者家族の娘を育てていたという事実は驚きの展開
である。

今回の事件を見ると被害者と加害者家族の構図は形は
違えど井沢と香坂である。井沢が危険人物としてマーク
されているが実は香坂も後に危険人物として割り出され
る人物なのでは無いかというミハンならぬイタ予測も
容易に割り出される(笑)

・今回の件
調べていく内に彼女は10年前の【大森山商店街無差別
殺傷事件】
で夫の杉原雅英を失っている。そして何よりも
当時の加害者は川久保敦也で、その家族である妹・川久保
恵美(現:佐藤奈々・25歳)と一緒に暮らしてきた事実が
有る。

殺意が誰に対して、どのように向かっているのかが
このドラマの謎解きのメインであり、今回は最後に明か
される香坂の過去を知ることによって、まるで生き写し
のような被害者・加害者との関わり合いが有り、これまで
謎めいていた香坂の陰の部分にも同時にクローズアップ
されることでもの凄く面白い内容となった。
冒頭で井沢があなたには「公に出来ない過去が有る」と
していたけど、そういう事だったのね・・と。

また最後になって当時のあの映画館の近くに加賀美が
いた
というところは今後の興味の引くところだ。

さて犯人は【代理ミュンヒハウゼン症候群】だとされる
奈々の婚約者の梶が裏で手を引いていた。
彼女を傷つけそしてそれを助けることで満足感を得ると
いう不思議なものだが、その事実を知ってもまだ彼と
結婚するという彼女の不思議な心理状況もあらわになる。
こんな私と結婚してくれる人が今後訪れる筈は無いと
思い込んでしまっている。そう仕向けたというよりも、
やはり日本の社会の構図がそういう考えにさせるのだろ
う。全く分からないでもないところがあるのは、自分は
現在起きているウイルス騒ぎの件でも明らかで、
更にパニック障害を患っている私からするとこの社会は
息苦しい程に圧迫感によって他人に価値観を押しつけて
しまっている。

この流れは先週見た「相棒」にも通じるところが無き
なしもあらず、元刑事の男が行っていた行動は精神的な
喪失感から行われていたということだったけれど、
このドラマの中で過去に二人の事件を起こしたものたち
はいずれもこの社会に絶望していた人物たちだった。
更に被害者・加害者の構図はフジテレビさんで放送して
いる「アライブ」でも同様である。

・資料

このドラマは香坂が法務省官僚故に法律的なことにも
色々と触れている。時系列で見れば今回の内容では、

・1994年・・香坂の父・博之が「世界は絶望に満ちている」
とばかりに映画館”スフィア座”で薬品を蒔いて殺人を
起こしている。一緒見ようとしていた映画は「三十四丁目
の奇蹟」。
・2004年・・犯罪被害者等基本法設立
・2010年・・大森山商店街無差別殺傷事件
今回の事件
・????年・・壊滅した組織により井沢の妻子が殺害される。
・2020年・・未然防止法案は見送り

■出演者

井沢範人 …… 沢村一樹 (50歳、公安部外事第二課から)
山内徹 …… 横山裕 (未然犯罪捜査班。巡査部長)
小田切唯 …… 本田翼 (元生活安全課、未然犯罪捜査班)
香坂朱里 …… 水野美紀 (法務省官僚、ミハンの統括責任者)
吉岡拓海 …… 森永悠希 (未然犯罪捜査班、キャリア警察官)
加賀美聡介 …… 柄本明 (世界的天才ハッカー)
板倉麻衣 …… 田中道子 (警視庁捜査一課刑事。巡査長)
早川誠二 …… マギー (警視庁捜査一課刑事。警部補)
宇佐美洋介 …… 奥野瑛太 (殺し屋、井沢の妻子を殺害)
篠田浩輝 …… 高杉真宙 (スポーツカメラマン)
北見俊哉 …… 上杉柊平 (法務省官僚・香坂の部下)
曽根崎正人 …… 浜田学 (公安部部長・警視長)
門田駿 …… 粗品 (早川の相棒)

杉原佳代 …… 木野花 (63歳、NPO法人”セーブ・ザ・ハート”)
佐藤奈々 …… 木竜麻生 (25歳、”なのはな保育園”保育士)
梶智明 …… 山中崇 (37歳、キャリアコンサルタント”未来へ歩む会”)
川久保恵一 …… (恵美の父)
川久保敦也 …… 大田怜治 (33歳、東京大森山商店街無差別殺傷犯人)
山際康夫 …… 小田桐一 (キャリアコンサルタント”未来へ歩む会”)
川久保恵美 …… (15歳の奈々の別名)
杉原雅英 …… (57歳、佳代の夫、被害者)
園長 …… ただのあつ子 (“なのはな保育園”)
藤崎美加 …… 中上サツキ (11/14 府中駅の階段で突き落とす)
大島翔二 …… (SNSのDMが送られる)
山木大輔 …… (SNSのDMが送られる)
鈴木信一 …… (SNSのDMが送られる)
飯田雅美 …… (SNSのDMが送られる)
高村義仁 …… (SNSのDMが送られる)
和田健斗 …… (SNSのDMが送られる)
香坂博之 …… 森本のぶ (香坂の父・26年前の事件加害者)
バイク男 …… 百瀬朔 (卵を投げつける)
少女時代の香坂朱里 …… 田幡妃菜

岩本淳
ジョアンニ、酒井孝、湯田宗登、加藤斗真
ノグチランガ、永島克、奥田雅子、田口春江

スポンサーリンク
レンダグル大336
レンダグル大336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レンダグル大336