[初] 母になる 第1話 わが子が誘拐…涙の再会で始まる親子の愛しい絆

母になる
(2017年4月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本 – 水橋文美江
演出 – 中島悟
主題歌 – 安室奈美恵「Just You and I」
チーフプロデューサー – 西憲彦
プロデューサー – 櫨山裕子、秋元孝之

http://www.ntv.co.jp/haha/

第1話 わが子が誘拐…涙の再会で始まる親子の愛しい絆

【ストーリー】

2008年春。
千鳥署管内・あさみ桟橋で子供用のパーカーと靴が発見される。
西原太治はそれを受けて黄色いパーカーなのかと告げると、
莉沙子は見つかったみたいだと。それを受けてみんなが千鳥署
に集まる。結衣、そして陽一。これは遊園地で話した息子の
パーカーだと。
警察官は現在大田区の河川敷で発見されたので川底を探している
という。それを聞いて陽一の母・里恵は号泣する。
結衣は夕べ夢を見ていた。みんなが笑っているのが遠い夢のよう。
あの子がかけがえのない存在。愛しい息子が居なくなっていた。
広にもう一度会えたら話したいことが一杯あると。

2001年春。
広にはどんな風に私たちが出会ったのか話したかった。
結衣と陽一はいつも同じバスで通勤していた。
陽一は大学の講師、結衣は書店で働いていた。
陽一はレジ打ちしている結衣に対して「シンギャラリティに
おける次世代の家族のあり方についてどう思います?」と語る。
結衣はどういうことなのか戸惑っていると、本のタイトルです
という。Kジョーンズ博士・白土出版社の本を注文したいという
ものだった。難しいタイトル故に陽一がそれを注文書に書く。
鉛筆を受け渡しする際に手を密かに触れるのをちょっぴり意識
する結衣。
しかし名前を聞くのを忘れてしまう。
ずっと本が置きっぱなしになっていたが、ある時、バスに乗って
いた結衣は道を歩いている陽一を見かけて途中で降りる。声を
かけようとしていて近づくが女性と会話しているのを知って
思わずたじろぎ、そして声を掛けずに立ち去ろうとする。すると
陽一の方から走ってやってくる。
話しかけるのに半年かかり、名前を知るのに更に半年経過した。
私たちはゆっくりと距離を縮めていく。そしてクリスマスには
一緒にケーキで祝うが・・思わず陽一が倒れて結衣にぶつかり
顔にグシャりと。二人は初めてキスをする。

暫くして産婦人科にいく結衣。
医師から順調に育っているとし12週目に入ったことを聞かされる。
早速結衣は陽一の職場に電話するが、何処か元気が無さそうな
ことに心配する結衣。
帰宅すると陽一は大量に赤ちゃんグッズを購入してきていた。
結衣は陽一に子供が出来て嬉しいのかと問うと、君は嬉しくない
のかという。ボクは現在東欧大学の非常勤講師の身分だが、
バスで毎日見かけて君に会いたくて本屋にも書いに行っていた
ことを聞かされる。順番は逆になったけど結婚して欲しいと語る。

陽一は早速母・里恵に報告にいく。山乃結衣さんだとして結婚
し妊娠していること。里恵は大喜びする。
そして陽一は自分の研究室の教授である西原と結衣を会食する
ことになるが、互いに堅苦しいことは辞めようという。
私も君に便乗するがこっちも出来ちゃった結婚だとして莉沙子
を紹介する。互いにリー坊、ター坊の仲だった。

しかし教授の結婚を祝う会の際に、結衣は莉沙子を見かける。
一人で居る姿を見て具合が悪いのかと語る。するとそこにいる
のは私の同業者のヘアメークの人たちだが、話を聞いていると
嫌になるのだという。この子が出来てから好きに遊びに行けず
自分の時間も持てなくなること。私の世界はどんどん狭くなり
楽しそうに話している事違う場所に来たという。すると結衣は
私が莉沙子と同じ場所に居ますからと語る。

■感想

この枠が働き盛りの女性をメインターゲットに作られているのは
周知の事実だと思うし、女性視点から描かれるものが多いのも
事実。

ドラマを見ると正直、「育ての親」か「産みの親」かという
選択肢に分かれていくドラマになるのかなと思って見て居たの
だけど、最近婚期が遅れたりお一人様が多くなっている現実
があるだけにキャラクターの心情の中からそんな気持ちの一旦が
垣間見られるようなドラマにも繋がりそうだ。

ただ子供の誘拐を要因にして、子供を持つのが良いのか悪いのか
シングルか結婚かの選択や世界観を演じていくというのは少々
シナリオとしては意地が悪いというよりも下品な気がする。

正直子供は誘拐されなくても恋愛ドラマとしても十分に成り立つ。
それ故に誘拐されるという事実が少し邪魔にも感じたりする。

2001年、2008年、2017年の描写を通して、過去の描写の中で恋愛
が成就するまでの日常の光景が理想的に描いていたり、
赤ちゃんが如何にして望まれて産まれて来たのかが描かれている
分だけ、何となく違うドラマを二つ見せられている印象も有る。

みんなこのドラマに出てくる人物像は不器用な人が多いんだね。
人の習性なのかも知れないし、この辺はコミュニケーション不足
の日本人っぽい所ではある。
どうしても似たもの同士が同じ「世界観」の枠に留まってしまい
それ以外の層とは離れてしまう。同じ年齢の子たちは楽しさを
満喫しているのに、それが甘受できていないとする結衣や莉沙子。
子供が欲しい、家庭を築きたいと願っている人たちにとっては
贅沢な悩みだ。

シナリオとしての問題なのは既に3歳というと、母親との楽しい
記憶は潜在的に残されているのではないかということ。
最近、姪っ子、甥っ子が似た年齢に有るので、この状況にして
見つからないなんてことが有るのか不思議な感じ。

犯人だって分かっている訳だし、何故見つける事が出来なかった
のか。

最近ベトナムの子が似た様にして誘拐・殺害されたので放送
見合わせになるのかなと思ったけど、意外とあっさり放送したな。

■出演者

柏崎 結衣 …… 沢尻エリカ (34歳、北海道出身、陽一と離婚)
柏崎 陽一 …… 藤木直人 (43歳、人工知能研究)
木野 愁平 …… 中島裕翔 (25歳、児童福祉司)
柏崎 広 …… 道枝駿佑 (13歳、3歳の頃誘拐された)
緒野 琴音 …… 高橋メアリージュン (31歳、柏原オート従業員)
西原 繭 …… 藤澤遥 (13歳、広と同窓生)
田中 今偉 …… 望月歩 (16歳、児童養護施設で暮らす)
西原 太治 …… 浅野和之 (60歳、東欧大学・理工学部教授)
西原 莉沙子 …… 板谷由夏 (38歳、フリーのヘアメイク)
柏崎 里恵 …… 風吹ジュン (61歳、柏原オート・社長)
門倉麻子 …… 小池栄子 (37歳、誘拐された広を助け7年暮らす)

3歳の頃の西原繭 …… 宝辺花帆美
3歳の頃の柏原広 …… 吉武歓

渡良井鈴生 …… 吉村界人 (23歳、東欧大学学生、誘拐犯、自殺)
石澤 …… 六角慎司 (児童養護施設”汐風園”)
さや香 …… 横内亜弓 (ラーメン店のパート)

外川貴博、ト字たかお、滝裕二郎、未来、高野光希
佐達ももこ、村上貴亮、世志男、中川浩朗、山崎丹奈、太田理恵
島崎あゆみ、坂本真梨子、鈴木学、吉河颯人、下山葵
金森絢也、西村都(新生児)、佐藤義朗(アナ)

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