太陽にほえろ! 第153話 モナリザの想い出

太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html

第153話 モナリザの想い出

脚本/小川英、田波靖男 監督/児玉進

【ストーリー】

・フジカワ画廊・常備展

テキサスは外で張り込みする。すると店内からはマークして
いる村松巌が出てくるが車に乗って出て行った為に急いで
テキサスは急いで道を渡り追いかけようとするが、彼は道に
飛び出した為に赤い車にぶつかってしまう。中から慌てて
女性・村松聡子が出てくると病院に行こうと言われるが、
テキサスは綺麗な女性の前で強がって大丈夫だという。行こう
とするとふらついて別の所にぶつけ聡子は微笑む。

・七曲署

ボスに報告する。
村松局長を見失ったこと。テキサスは調査して5日何も出な
かったことを語る。村松は何処から見ても品の良い紳士で
あくどい収賄の主人公には見えないという。
しかしそんなテキサスに対して密告の電話の録音テープを
再生して聞かせる。「土木公団の建設に村松局長に収賄の
疑いが有る。」ということ。その時再び電話が鳴ると密告者
から色々と聞き出そうとする。村松の相手に関しては証拠が
無いので言えないこと。しかしボスはそれだと雲を掴むような
話だと告げる。早く証拠を見つけてくれということだった。
確かに嘘をついているようには思えないという。テキサスが
監視したのは僅か5日だろうとし、この男はお前の何十倍も
知っているのだという。そもそも局長が画廊に行った理由を
何故探ろうとしないのかとしてボスに注意される。
再び画廊に行こうとすると腰をぶつけ筋を痛めたという。
やせ我慢しているところを見ると相当相手は美人だなとデンカ
に言われまさにその通りだというテキサス。まるでミナリザ
みたいな人だという。するとモナリザは人妻だからなと
デンカに言われる。
山村がやってくると村松の相手は戸川建設のようだとし、
更に気になるのが家出人課に気になる捜索願いが出ていると
いう。土木公団の課長補佐の中沢保夫。村松の直属の部下
か・・とボス。

・土木公団
長さんとデンカは話を聞きに行く。中沢保夫の失踪について
今井課長によると彼は昇進して以来その責任を強く考えすぎ
ていたという。また奥さんのみさ子によるとローンを気にして
いたという。中沢と最後に話したのは3日前のことで戸川建設
を回ったところまでは確認しているという。戸川建設は北海道
支社を任せることになっていること。10時頃出たそうだと
言われる。

・戸川建設
ゴリと山村は社長の戸川から話を聞く。ここに来た時の様子
を尋ねるが変わったことはなかったとのこと。中沢が来た
用件は何だったと尋ねると、北海道支社の建設を入札で請け
負うことになったのでその件で少し話をしお茶を飲んで
帰ったとのこと。しかし山村は妙だとし、ここに来る前に彼
は自分の会社に報告していること。余程大事な用ではないの
か?と。
また社長室の壁に英深海の「富士」が飾られていた。
本物なのかと問うと私の自慢の一つだという。ゴリに対して
山村は1000万円以上はするものだと語る。私の家には2、3枚
あるので良かったら今度見に来て下さいと言われる。しかし
山村は傑作と言われる絵も意外とつまらないものだと語る。

■感想

152話の録画分が何処にあるのか分からず。
多分近くのラベルに何も書かれていないDVDの中に入っている
と思うので近い内に取り上げます。しばしお待ちを・・
テレ玉だとこの時期は金曜日に放送したり(木曜日がレギュ
ラー放送日)、休みが多かったりしたので録画に神経を要した
んですよね。
また自分のメインで使用しているレコーダーの中に普段は
「太陽にほえろ!」を入れているのだけど、容量が足りない
時には別のレコーダーを使うからそこに紛れ込んでしまった
のかも知れない。とにかく一話飛んでしまったが必ず感想は
書きますので。

さて今回はテキサスの恋愛ネタだった。
張り込みしている最中にターゲットとしている村松局長を
見つけて逃がすまいとして交差点を突っ切ろうとして車に
ぶつかる。
明らかにテキサスが悪いんだけどね。
その車を運転していた女性はテキサスにとってはタイプの
女性で、痛みをこらえて女性に良い所を見せようとしていた。
しかしその女性もまたテキサスの態度を見て好感度を抱く。

今回はテキサスの捜査に対する甘さとは正反対にツキとか
運は存在している。
何よりも向こうの方から潜入捜査を自由にさせてくれるよう
なシチュエーションを作ってくれたわけだしね。

もしも事件関係者でなければテキサスにとっても彼女との関係
は上手くいっていたように思われるが、残念ながら父親のした
ことを探る為にその娘・聡子に嘘をつくことが出来ずに、
父親がしている贈収賄事件に於いて、土木公団と戸川建設の
癒着の構図というものが存在している。

全ては偶然で勘違いから繋がった恋愛劇に対する悲運な流れ。
いつもモナリザのような絵を見に行くことに関して、
テキサスは聡子のことを思い出しては見つけていたのに、
聡子はテキサスのことを売れない画家だと思っているようで
しかも自分の母親がモデルだとされる絵を褒められたことで
彼女のハートを掴んで行く。

折角父親にもテキサスを紹介したり、また誕生日のパーティー
にも呼び出された。更にデートも重ねて少しずつ彼女への
信頼感も掴んで行く。
人は相手に不信感を持っていない時には勝手に人物像を作って
しまうものだね。
絵の感想を聞かれた際には「顔が気に入った」とする言葉を
述べた。芸術に対することに一切言及せず絵のスキルという
よりも亡き妻への夫の愛情への情感に触れる感想だったのかも
知れない。

密告してきた男性は村松局長の右腕だった中沢保夫だった。
戸川建設に精通しているヤクザっぽい男たちが中沢を見つけて
殺害し、更には内緒に秘蔵のように所有している絵がある
ことを知ってテキサスも不審に感じ、更には村松や戸川にも
テキサス不審へと繋がる。

贈収賄の証拠が見つからずイライラしていたけれど、贋作と
借り換えて所持していた流れが有ったみたいだ。

殺されてしまった中沢家は家のローンが払えず自殺扱いされ
保険金も降りなかった。
テキサスは純粋な娘の方には罪はないとばかりに嘘をつくこと
への拒絶感を示していたけれど、中沢家の苦労している人生
を目の当たりにさせることで捜査に協力させた。

戸川に精通するヤクザたちがテキサスの正体を掴んでいて、
鑑定士に調べさせている時に殺そうとして襲ってくる。
聡子のことをテキサスが助ける形になり、その後は七曲署員
たちも応援に来た為に無事に怪我人を出すことはなく逮捕する
ことが出来た。しかしテキサスの心に突き刺さる傷は相当
痛かったはずだ。この先も何度もテキサスは似た様な傷を
背負っていくことになるのだろうね。その都度大きくなって
欲しい。

■出演者

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (七曲署・一係のボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
三上順 …… 勝野洋 (矢追町派出所から異動、テキサス)

村松巌 …… 根上淳 (土木公団・局長)
村松聡子 …… 藍とも子 (巌の娘、テキサスが好きになる)
戸川 …… 穂積隆信 (戸川建設・社長)
中沢みさ子 …… 桜田千枝子 (保夫の妻)
中沢保夫 …… 大山豊 (土木公団・課長補佐)
今井 …… 入江正徳 (土木公団・課長)

矢野宏、岡本隆、岡田正典、若原初子、河合良子
永野明彦、岩瀬ゆう子、榎本英樹、小松理枝

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