嫌われる勇気 第5話 美しき計画殺人!血塗られたバレンタイン

嫌われる勇気
(2017年1月期・フジTV・木曜22時枠)

原案:岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラ

ー」の教え』
演出:池澤辰也、及川拓郎、星野和成
脚本:徳永友一
プロデューサー:目黒正之、井元隆佑
音楽:得田真裕
主題歌:大塚愛「私」
オープニングテーマ:NEWS「EMMA」

http://www.fujitv.co.jp/kira-yu/index.html

第5話 美しき計画殺人!血塗られたバレンタイン

【ストーリー】

2005年蘭子は帝都大学文学部心理学科の教授・大文字の元を
尋ねる。戸棚の本、心理学の本を手に取る。アドラーの考え方
が気に入ったようだねと。蘭子は大文字教授の授業を希望したい
ことを語り自分は2年生だと語る。

2017年2月13日。道子は大文字教授のOB会の為の為に留守番。
コピー機が届くことになっていた。

蘭子は珍しくOB会に出席するとみんな遭いたがっていたのだという。
霧島塔子がそのOB会にもやってくると緊迫感が走る。
山岸美沙とは犬猿の仲であり、二人を遭わせてはマズイのに土方
が呼んでしまったのだという。
蘭子の父とは古い付き合いだという大文字。彼女は僕のことは
知らなかったが、父親が引き合わせてくれたものかも知れないと
いう。そんな中不機嫌にしている美沙の元に電話が鳴る。
夫が殺害されたということだった。蘭子は電話でそんな会話を
している彼女に現場は何処かと尋ねる。

山岸直也は帝都大・理工学部准教授の40際。ドア留めが入って
いてドアが開いていたのを巡回中の警備が見つけたという。村上
は凶器はまだ見つかって居ないとし、梶は死亡推定時刻は7時から
9時だという。しかし青山はエアコンの室内温度28度に設定されて
いることを指摘。小宮山と浦部は現場の状況を見て、コーヒー
のコップが2つあるので被害者と知り合いであること。キャビネ
ットを壊されているという。そして遺体はオーバーキルで
必要以上に刺された跡が有るのだという。女性が殺す理由は痴情
のもつれが多いが大抵は相手の苦しむ顔を見るために正面から
襲うのだという。その為に犯人は背中から刺している男性の
可能性が大きいとすると、蘭子も”明確に肯定する”と語る。
現状ではまさにそう見える状況だった。

美沙に話を聞く。
近々夫は新しい音声認識システムを使ったAI技術の論文を出すと
行っていたこと。その為に研究室に泊まることが多かったという。
蘭子は美沙が足を引きずっているのを見つける。幼い時に怪我し
たものだという。

一方フラワーデザイナーをしている塔子に話を聞く。
直也の部屋のデスクにフラワーバレンタインのチラシが有ったと
指摘する。バレンタインに花を贈るというイベントの為に
3日間ほど大学に来ていたという。山岸は妻にサプライズとして
フラワーアレンジしたものを贈るとしていたという。

■感想

事件は三角関係による痴情のもつれを扱ったものだった。

そのポイントとなるのは殺害現場と死亡推定時刻とアリバイの
解明。

刑事ドラマを多く見ている人ならば、このドラマの捜査部分には
相当な違和感を覚えるところだろう。

精神論ばかりで実際の事件現場に関してはまるで精査している
とは思えないところが多い。

これだけ大量に刺されているのに現場に血痕がない状態を
見て捜査官は違和感を覚えなかったのか。
既に亡くなった遺体を刺しているであろうことは生活反応からも
分かるハズだし、あれだけの傷跡の中で何のミスも冒さずに
現場を工作できるとも思えない。

それが例え犯罪心理を学んでいる人でもね。

死亡推定時刻/アリバイを誤魔化す手段ばかりに目を捕らわれ
過ぎていた。

山岸家を調べる際には先ずは包丁などから調べるハズだろうし、
血痕が飛び散った花束など置いておくはずもない。

色々と冒頭から仲違いしていることをカモフラージュにしたり
足を怪我していることから遺体を運ぶのは難しいのではないか
という心理で揺さぶっているけど、それ以上に遺体を動かすこと
ほど難しいことはないだろうね。

罪悪感をもって主従関係のようなものを作ってしまっていた
時点で二人の関係って終わっていたのかな。

それにしてもアメリカの映画やドラマでも「バレンタイン」に
殺人事件が扱われることが多いけど、やはりこの日には
普段以上に恋愛を意識する時機なので愛憎劇が生まれるところが
有るのかな。

■アドラーの心理学

今回のアドラーの心理は「課題の分類」というものだった。
親が子供に課題をしろということは他者のことに土足に踏み入れ
る行為。他者の課題には踏み込まないことが必要だということ
が唱えられた。

本人の意向を無視した援助は必要がない。
自分の人生に嘘をつくことなく自らの課題に立ち向かっていく
勇気と強さが必要だという。

でも必ずしも全てがそれに該当するとは思えないな。
日本人はただでさえ他人に迷惑を掛けずに生きようとする性格
なので、逆に意向が有っても話せない人の法が多い様な気がする。

■出演者

庵堂 蘭子 …… 香里奈 (32歳、捜査一課8係)
青山 年雄 …… 加藤シゲアキ (28歳、8係)
大文字 哲人 …… 椎名桔平 (52歳、帝都大学文学部心理学科の教授)
半田 陽介 …… 升毅 (55歳、8係係長)
小宮山 正明 …… 戸次重幸 (42歳、8係・リーダー的役割)
浦部 義孝 …… 丸山智己 (38歳、8係・プロファイル)
三宅 隆俊 …… 桜田通 (26歳、8係・デジタル捜査)
相馬 めい子 …… 相楽樹 (28歳、帝都大学医学部法医学講座の助教)
梶 準之助 …… 正名僕蔵 (45歳、鑑識課主任鑑識官)
村上 由稀菜 …… 岡崎紗絵 (22歳、鑑識課鑑識係)
間雁 道子 …… 飯豊まりえ (20歳、帝都大学文学部心理学科・大文字研究室)
土方 登志郎 …… 寿大聡 (36歳、帝都大学文学部心理学科の准教授)

霧島塔子 …… 内山理名 (35歳、美沙の幼なじみ)
山岸美沙 …… 中島亜梨沙 (35歳、塔子の幼なじみ)
山岸直也 …… 六角慎司 (40歳、美沙の夫で、帝都大准教授)

高間智子、平塚真介、平原多香子、杉浦大介、山本実優
高橋月、宮野叶優、吉川ひかり、堀井新太

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