[終] 嫌われる勇気 第10話 8係最後の事件!真犯人はそこにいる!!

嫌われる勇気
(2017年1月期・フジTV・木曜22時枠)

原案:岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラ

ー」の教え』
演出:池澤辰也、及川拓郎、星野和成
脚本:徳永友一
プロデューサー:目黒正之、井元隆佑
音楽:得田真裕
主題歌:大塚愛「私」
オープニングテーマ:NEWS「EMMA」

http://www.fujitv.co.jp/kira-yu/index.html

第10話 8係最後の事件!真犯人はそこにいる!!

【ストーリー】

青山は大文字が犯人だと思い怪我にも関わらず教授のオフィスへ。
しかし道子によると不在だという。蘭子さんは?と問うと土方
に連れ去られたのだという。
青山たちは大文字のオフィスを調べると蘭子の誘拐された時の
資料が出てくる。

大文字が蘭子を助けに来ると、土方は銃で撃たれて死んでいた。

青山たちはその資料から蘭子が誘拐・監禁されている場所へと
向かう。そこには大文字が既に居たためにどうしてこの場所だ
と分かったのかと問う。蘭子に対して大文字からは離れてくれ
とし、一歩でも動けば撃つと語る。

梶は村上に対して怖い事件だとし蘭子まで拉致されたという。
村上は無事で良かったと語る。
現場の足跡を調べたが足跡は土方と蘭子のもの、捜査関係者を
除けば大文字のものだけだという。しかしあの先生が黒幕なんて
・・と。

半田は大文字から任意の取り調べを行う。
18年前の蘭子の監禁中の写真、監禁場所について何故そんな資料
を持っているのか。当時の捜査関係者にもらったのだという。
共犯と思うのは浅はかだとするが、当時から土方はあなたの教え子
だったこと。あなたがメシアではないかという。
任意のことなので大文字は帰るという。蘭子に対して研究室に
置き忘れていったものだとして手紙のようなものを渡す。

土方の件をする。
三宅がめい子に立ち会う中、至近距離で撃たれたものだろうと。
犯人の服には発射残渣がついているハズだという。
一方大文字から受け取ったメモには
「メシアは警察内部にいます。明日10時に研究室で待っています」
というものだった。

■感想

メシアの選択肢はそう多くなかった。

梶の犯人説も前回の感想の中に書いたけど、選択肢が少ないが為
に一つの可能性として書いたに過ぎないけど、誰かの死を
きっかけにして何か行動を起こすというのは有るのかな。
梶が動き出したのは1年前に獄中死した冤罪者の名誉を回復させる
為の行動。

梶も自分のプロとしての仕事をしたかっただけなんだろうね。
獄中死したホームレスの男に対して、「嘘の戦争」に於ける
二科興三ならばこういうだろう。「そんな事をして何になるのか」
と。

18年前の蘭子の事件は実に奇妙なものだった。身代金の要求はなく
何をされた訳でもない。

蘭子が過去の件で何かを見ていると大文字が常に確信を持って
悟っていたのはそういう職業柄故に蘭子の性格を目にしてそう
思わせたのか。

上層部の隠蔽。犯人との取引。
日本ではそもそも司法取引なんてないのでより怪しくなってしま
った。

結果からすると犯人は梶だった。
そして別の意味で言えばその引き金を引いたのは蘭子の父でも有
る。

自分は冤罪を招きその証拠を掴んでいるにもかかわらず、冤罪
で刑務所送りされた人物(藤木義人)の人生を台無しにした。
「文脈再現」というアプローチ方法で過去の記憶を辿り、
蘭子が都合良く封じている過去の記憶を呼び覚ます。
そこに有ったのは、父が隠した血の付いたナイフだった。

個人的に自分は最終話を見始めて記憶を辿るとした際には、
蘭子が父親を殺していてそこに埋めているのかと思った。
大文字は君にしか解決出来ないとしていたし、遺体が埋められて
居る場所を記憶の底から導き出すのかと。

青山の死を予感させる手紙は、「もしもの時の為のもの」だった。

■アドラーの論理

「共同体への貢献」がテーマだった。

今回は前回に引き続いて蘭子は「これは私の課題」としたけれど
刑事の課題だと語る青山の姿が有る。

嫌われる勇気を持って自由に生きるために中マヤ誰かの為にと言う
気持ちを見失ってはいけないこと。

結局人はどうすると幸せになれるのか・・
青山の短絡的な質問は、答えが分かっている人が居ればこの世の中
に不幸なものなど居ないと思う。

■出演者

庵堂 蘭子 …… 香里奈 (32歳、捜査一課8係)
青山 年雄 …… 加藤シゲアキ (28歳、8係)
大文字 哲人 …… 椎名桔平 (52歳、帝都大学文学部心理学科の教授)
半田 陽介 …… 升毅 (55歳、8係係長)
小宮山 正明 …… 戸次重幸 (42歳、8係・リーダー的役割)
浦部 義孝 …… 丸山智己 (38歳、8係・プロファイル)
三宅 隆俊 …… 桜田通 (26歳、8係・デジタル捜査)
相馬 めい子 …… 相楽樹 (28歳、帝都大学医学部法医学講座の助教)
梶 準之助 …… 正名僕蔵 (45歳、鑑識課主任鑑識官)
村上 由稀菜 …… 岡崎紗絵 (22歳、鑑識課鑑識係)
間雁 道子 …… 飯豊まりえ (20歳、帝都大学文学部心理学科・大文字研究室)
土方 登志郎 …… 寿大聡 (36歳、帝都大学文学部心理学科の准教授)

庵堂悠真 …… 堀井新太 (弟)
近藤隆雅 …… 久保田悠来 (35歳、ASソフトウェア)
庵堂道則 …… 勝村政信 (父)
悠真の幼少期 …… 山崎雄大

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