嫌われる勇気 第7話 仲間を救え!刻む死の秒読み爆弾魔vs蘭子

嫌われる勇気
(2017年1月期・フジTV・木曜22時枠)

原案:岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』
演出:池澤辰也、及川拓郎、星野和成
脚本:徳永友一
プロデューサー:目黒正之、井元隆佑
音楽:得田真裕
主題歌:大塚愛「私」
オープニングテーマ:NEWS「EMMA」

http://www.fujitv.co.jp/kira-yu/index.html

第7話 仲間を救え!刻む死の秒読み爆弾魔vs蘭子

【ストーリー】

TVニュースでは品川の化学工場爆発事故についての報道が行われ
る。
蘭子はいつものように商店街を通り、”パンの木村堂”で、
あんぱん3つを購入しようとする。しかし店主の女性はお代は
結構だとし今日で店を辞めるからだという。毎日購入してくれた
常連のお陰でここまでやってこられたとして店主も一定の満足感
を得ながらも、最近出来た店に客を取られて経営としてもやって
いけなくなっていた。

大文字の元に青山は尋ねる。
蘭子やアドラーの考えには納得が出来ないという。
「人の事は気にするな」「嫌われることを恐れず好きに生きろ」
そんな考えでは自分勝手と取られて社会生活は成り立たないこと
を告げる。嫌われる勇気を持つだけではダメだとしてあくまで
それは出発点でありゴールではないという。ゴールとは何かと
尋ねると「共同体感覚」だという。共同体と聞いて思いつくもの
はと聞かれ、家庭、学校、職場をイメージするという青山。
それも当然共同体と言えるがもっと大きく考えればそれは国、
世界、そして宇宙全体が一つの共同体だと言えるのだという。
青山はスケールの大きい話だとして理解することの難しさを訴える。
全ての他者は共同体に属する仲間。仲間に囲まれた私はここにいる
ことを許されてる。居場所、貢献する他者がいること。蘭子にも
その感覚を持ち合わせているのか?青山には「嫌われる勇気」と
「共同体感覚」は何処か矛盾してならないという。

青山の前に突然バッグを持った男がフラフラっと現れ、警察を
呼んでくれという。品川の爆発事故の犯人を見たが、命を狙われて
いるので助けて欲しいという。

青山は署に男(佐藤太郎)を連れて行く。
相手は?特徴は?色々と青山と半田で話を聞いていく。
一方村上は先日の美人作詞家殺しの遺留品の万年筆を持ってくる。
海外のネットショップで売られているものだと。

男はカバンを開けて欲しいと語る。
青山は中を調べるとタブレット、スマホ、熊のヌイグルミが入って
いた。タブレットには同じヌイグルミが爆発する映像が入って
いた。青山が手にしているヌイグルミの手を放したら爆発すると
語る。そんな中スマホに電話が鳴る。
そこにあるのは品川化学工場で爆発した爆弾で動きは監視して
いるので室内から一人でも許可無く出たら爆発させること。
目的は何かと問うと蘭子と勝負がしたいという。
男は自分は家族を人質に取られて言うことを聞かないと殺すと
脅されていたことを語る。相手の顔は分からないが電話の指示
に従ったと。青山はヌイグルミから音がするという。
私たちを監視しているなんて嘘ではないか?とされるが携帯は
蘭子を除いて一カ所に於いておけという。
今から知らせる場所に手紙を取りに行けとし、そこにクイズが
書かれているのでそれを解いてタブレットに答えを送れという
ものだった。

■感想

木曜日に見たドラマなので細かい内容を忘れてしまった。

悲しいことに板尾創路が出た時点でこの人が犯人ですって
ほぼ確信めいたものが有り、全く関係のない人物に恨みの矛先を
向けるというまさに、謂われのない逆恨みの構図があった
な。

「ハンチョウ」ばりに犯人が要求するがままに、蘭子が走り回さ
れて、時間内にくだらないクイズを解かされて事件を解決して
いく流れ。

面白い流れとしては、普段はまるでトンチンカンな事をしている
二人の捜査官の小宮山と浦部の使い方が良かったかな。

みんながみんな、蘭子が何とかしてくれるとして信頼している
光景は、犯人にとってはカルチャーショックで、自分とは違う
環境の職場の連帯意識には、より嫉妬心を植え付けるところ
だろう。

人は知らない所で相手に貢献していたり、人を傷つけたりして
いる。それを改めて感じさせるという意味では面白いエピソード
だった。
パン屋の女主人も何かの支えが有ったから続けてこられた所も
有るのだろうし、この佐藤にも少しの支えや頼りにされる感覚
が有れば、ある程度の満足感が得られたのだろうけどね。

■アドラーの心理学

「共同体感覚」がテーマとして取り上げられた。
確かにこれまでの大文字が語る心理学は、どれも断片的側面
でしか語られていないので、なんだか納得する部分は有れど
矛盾もまた含まれていて、正しい主張なのかどうかよく分から
ないところも有った。青山が指摘した嫌われる勇気と共同体感覚
は普通に聞けば矛盾としか思えない。

考え方やその意味のとらえ方によって、なかなかその心理に
たどり着くのは難しいけれど、随分と今回は広範囲で壮大な
ところからの視点で見て初めて共同体感覚というものが成立する
例を取り上げた。ただ彼らが求めているものがそんな壮大な
コミュニティーでの事ではなく、極々小さな限定された場所で
はないのかな。
人は愛さなければ愛されることはないというけど、佐藤太郎が
仕事一筋とはいえ、彼は他人に対して関心を示したことがある
のだろうか?

■出演者

庵堂 蘭子 …… 香里奈 (32歳、捜査一課8係)
青山 年雄 …… 加藤シゲアキ (28歳、8係)
大文字 哲人 …… 椎名桔平 (52歳、帝都大学文学部心理学科の教授)
半田 陽介 …… 升毅 (55歳、8係係長)
小宮山 正明 …… 戸次重幸 (42歳、8係・リーダー的役割)
浦部 義孝 …… 丸山智己 (38歳、8係・プロファイル)
三宅 隆俊 …… 桜田通 (26歳、8係・デジタル捜査)
相馬 めい子 …… 相楽樹 (28歳、帝都大学医学部法医学講座の助教)
梶 準之助 …… 正名僕蔵 (45歳、鑑識課主任鑑識官)
村上 由稀菜 …… 岡崎紗絵 (22歳、鑑識課鑑識係)
間雁 道子 …… 飯豊まりえ (20歳、帝都大学文学部心理学科・大文字研究室)
土方 登志郎 …… 寿大聡 (36歳、帝都大学文学部心理学科の准教授)

佐藤太郎 …… 板尾創路 (警視庁総務部・会計課・遺失物センター)
森下裕翔 …… 松尾芙太郎 ()
坂本和夫 …… 西沢仁太 ()
尾崎遥 …… 加藤翔 ()

池田道枝、塚原直彦、藤岡大樹、山田悠介、南優、向野章太郎
池田大、大島奈緒美

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