僕らは奇跡でできている 第6話 破れギョーザは涙の味!?

僕らは奇跡でできている
(2018年10月期・フジTV・火曜21時枠)

脚本 – 橋部敦子
音楽 – 兼松衆、田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希
主題歌 – SUPER BEAVER「予感」
オープニングテーマ – Shiggy Jr.「ピュアなソルジャー」
演出 – 河野圭太、星野和成、坂本栄隆
プロデューサー – 豊福陽子、千葉行利、宮川晶

https://www.ktv.jp/bokura/index.html

第6話 破れギョーザは涙の味!?

【ストーリー】

育実はあかりから彼氏のことを仕事で埋めようとしている
ことを指摘される。一方の一輝は歯を抜いて空いた穴は
歯で埋めたいこと。他のものでは埋めたくないと語る。
育実は「愛されたい」と感じていた。そして一輝が居るとは
思わない場面で涙してしまう。一輝はどうしたのかとして
その涙の意味を探っていくことになる。
二人は森でリスの実験に行っていた。足跡やエサの動き
でリスの動きが分かるとしカメラも設置する。
育実はさっきのことを忘れてと一輝に語る。人前で涙した
こと。

妙子はピリ辛キュウリを出す。まだ歯を埋めないのか?
と問う。そんな一輝がまるで反応しない為に心配する妙子。
また謎が出来たのか?と問うと、「大きな謎です」と。

授業では、ラコンビスという魚の化石について意外な
発見が有ったことを語る。サンターナ層というブラジルの
地層から出て来たもので一億年前の化石。化石になるには
長い期間が必要だが驚くべきスピードで化石になったので
鱗まで見られる程だという。今度借りられるとのこと。

妙子は鮫島さんを食事に招待しようと語る。
他の先生も招待するのだという。歯科医の先生も・・
大河原さんから新米とじゃがいも、タマネギを手に入れた
のだと語る。

■感想

人は他人との距離を気にして生きて居る。
パーソナルスペースに他人を入れることは変わり者である
この中の登場人物でなくても難しい作業の一つだ。
文化人類学者を学んでいれば必ずこの距離感は基本の概念と
して存在している。

そんな人と人との壁を壊そうとする過程を上手く描いている。
価値観の全く違う相手。
最初は興味はなくても次第に相手のことを気にかけていく
ような自然の描写が心地よい。

自分のペース、他人のペース、それぞれにペースが存在して
いる。それを無理強いさせずに、他人に相手の価値観を
認めさせることはとても難しい。それも自分の考えが間違って
いたと認めることほど屈辱だと感じる人も居るのだろうし、
なかなか自分のことに関しては防御網を張って譲らない
一面もある。

自分が理想としているものを目指して生きて居るが、実際には
その理想は自分の本心ではないかも知れない。
周りに人が存在し様々な価値観が有っての人間社会であるの
で、その評価は自然と他人と比べるようにして存在している
のかも知れない。

ドラマでは言葉遊びも面白く出来ているし、人間同士のコミ
ュニケーションが楽しい内容だ。
まさにこのドラマを見て居ると「手のひらを太陽に」の曲を
思い出すな。

コッチの世界、アッチの世界などという表現だったり、人が
作った道を隔てて存在している向こうの世界には何があるのか。

一輝自身も決して他人に興味がない訳では無くそれを理解
しようとしているところも有るし、あかりは一見すると嫌な
キャラクターなんだけど色々と面白い突っ込み方をしていて
悪気はないんだろうなと思わせるところが有ってとても良い。

今回は育実の涙の理由、そして聡の離婚した理由が語られた
りした。
前回育実は鳥飼雅也のことを悪く言ってしまったが、彼は
彼女のことを自分の知らない所で気にかけてくれていた。
そして今回虹一がやろうとしていることの中に一輝の存在が
有ったことで育実は彼の中の良さを見出したのではないか。

自分に自身がある人なんてなかなか居ないと思う。
だからこそ自分に自身がもてるように人は勉強したり努力
したりするのだろうが無駄な努力というのは多分に存在する。
自分に問いかけて自分の道に向かって忠実に向かう。
とても難しいことだけどね。

■出演者

相河一輝 …… 高橋一生 (35歳、“動物行動学”)
水本育実 …… 榮倉奈々 (歯科クリニックの院長)
樫野木 聡 …… 要潤 (准教授)
沼袋順平 …… 児嶋一哉 (アリを専門同僚講師)
新庄龍太郎 …… 西畑大吾 (群馬県から上京した大学生)
青山琴音 …… 矢作穂香 (大学生、ファッション)
尾崎桜 …… 北香那 (大学生、めがね、静岡出身)
須田巧 …… 広田亮平 (大学生、東京育ち)
丹沢あかり …… トリンドル玲奈 (歯科衛生士)
坂下祥子 …… 玄覺悠子 (歯科衛生士)
相河義高 …… 田中泯 (一輝の祖父であり陶芸家)
熊野久志 …… 阿南健治 (大学の事務長)
山田妙子 …… 戸田恵子 (家政婦、15歳の時から)
鮫島瞬 …… 小林薫 (大学教授)

宮本涼子 …… 松本若菜 (母)
宮本虹一 …… 川口和空 (息子)
幼少期の一輝 …… 岩田琉聖
鳥飼雅也 …… 和田琢磨 (真鴨不動産、育実の恋人)
二岡悠人 …… 小川翔 (学生)
宮本直樹 …… 黒川晏慈 (学生)
真奈美 …… (学生)
静香 …… (学生)

榊原有那、佐々木春香

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