[終] 母になる 第10話 復讐するは幸せになること。

母になる
(2017年4月期・日テレ・水曜22時枠)

第10話 女たち決着と別れ…結衣がたどりつく母親の幸せ

【ストーリー】

東京を離れてバスに乗った麻子のことを追いかけて結衣はバス停
に走って行くが寸前のところでバスは出て行ってしまう。
麻子の名前を呼ぶが気づかれることもなくバスは走り去る。
広は帰り道に陽一に対して”お母さんって二人いちゃダメなの?”
と問う。
広はマラソン大会に出場するということで、結衣は運動靴を
買って帰宅する。陽一は麻子を追いかけていったのかと思った
という。
結衣は奥から靴を持ってくるとこれを覚えているか問う。
初めての靴。それを機会に結衣と陽一は広の生まれた時から3歳
の頃までのことを色々と話し合う。2歩歩いたと大学まで結衣が
電話してきたこと。ずっと便秘で悩んでいたこと。陽一にとって
は広も可愛いが結衣も可愛かったのでうんちうんちと叫んだ
ことにちょっと驚いたという。しかし母親だなと思ったし
親になるのは日常の積み重ねだなと思ったという。そして自分
は結衣から出遅れていると思ったこと。女性は10ヶ月赤ちゃんが
いる時から既に子育てをしているから・・と。
しかし結衣は花火大会の時に広を怒った時の陽一は父親の顔だった
ことを語る。ビシっと言ってくれたこと。”思わず”だよと。
私も実は”思わず”麻子のことを追いかけたと語る結衣。
木野から話を聞いてホントにこれで良いのか分からなくなり、
麻子にも本当にこれで良いのか聞きたかったのだという。
麻子は頭を下げていたことを語る。償い切れないことをしたこと。
そして広を生んでくれてありがとうと言っていたこと。
広にも逢いに来てくれてありがとうと。広は最後だからねと
話していたとし、思ったよりもしっかりした分かれだったという。
本音をぶつけ合ったという結衣はあんな風にぶつかり合ったのは
初めてだという。良いんだよね・・もうあの人のことは。今は
自分たちの生活を大切にしようという。

■感想

忙しくて感想が書けなかったので思い出しながらの感想に・・。
日本代表サッカーでのショックも抜けず(笑)

このドラマで微妙に写ってしまっていたのが広の性格・礼儀
などは誰が育てたものなのかということ。
広の行動を見る度に結衣の中では麻子が育てたからではないか
と不安に陥り、そう思う度に結衣の中ではストレスが溜まる。

結局「3歳までたっぷり愛情をうけた子は大丈夫」だとして結論
づけてしまったけど、その辺の結論は少々強引だったな。

結衣がちょっと面倒なことしすぎじゃないかって感じで、
黙って居れば黙って居れば良いものを、また麻子を呼び出したの
で一緒に働いて子供を見守ってなんて言うのかと思って焦った。

あれだけ言い合っても結局のところ、そう簡単に結衣の相手に
対する憎しみは消せない感情・心の傷として残っていること。

何よりも柏崎家の不安要因の一つでもある麻子のことについて、
カウンセリングに通ってなにが悪いのかを本人が自覚し、広の
子育てに関しては自分のエゴだと認めたところは悪くなかった。

本当の復讐は幸せを求める相手に幸せを見せつける事だろうね。

子供の頃の9年間は本当に貴重だと思う。もう高校生くらいに
なったらホント自分たちの世界で子供たちも行動してしまう
からね。仲良く家族で旅行なんて言っていられるのだって
そう長い訳では無い。

■出演者

柏崎 結衣 …… 沢尻エリカ (34歳、北海道出身、陽一と離婚)
柏崎 陽一 …… 藤木直人 (43歳、人工知能研究)
木野 愁平 …… 中島裕翔 (25歳、神奈川西児童相談所・児童福祉司)
柏崎 広 …… 道枝駿佑 (13歳、3歳の頃誘拐された)
緒野 琴音 …… 高橋メアリージュン (31歳、柏原オート従業員)
西原 繭 …… 藤澤遥 (13歳、広と同窓生)
田中 今偉 …… 望月歩 (16歳、児童養護施設で暮らす”ナウ先輩”)
西原 太治 …… 浅野和之 (60歳、東欧大学・理工学部教授)
西原 莉沙子 …… 板谷由夏 (38歳、フリーのヘアメイク)
柏崎 里恵 …… 風吹ジュン (61歳、柏原オート・社長)
門倉麻子 …… 小池栄子 (37歳、誘拐された広を助け7年暮らす)

巻田大輝 …… 成田偉心 (柏原オート従業員)
香坂賢太 …… 中山優貴 (柏原オート従業員)
里中桃 …… 清原果耶 (広と一緒)
マネージャー …… ふせえり

奥能登・瑠璃の宿スタッフ …… 松本海希
太井 …… 中澤準 (マラソン大会)
石川のりこ …… 角南範子 (カウセラー)

遠藤史也