第1話 窮地 Endgame
脚本/Shane Brennan 監督/Terrence O’Hara
【これまでのあらすじ】
マルセル・ジャンヴィエという名前でケルヴィン・アトリー
を拘束している。アトリーを取り戻して諜報員を守る必要が
あるというオーウェン。コードネームはチェロキー。
カレンはアトリーに会いにいくとチェスはするか?と問い
次は私の番だと語る。カレンは仲間を殺されたことに激怒。
アトリーがナシーム・ヴァジリというイラン人と接触して
いることを確認する。アトリーが既にチェロキーの身元を
ジャンヴィエにもらしていたら?チェロキーを取り戻そうと
いう。いざアトリーとチェロキーの交換の際にカレンは
アトリーを渡すことは出来ずに撃ち殺してしまう。
ヘティは2012年5月15日(最初は2011年5月10日と書かれていた)
の日付で辞職願をオーエンに残しておき自ら立ち去る。
カレンは警察に捕まる。
【ストーリー】
カレンは出所すると、サムが待っていた。
オーエンが手を回して釈放させた。ただし停職だと。ヘティ
は消えたこと。通り向こうに敵がいること。サムと一緒に
居ると捜査の邪魔だとすると、サムはヤツを殺しての満足か
と問う。放っとけとカレンは言うとベニスへ向かう。
サムは通り向こうにいたイラン人たちのリーダーのヴァジリ
(Alon Aboutboul)に何をしているのかと問いカレンに用が
あるのか?と問う。あいつに近づくなとして警告するサム。
VTRをチェックするエリックとネル。
ネットに流出したカレンの殺害映像が広がらないように削除
しているが次々と拡散されているとのこと。国家の安全を
守るために放送はしないと約束したが動画拡散には手を焼く。
ヘティが辞めたことはすぐにロス市警の半分に知れ渡った
とディークス。カレンの様子はどうか?というケンジーに
対して大丈夫だとサム。チェロキーはCIAの人間なのでもう
これ以上は良いというオーエン。アトリーは?ボートハウス
に居るという。CIAが彼を渡せとしていること。彼らはアト
リーが与えた情報はデタラメだったとイラン政府に吹き込む
作戦だと。スパイなど居ないと・・。イラン政府は早速
ヴァジリに真相を探れと要請したとのこと。だから今朝
追って来たのかと。ヴァンスからも何故カレンは丸腰の男を
全国放送のカメラの前で撃ったのかと言われていること。
CIAは全ての責任をカレンに押しつける気だと。このままだと
チームを潰されるという。
・ボートハウス
ケンジーとディークスはアトリーを取り調べる。
国土安保省、FBI、CIA・・・特にCIAは情報を話すのを待って
いるという。私に話せば渡さないというケンジー。アトリー
は刑事免責をくれれば話すとのこと。CIAは脅しでは済ませな
いぞというと、アトリーはイラン側にはチェロキーの名前を
伝えただけでファイルは渡していないという。あれはオレの
保険だから・・と。チェロキーはとCIAが交わした暗号化通信
をダウンロードしたもので彼がCIAだという証拠だと。他に
イラン情報をアメリカに流している人物のリストもある
とのこと。イランにとっては決定的証拠でアメリカにとっては
国際問題だという。ファイルは何処に有るのか?貸金庫だと
いう。ジャンヴィエに鍵を要求され金を払えば渡すと言った
という。鍵はユニオン液のコインロッカー”B27″にあるとの
こと。イラン側もファイルの存在を知って居るぞと。
・レディH号
マリーナにいたヘティの元にオーエンが現れる。
クルージングなのか?誰と?と問う彼に一人だという。
このボートを最初に見た時ジブラルタルで押収されていた
という彼に、ヘティは港湾管理長との間に誤解があった
という。それにボートではなくヨットよと。カレンはどうして
いるか?今朝釈放されてから会っていないという。CIAは裏切
られたと懸念するという。イランを宥める為にアトリーの情報
がデタラメだという噂を流したこと。イランはチェロキーが
本当にCIAかヴァジリに確認をさせているのだという。君も
気もつけろと。アメリカ政府もイラン政府もスパイ合戦も
どうでも良いというヘティ。私はCIAを守る気はないし自分で
蒔いた種でしょと。そんな二人のことを外から撮影している
ものが居た。
■感想
シーズン3の最終話を見てから随分と時間が経過してしまい
シーズン4のこのドラマを見てから感想を書くまでにもまた
時間が経過してしまうという二重苦(笑)
どこもここのところ、ランチチャンネルの「月-金」海外ドラ
マは日本のドラマを犠牲にすることで見られるのだけど、
感想を書く時間がなかなか取れないで見ただけの状態になって
しまっている。
シーズン3の終わりは確か内通者を引き渡そうとするが、
カレンがその取引直前にNSA分析官アトリーを殺害する。
情報を流出したアトリーは海外で活動する諜報員の中でも
イランで活動していた”チェロキー”の存在をばらそうとした。
何故カレンがそんな人物を殺さなければならなかったのか。
そしてヘティもまた日付を変えて退職願を出している。
変わりにやってきたオーエンの指揮の下で捜査は行われる
ことになる。
イラン側としてはアトリーが掴んでいたというチェロキーの
情報を金で売ろうとしていたことがあり、それは隠し金庫の
中に証拠として残されている。
とても上手いのは、二度に渡る仕掛けを仕掛けていること。
CIAとかNSAの尻ぬぐいをNCISにやらせるのだから憎い訳だけど
問題が解決した訳では無い。
敵を欺くには味方からだけど、チームは全員この作戦を知って
いたのかな。
イラン政府側は情報の精査としてヴァジリに任務を与えて
ヘティやカレンに接触してくる。
ヘティはNCISを辞めたということになっているし、カレンは
人がみて居る前でアトリーを発砲したことで逮捕され、
そしてオーエンの手回しで取りあえず停職ながらも刑務所から
は釈放された。
結果として見るとみんながやりたかったのはイランなどに
潜伏する諜報員を退避させる為の時間稼ぎだったのだろう
けど、その為に二度に渡って嘘をついている。
サムはヘティの用心棒とにり、カレンのことにも気にかけて
いる。勿論それらは全ては演技だけど・・
銀行の貸金庫から情報を盗んだケンジーとディークス。
ケンジーのミニスカートに思わず男性行員の目が釘付けだけ
どあんなあからさまな行動を取る職員はいないよな(笑)
出て来た後に地下駐車場で思わず狙われるが、逃げる振りして
データの入ったアタッシュケースを落として行った。
外交特権があるのかヴァジリはイランと頻繁に連絡を取って
改めて情報の精査を行うが、サンジャル・エスファハニ将軍
がスパイのチェロキーだということは、どうしてもイラン側
は信用していない。カレンが拉致されてどういう事なのかを
問い詰められ、殴られて彼のウィークポイントだとされる
ヘティを殺すと脅して来た。ヘティの元に現れる殺し屋は
過去に因縁があるホセイン・カデムで、元々はアメリカ側の
情報提供者だったようだ。ヘティがあの時殺して置けば良か
ったとしていたことからもその性格が分かるところ。
改めて問い詰められたカレンは、本当はスパイなど存在せず
将軍を疑わせることが目的だったことを語る。アメリカに
とって将軍は脅威で彼は買収されずイスラム教と軍を
裏切らない男なので、スパイに仕立ててイラン自身に処分さ
せようとしていたこと。
結果的に見えない所でヘティはカデムを殺すことになったの
かな。
■使用された曲
・Float by Sean Walsh & The National Reserve
■出演者
G・カレン (Chris O’Donnell) 特別捜査官現場対応チーム主任
ケンジー・ブライ (Daniela Ruah) 下級捜査官
サム・ハンナ (LL Cool J) 上級捜査官。SEALs出身
ヘンリエッタ・ラング (Linda Hunt) “ヘティ”、OSP管理部長
エリック・ビール (Barrett Foa) OSPのITオペレーター
レオン・バンス (Rocky Carroll) NCISワシントン本部
マーティ・ディークス (Eric Christian Olsen) 元LA市警・引き抜き
ネル・ジョーンズ (Renee Felice Smith) NCIS情報分析官
オーウェン・グレンジャー (Miguel Ferrer) 副局長
ナシーム・ヴァジリ (Alon Aboutboul) イラン人
ホセイン・カデム (Erick Avari) イランの元政府側、裏切り
ケヴィン・アトリー (Cooper Thornton) NSA分析官
ジャスティン・アトリー (Daniel Okeefe) ケヴィンの妻
(Candice Afia) 女性・銀行のテラー、ケンジーの対応
(Adrian Gonzalez) 男性・銀行のテラー、ディークスの相手
(Lovensky Jean-Baptiste) NCIS捜査官
(Kim Swennen) NCIS捜査官
マルセル・ジャンヴィエ (Christopher Lambert) 犯人
(A.J. Castro) ヴァジリのボディガード
(Griff Kohout) バーテンダー
フィリップ (Mike Whaley) 銀行の内通者??
(Roman Mitichyan) イラン人
サンジャル・エスファハニ将軍 …… イラン軍