リドリー退任警部補の事件簿
(Ridley) 2022 , England , 60min
制作 / Juliet Charlesworth(1)(2)、
Jonathan Fisher(3)(4)(5)(6)、Paul Matthew Thompson(3)(4)(5)(6)
製作総指揮 / Jonathan Fisher 、 Ingrid Goodwin 、
Paul Matthew Thompson
(c) Ridley Productions Limited 2022
制作 / ITVスタジオ
第5話 届かぬ声 前編 Swansong
脚本/ Paul Matthew Thompson(1)(2)(3)(4)、
Julia Gilbert(5)(6)
監督 / ブリン・ヒギンズ Bryn Higgins(1)(2)、Noreen Kershaw(3)(4)
Paul Gay(5)(6)
原作 / “SWANSONG” Julia Gilbert
【STORY】
■Marlin’s
ブロンドの女性がIrving Berlinの曲「What’ll I Do?」を歌う。
アレックスが客としてやってきて彼女の歌う姿を見る。
アニー(Julie Graham)に誰が歌っているのか尋ねるとジェイミー
の知り合い、ゲスト出演だという。名前はイブ・マーブリー
(Joanna Riding)。告別式の為に今朝シカゴから来たとのこと。
>
棺の中には高齢の男性の遺体。
それに目を通す女性リザ(Lucy Robinson)。ジェド(Bryan Dick)
もお父様にお別れを言わないと・・
しかし彼は来ないよというジェド。
>>
ジェイミーとの関係は?
ロングビーチで共演したそうよとアニー。
アニーはカリフォルニアには行ったことはないという。
「日焼けも怖い」「西海岸か良いね」「あなたはイギリスから
出ないでしょ」
歌が終わるとアニーはイブとアレックスに互いを紹介する。
彼は共同経営者で、時々歌も歌う。歌えばご満悦だから・・。
アレックスがイブにご馳走するという事でアニーは席を用意する。
アイリッシュウイスキーは疲れた身体に染みるよ。
変わった名前ね。
リドリーは苗字でアレックスが名前だ。
私はジャズ好きの素人。
仕事は刑事だったが引退して今は相談役をしている。
妻は1年半前に亡くなった。
いつまでここに滞在を?
週末までよ。何十年ぶりかの帰国。
母はアルコール依存症で弟は15歳で家を出た。
弟から手紙は来るけど連絡先が分からないというイブ。
行方不明者のサイトも見たけど見つからない。
弟さんを探すのを手伝うよ。
お代わりを勧めるがこれ以上は時差と喉を守るために断る。
この後告別式で歌う。ジュリアン・バーナム。
彼は有名な興行主だ。
また近い内何処かで会おう。
●バーナム家
ジェドは捕まった?
伝言は残したが返事がない。
リザはジェドに対して夕べは何処にいたのかと問う。
ジェドは葬式を辞めないかと言うが、リザは過去は水に流して
きちんとお別れをするのだという。
■Marlin’s
イブは店に来てリドリーを探すがアニーは午後にならないと
来ない事を告げる。今は家にいるはずだが不便な場所よ。
住所を教えて。驚かせたい。
●ファーマン家
キャロルはジェリに候補者は見つかったか?
一人だけ。地球科学者のセブ・マーシュブルック (Gareth George)。
見かけもまぁまぁだけど初めてで迷ってる。
●リドリー家
外でボートの修理をしているとイブが車でやってきてクラクション
を鳴らす。
アニーに聞いてやってきたというイブ。
申し出を受けたいという彼女。弟を探して欲しい。
>>>>>
元刑事と聞いて力を借りたい。
これがルーク。14歳の頃の写真。
2枚目の写真には7、8人の友達と映った写真の中に真ん中で写る
人物がルークだという。いなくなる少し前の写真。
警察に捜索願は出した。母は関心が無い。
警察は初めてじゃないから真剣に聞いてくれなかった。
その後警察からもルークからも音沙汰はない。
最近まで定期的に手紙が来ていた。
クリスマスや誕生日に。
最後の手紙は昨年の4月。
誕生日に連絡が無いのは初めてで心配になった。
家族と離れ自立しそのままで居たい人もいるとアレックス。
見つけたとしても君と会いたくないというかも知れない。
やれることはしたい。
少し探ってみるよとアレックス。
●バーナム家
顧問弁護士サイモン(Gary Pillai)は、遺言書の内容については
受取人全員の前で開示することにしたと語る。
話し合う中で、家政婦が入れてくれたとして一人の女性が
やってくる。リザにご愁傷様と語る女性ジュリー・コンウェイ
(Hopi Grace)。
私的な集まり・・私も招かれたという。
サイモンによると父上は家族以外にも財産を残したとの説明がある。
ジュリーも受取人だ。
>>>>
遺言書をみんなで見る。
4ページの第5条の説明。
「遺言者はジュリー・コンウェイに・・。遺言者所有の以下の不動産
を相続させる。レイブンストゥープの家 及び その土地。」
新居でのパーティーに招待するわとジュリー。
●ファーマン家
子作りは倫理的にも道徳的にも問題だ。
地球温暖化にとって人口増加は好ましくないとセブ。
その点は私も考えたとジェリ。
キャロルはその会話に割って入る。
ジェリは若く無い市排卵日が近いことも考慮してねとして
会話から抜け出て仕事にいく。
逃げようとしているのか?
彼に早く決断して欲しいだけよ。
理想的な精子ドナーが今家にいるのよ。
そこにリドリーがやってくる。
何故電話に出ないのかと不満の彼。
ジェリが電話を切れと言ったとし、精子ドナーと話してるの
だという。
リドリーは昔の行方不明者を探していることを話す。
ファイルが見たいので許可を取って欲しいと。
一時間以内に署に行くので情報を送って置いて。Carol
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■感想
マーリングズジャズクラブで知り合ったイブという女性。
アレックスは彼女の歌声に魅了され、話を聞いていく内に
彼女はアメリカに住んでおり、この土地の出身だという。
ジュリアン・バーナムの告別式で歌うために来たこと。
そしてあわよくば1989年に失踪した弟のルークと会いたい事を
口にする。アレックスは自分の身分を証して、警察の相談役を
している事を告げ、ルーク探しに協力を申し出る。
一方亡くなったバーナム家では父親の遺産を巡り静かなる
争いが発生していた。
タイトルは「Swansong」。
直訳すれば「白鳥の歌」。
他にも意味合いとして「芸術家・生前最後の作品」とか、それに
類似するような意味ある言葉のようで、キーワードのように思う。
このドラマに出てくる芸術家というとかなり限られてくる。
ここでは突然現れたイブが焦点に当たりそうだが、それだと
物語は面白くない。
元々亡くなったジュリアン・バーナムという人物は興行主とされて
いるので、この人が最後に何らかの舞台を用意して一波乱起こす
シナリオだったりするのだろうか。それを想定して過去の真実を
明らかにするみたいな流れであれば面白そうだ。
資産家だとか親がエリートな家庭というのは、そのツケが子育て
に回ってくるという設定は多いし、その設定もまたドラマのシナリオ
では何処かで見たことのあるような既視感はある。
また一方で親がアルコール依存で家庭が崩壊している家族のものたち
が居る。依存者は基本的に嘘つきである。
2つの家庭は共に姉弟の間で意思疎通が難しくも有り、なかなか接点
もなく成長していく。親の愛情を受けずに育ったものたちは
どのようにして大人になっていくのか。
このドラマに出てくる家庭は、どれもうまくいっては居ない。
それでも今が幸せだと言えればまだマシだと思うが大抵の人生は
小さいことの積み重ねなので初期段階で躓くこと程、正常な流れに戻す
ことは難しい。
事件に関係しそうな2つの家庭以外にも、
リドリー家も家族を失い不幸な家庭だ。
今回始めて1年半前に火災で死亡した妻子のことに言及された。
そしてキャロルの家も未だによくわからないが、キャロルの
パートナーであるジェリは人工授精の相手を見つけて、それを
行うべきかどうかで話し合おうとしている。しかしキャロルは
難色を示しているようだしあまり話に乗り気ではなさそうだ。
■人間関係が少し分かりづらい?
今回のドラマに出てくる【3つの家族】。
一家の長を失った【バーナム家】とそこに関わる【コンウェイ家】の
姉妹。
そして亡くなったバーナム家のジュリアンと繋がりがあって
アメリカからやってきた【マーベリー家】のイブと1989年から失踪
しているルークという名の弟。
バーナム家は姉のリザと弟のジェドとの間に蟠りがあり、
コンウェイ家はジュリアンの死により別荘を引き継ぐジュリーと
その姉だと名乗るドナ。
・ジェドとジュリー
二人は付き合っていたことがある。
二人の間には約束が有った。ジェドの父親とは会わないこと。
ジュリーは体調が悪いとし、心配しなくても自分はもうすぐに
居なくなることを告げている。
ジェドはジュリーの嘘つきにうんざりしている。
付き合っていた頃に妊娠したとジュリーはジェドに告げた。
しかしそれは嘘だったとされているが、果たして本当に嘘なのか。
ジュリーは遺言開示の後、ジェドとの言い争いで語ったことがある。
警察に駆け込むことでジェドかその父親に大きなダメージ
が及ぶことが語られている。
「私が捕まる時はあなたたち全員道連れよ」
ジュリーの携帯からジェドを罵るメールの発見。
ジュリーからのメールを遮ると今度は【手紙】で罵ってきた。
・ジュリアンの死
彼の死により、皮肉にも時間の針が再び刻み出す。
複雑な人間関係が炙り出されて、失踪者に会いたいというイブの
事がラジオ局の情報で流れ始めた。
ルークと繋がりのあるジュリーやジェドはそのラジオを聞いて
驚きの表情を見せた。
その翌日には公園の一角でジュリーが殺害されて発見される。
(頸動脈がガラスの破片で切られていた)
(ジュリーの家の向のカメラにリザの映像)
2022年3月3日 19:35の映像
●連絡は届いていた!?
このドラマではメールなどで連絡を送り合うことでアリバイに利用
するという設定があるが、今回ルークとイブとの姉弟間に於いては
【手紙】でやりとりが行われていて、相手の住所・所在は知らない
という事から見て弟の方から一方的に送られてきていたということ
になるのか。
手紙が送られて来たのは昨年の4月が最後。
このドラマの中の世界時間は【2022年3月】に設定されているので
約1年は連絡が途絶えている。
現在まで生きていたのかどうかはわからないが、この年で止まったことと
これまでにも続けて手紙を送ってきていたという木目の細かい
気配りが気になるところである。
30年も前の失踪の話しなので、何らかの事象が生じる際の時間の確認
は必要なことだろう。
●写真に写るものたち
ルークの写真は2枚。姉のイブが持っている。
一枚は14歳の時でもう一枚はレコード会社の前で複数人の男女が
写っている写真だ。そこに映るものたちは誰なのか。
写真の一人はジュリー・コンウェイ。
アレックスが会う前日に殺害され公園で発見されたジュリー。
ダンカンという男がルークの事を知っていた。
写真を見て話すも、ダンカンは年長者で彼らのグループとは
付き合いがないと証言する。ただルークとだけは繋がりが有った。
■その他
キャロルの車 MAZDA CX-5
アレックスの車 Volvo XC90
●ルークの犯罪歴
ルークは軽犯罪の窃盗をしていたことで捕まったことがあるようだ。
1980年代に出された捜索願。
それは紙の資料として資料室に残されている。
日本の警察も長いこと調書や書類関係が紙のもので処理され、なかなか
デジタル化に移行することがなかった。年金記録問題にしても
厚生労働省は問題を認識しているにもかかわらず放置して2007年に
消えた年金記録として4870万件の年金が未処理のまま。
・ルークをよく知る男? ダンカン
よく知る男のようにもあるが、彼は自分のところに来た人の事を
掘り下げるようなことはしないのであまりルークの詳細について
は知っては居なかった。
●探し物はなんですか
John Coltraneの”Impressions”。
1963年に発売されたジャズ史に残る名盤。
アレックスがレイの店でレコードを探す。
●ロケーション & 捜査メモ
・レイズレコード&CD RAY’S SOUND PALACE
ここでルークの写真が撮影されていた。
・アラートンブリッジのラジオ局
レイがDJをしているローカルなラジオ局
・ビルトン辺りの運河のボート
ジェドが住んでいる
・自動車整備工場 EK MOTORS
・クレイデールの解体業
ルークの居場所
・クレイデールのパブ”シェパーズ・レスト”
ルークを(2ヶ月前)見かけたという情報がラジオ局に寄せられた。
・レイブンストゥープの別荘
ジュリーが継いだけど、この別荘はまだ出てきていない。
別荘をジュリーに相続させた理由が気になるな。
■使用された曲
・What’ll I Do? by Joanna Riding
■出演者
アレックス・リドリー (Adrian Dunbar) 元警部補(DI)、退職
DI キャロル・ファーマン (Bronagh Waugh) アレッマスの後輩、ボス
DCI ポール・グッドウィン (Terence Maynard) 主任警部
Dr.ウェンディ・ニューストーン (Georgie Glen) 鑑識
DC ダレン・ラカン (George Bukhari) 捜査官・髭面
アニー・マーリング (Julie Graham) マーリングズジャズクラブ
マイケル・フラネリー (Aidan McArdle) ブラッドフィールド刑務所・囚人
ジェリ・ファーマン (Bhavna Limbachia) アレックスのパートナー??
ジャック・ファーマン (Tareq Al-Jeddal) キャロルの息子、学生・14歳
ケイト・リドリー (Jacquetta May) アレックスの妻、焼死
エラ・リドリー (Kitty Watson) アレックスの娘、19歳の時に焼死
レイ・トレヴィス (George Costigan) レイズ レコード&CD
ジェド・バーナム (Bryan Dick) リザの弟、薬物中毒の過去
リザ・バーナム (Lucy Robinson) ジェドの姉
イブ・マーベリー (Joanna Riding) シンガー、失踪した弟探しを依頼
ダンカン・ダーウィン (Jack Deam) 自動車整備工。最後にルーク目撃
ジュリー・コンウェイ (Hopi Grace) 46歳ジュリアンの遺産(別荘)を引き継ぐ
サイモン・クランフィールド (Gary Pillai) バーナム家の顧問弁護士
ドナ・コンウェイ (Tupele Dorgu) ジュリーの姉。カフェを経営
セブ・マーシュブルック (Gareth George) 地球科学者
トニー・アルダーフォード (Ian Talbot)
(Christine Walsh) 受付係
ジュリアン・バーナム 有名な興行主、告別式
ルーク・マーベリー () 14歳の頃
House Band
(Steve Holness)(Sophie Alloway)(Rory Dempsey)(Graeme Belvins)