リドリー退任警部補の事件簿
(Ridley) 2022 , England , 60min
制作 / Juliet Charlesworth(1)(2)、Jonathan Fisher、Paul Matthew Thompson
製作総指揮 / Jonathan Fisher 、 Ingrid Goodwin 、
Paul Matthew Thompson
(c) Ridley Productions Limited 2022
制作 / ITVスタジオ
第3話 過去のない死体 前編 Hospitality
脚本 / Paul Matthew Thompson(1)(2)(3)(4)
監督 / ブリン・ヒギンズ Bryn Higgins(1)(2)、Noreen Kershaw(3)
原作 / “Hospitality” Paul Matthew Thompson
【STORY】
■問題を提起する冒頭のシーン
暗闇の公道を走る一台の大型商用車。
風力発電/風力タービンの近くに袋を捨てていく一人の人物。
そこはブラッケンベッドの風力発電所がある場所だった。
・室内から外を眺める中年女性・デブス。
煉瓦造りの豪華な家。室内では豪華な料理が並べられて、暖炉を
囲んで人々は会話し笑い合い、そしてアルコールを口にする。主催者
は発電会社のグレイリッシュ・エンタープライズのハリー。
●アレックスの家
一人酒を飲むアレックス。
アルコールはStonehedgeの赤ワインのMeritage Reserve。
匂いを嗅いで一人酒を嗜む。
(中身はスコッチ・ウイスキー?)
●PALACE HOTEL
ジャネット・ヴェナブルス (Jacqueline Boatswain)に白髪の
ジェームズ・マローズ (Stephen Boxer) が声をかける。
あと5分でハッピーアワーだ。みんな楽しんでくれと。
・女性清掃員・客室係の二人
一人を帰させた後、エレナ・モンデロ (Pat Dynowska)は
ガブリエラ宛にメールし折り返し電話してくれと語る。
エレナがメールしている所にヴェナブルスがやってくる。
仕事中だと注意される。
■●風力発電会社 グレイリッシュ・エンタープライズ
GRAYLISH Enterprises
一基の発電タービンが停まっていた為、二人の保守・点検の作業員
は現場を訪れると、外で遺体を見つけて通報する。
●●●アレックス家(回想)
窓の外を見ながらアレックスは家族がいた時のことを思い浮かべる。
デートをすっぽかせないという娘エラ (Kitty Watson)
相手は誰だ?
オーウェンよ。ネットで知り合ったドラマー。
バンドマンなんて危ないだろうと父。
私から誘ったのだという。
俺たちの時代はパブで女性におごって反応を待ったものだという。
妻・ケイト(Jacquetta May)は警察官を狙っていたという。・
とにかくオーウェンは幸運な奴だな。Alex
路面が凍ってるから運転に気を付けてね。
ネットのプロフィールが事実なら良いけどな。Alex
ダニエルズが売ってたボートを?
買えばよかったと妻。
庭で朽ち果ててるボートだぞAlex
一緒に修理すればいいわ。冒険するの。
エンジンを外して修理していると電話が鳴る。
キャロルからの電話。
●風力発電会社
グレイリッシュ・エンタープライズ
GRAYLISH Enterprises
ダレンがその場に集まっていたスタッフ4人から話を聞く。
アレックスも現場を訪れる。
キャロルは既にアレックスに捜査参加の許可を与えていて、
制服警官も規制線の中に入れてくれた。
ポールもアレックスと話す。
発見場所はあのタービンの下だ。Paul
気になる点がありベテランの見解を聞きたい。
俺がベテランってわけだ。Alex
署に戻るが勝手なマネはするなとポール。
・ポールと合流するアレックス
遺体は身元不明、20代後半の女性。
遺体を見て欲しいとしてウェンディが鑑識している現場につれて
行かれる。
ここは泥炭地だから遺体の状態が変わりにくい。数日から数週間
としか言えないとウェンディ。
後頭部に鈍器による外傷を確認。
かかとにも傷があるAlex
殺害後ここに捨てられたのだろうとWendy
付近の足跡と凶器を捜索させるわとCarol
IDは?
周辺を調べているがバッグも携帯電話もない。Wendy
肩のタトゥーは?Alex
特徴的なデザインね。
遺体の傍にあったものを見て欲しいという。
装飾品?
無差別ではなく個人を狙った犯行の様だ。Alex
その花を詳しく調べるわ。
・ダレスがやってくる。
風力発電所の経営者、ハリー・グレイリッシュ(Gerald Kyd)が・・
行方不明のリストと女性を照合してみてとキャロル。
誰かが彼女を心配してる。Alex
・現場に来たハリーと会うキャロル
何も捜査に関して教えることは出来ないとCarol。
作業員は誰も不審者を見てないそうだ。
防犯カメラは?Carol
本社で操作してる衛星カメラで監視してる。
映像は署に送らせる。
警備員は?
各タービンの距離があるので定期的にメンテナンスするだけ。
誰でも近づける。公道だから。
メンテナンスの担当者は?Carol
ウチの作業員は関係ないよ。
捜査の一環で話を聞くだけCarol
ここが閉鎖されたら私は損失を被る。
人が死んでるの、なるべく早く閉鎖を解くわ。Carol
・現場を撮影する青い服の黒人の男キット?
タイヤ痕が道からこっちに続ている。
殺人事件か?
君に教える義務はない。Alex
チリの風力発電所の未解決殺人事件みたいだ。
アタカマ砂漠の事件なら俺はよく知らないとAlex
地球外生命体の仕業だと示す証拠がある。
キャロルは彼を尋問するのか?とアレックスに尋ねる。
ただの暇を持て余してる若者だAlex
だが向こうにタイヤ痕があるとAlex
ハリーは非協力的な感じだった。Carol
作業員全員を調べる必要がある。Alex
短期契約か前科があるか調べろ。Alex
現場に残された花が気になる。自己陶酔的な犯人かも知れない。Alex
ダレンは鑑識が道で従業員書(パレスホテル)見したと。
ガブリエラ・バルドーニ(Kelly Banlaki)。Hospitality Staff
支配人のマローズは顔見知りだ。
●PALACE HOTEL 12:45
アレックスとは顔見知りの支配人ジェームズ・マローズ
(Stephen Boxer)。キャロルと共に話を聞く。
従業員ガブリエラのことを聞きたい。
彼女は最近退職したという。2週間前。上司と口論してね。
・ガブリエルの部屋
ヴェナブルスの案内で彼女の部屋を見せてもらう。
ホテルの一室。
部屋は新しい人が入っていないので当時のままだと。
急いで出て行ったみたい。
彼女を雇ったのは夏の始めで10月まで契約を延長してた。
口論の原因は?Carol
外出して夜勤に遅刻して久たこと。何度も遅刻。
先々週の金曜日。午後7時に来なかった。
落ち着きが無くて動揺してた。
以前から何度も警告してたからクビに。
ルームシェアをしていたのはエレナ。彼女もなまけがちだ。
・アレックスはマローズと会話する。
ガブリエルとは親しかったのか?
支配人として客室係とは適切な距離を置いてる。
彼女が去った晩に会ったか?Alex
覚えていない、あの週末は忙しくてね。党大会があり参加者
が泊まりに来た。
ガブリエルと親しい客はいたか?Alex
いいや 客室係はバーには立ち入り禁止だ。
彼女が解雇された理由は?Alex
ガブリエルは強情なところがあって短期で怒りっぽい女。
上司のヴェナブルスと衝突していた。
殺人の捜査なら我々にも支障が出る。
なるべく迷惑はかけないとAlex。
君は引退したのかと思った。
今は捜査について意見する相談役みたいな立場だ。Alex
忙しくした方が気を紛らわせるな。
再三酒を薦めて来るが断るAlex。
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■感想
イングランド北部のランカシャー州。
ブラッケンベッド・ムーア Brackenbed Moorと呼ばれる人気の無い
見晴らしの良い荒涼とした場所で若い女性の遺体が発見される。
第一発見者は風力発電のタービンを保守・管理している従業員。
被害者はガブリエラ。
鑑識のウェンディによると遺体の後頭部に鈍器による外傷。
後に線状骨折2か所を確認。凶器はハンマー、バールの様な鈍器と
推測される。更に首の傷は絞めて窒息させたのではないかとされる。
発見時には身元を証明するものが何一つなかったが、肩には
特徴的なデザインのタトゥーが彫られていて、遺体の近くに花が
供えられていたことが分かる。
■問題の提起・殺人の被害者・犯人は誰?
ガブリエラが生前どんな人物だったのか。
ルームシェアをしていたエレナによれば金持ちの交際相手がいた
とされ、それに該当する人物は街の住民としては今回2名登場
する。
電力会社の社長。そしてホテルの支配人がそれだ。
どちらも如何にも怪しいが、電力会社の社長ハリーは妻デブスの
言動が如何にもよそよそしくしている。
ホテル支配人のマローズの場合、鍵を握って居そうなのは客室係
の上司のヴェナブルスか。
タイトルのHospitalityからすると、ホテルの印象が強い。
当初はイタリア国籍。しかし捜査していくとアルバニア系。
DNAレベルでも東南ヨーロッパ出身(バルカン半島)。
人を信用することに関して前回のエピソードにも言及したが、
相手が何を意図して近づいてきているのかというのを察知して
危険なら近づかぬが吉である。
男女関係に於いては割と単純なのではないか。
女性は男の持つ金や権力を求め、男性は女性の若さや肉欲的なものを
求める。
今回はその中間にいるようなファーマン家の事情や過去の
リドリー家を通してそんな問題の問いかけを行っていくところは
興味深い。
ネットを含めて人づてに関係が繋がっていくと何処かで見えない
相手に裏切られる可能性はある。
そういう意味では下に言及するキットも何処まで信用できる人
なのか。
●現場にいた謎の男の正体・キット
前回からクレジットには出ていたのだけど、じの人物なのか
分からなかった。
犯罪を追うネット組織「キルリスト」の一員。
名刺には、
“検視官事務所 データ分析官”SENOR DATA ANALYST
CORONER’S OFFICE
Kマッケラン
と書かれている。
彼は10代の頃、強迫性障害と診断され精神科に入院していたという。
8歳の時に母親が自殺したとのこと。
それはガブリエラと同じ年ごろだった。
キットがネットで会話している際にキリル文字が表示されていたの
でアルバニア系の可能性が高い。Night_Jarというハンドル名の
女性が使っていたのもキリル文字。ベラルーシなどには多いと
される。
「キルリスト」では、ガブリエラが取り上げられていた。
被害者のタトゥーの正体についてはキットから聞かされる。
「ジェリカ」と呼ばれるバルカン半島に関するもの。
輪と待つがモチーフ。
そしてガブリエラはアルバニア・テレコムのsim cardを使用して
いる。
エレナはガブリエラがアルバニアのベラトで育ったことを知って
いた。エラはルーマニアの出身。どちらの国もロシアと関わりが深い。
ただこれらの情報が鑑識から漏れている。
検視報告書は普段「警察」「検察庁」「検視官事務所」に送られる。
「キルリスト」のサイトに「検視報告書の要約」が掲載されている
し、ウェンディを尋ねると、実はキルリストの方が情報捜査に
於いては一歩進んでいる。
キットは行方不明者の情報ページや尋ね人のチラシ、SNSなどを
調べて欲しいとアレックスに頼む。
●事件以外の場所
スヌーカークラブと呼ばれる交友場所がある。
プールバーみたいな感じの場所でガブリエラはそこでハメを
外していた感じ。ホテルの従業員御用達の場所でもある。
スチュワートと言う男性は偽造IDを作っていて経営しているジェナ
もそれを認知しているようだ。
ただスチュワートのDNAは現場で採取した被害者に付着していた
ものとは一致しない。
・VERONA
アレックスのジャズバーに近い店なのでここでよく捜査の進捗を
話したり私生活の問題を語り合う。
今回はキャロルの家族で問題があることをアレックスが見抜いた。
「家に帰りたくないようだったから・・」
■その他
●私生活色々
今回は【妻子が生存していた頃のリドリー家の事情】と【現在問題が
起きているファーマン家の事情】が描かれた。
・リドリー家
妻子を失ったとされるリドリー家の事情は最初のエピソードで
犯人がアレックスを狙って建物に火をつけられて亡くなったと
されていたが、彼が食事を作る際にキッチンで料理を作りつつ
目を離して妻との会話が盛り上がり、かつて購入したとされる
ボートのエンジンを直そうとしているところに驚く。
船を直したり作ったりしているところを見ると、「NCIS 〜ネイビー
犯罪捜査班」のMark Harmonが演じる主人公のリロイ・ギブスを
思いだす。
また娘のエラも写真以外で初めてお目見えした。
彼女はオーウェンという名の彼氏との出会いがあるようで、
その相手はバンドマン。アレックス自身もクラブでジャズを歌ったり
ピアノを弾いたりするくらいだから音楽が好きなんだろうけど
娘は父親のような男性を求めたのか。
しかしネットで知り合うようなのでプロフィールにあるような男性
なのかは父親の心配の種の様だ。
因みにアレックスの奥さんは警察官を狙っていたとし、
娘と同様に男性に近づいたのは何れも女性側からだったようだ。
・ファーマン家
こちらはよく分からない。
キャロルは同性愛者のように見えるのだけど、ジェリとの関係は
何なのだろうか?
娘のようでパートナーの様で・・
その彼女がキャロルとジャックの親子関係を見てジェラシーを
感じたのか子供を欲しがる。しかし話を聞いているとジャックは
二人の子供だとキャロルは主張していた。
「幸せだけど何か物足りない」
ジェリの主張だが、それを聞いているジャックの心情は悲しいこと
だろう。
●捜査メモ
ドラマを見ながら書き出したものなので参考に・・
色々と物証は捜査の過程で集まって来る。
被害者:ガブリエラ イタリア国籍だが実際はアルベニア(エマが証言)
ハリーに事情を聴く -> 非協力的 -> 従業員全員を調べる必要
現場に花、被害者の従業員証 パレスホテル勤務のガブリエラ・バルドーニ
ホテル支配人のマローズはアレックスと顔見知り
マローズに聞き込み -> ガブリエラは2週間前、上司と口論(遅刻が多い)
2週間前の16日・金曜日(党大会) 防犯カメラに出ていく所が映っている。
ガブリエラが住み込みしていた部屋 -> エレナと相部屋
バスボート(国籍はイタリア・ローマ近郊?) 後にアルベニアと判明
エレナに聞き込み -> ガブリエラには交際相手(金持ち) ->退職した
1週間後際メッセージ送信(帰国したと返信)
タイヤ痕(キャンピングカー) 失踪した夜の足取りは?
ウェンディから検視の結果、多くのことが判明。
頭を鈍器で殴られる。首を絞められる。
綿とぽりえすてるの青い混紡生地が爪から検出。
花はアマランサス、キキョウ、ワスレナグサ。
紫のオダマキ、花言葉は捨てられた恋人。
遺棄されたのは10日から14日前。エレナのメッセージの時は死んでいた。
ガブリエラはsnsに色々と投稿している。
交友関係を調べる。一つはスヌーカークラブのメンバー。
「古き良き操作法が事件解決のカギだ」
ガブリエラの失踪日の通話記録。同じ携帯に3回かけている。
ハリーの携帯だった。
ハリーはガブリエラと付き合っていたことを認めるが、
待ち合わせ場所には行っていないとのこと。
■使用された曲
・All The Things You Are by Carly Simon
・Coles Corner by Richard Hawley
■出演者
アレックス・リドリー (Adrian Dunbar) 元警部補(DI)、退職
DI キャロル・ファーマン (Bronagh Waugh) アレッマスの後輩、ボス
DCI ポール・グッドウィン (Terence Maynard) 主任警部
Dr.ウェンディ・ニューストーン (Georgie Glen) 鑑識
DC ダレン・ラカン (George Bukhari) 捜査官・髭面
アニー・マーリング (Julie Graham) マーリングズジャズクラブ
マイケル・フラネリー (Aidan McArdle) ブラッドフィールド刑務所・囚人
ジェリ・ファーマン (Bhavna Limbachia) アレックスのパートナー??
ジャック・ファーマン (Tareq Al-Jeddal) キャロルの息子、学生
ケイト・リドリー (Jacquetta May) アレックスの妻、焼死
エラ・リドリー (Kitty Watson) アレックスの娘、19歳の時に焼死
ジェームズ・マローズ (Stephen Boxer) パレスホテル支配人
キット・マッケラン (Zak Douglas) 検視官事務所 データ分析官Doom Dog
ハリー・グレイリッシュ (Gerald Kyd) 風力発電所の経営者、ヒゲ
デブス・グレイリッシュ (Lucy Thatcher) ハリーの妻
ジェナ・ノーブル (Rhiannon Clements) スヌーカークラブの女性
エレナ・モンデロ (Pat Dynowska) ホテル職員・清掃係、ガブリエラのメール
スチュワート・デイリー (Philip Hill-Pearson) 偽造ID
ガブリエラ・バルドーニ (Kelly Banlaki) 従業員、被害者、エレナの友
(Mary Whitedeer) Night_Jar / キットの仲間?
(Lucy Begg) 受付係
ジャネット・ヴェナブルス (Jacqueline Boatswain) パレスホテル