嫌われる勇気
(2017年1月期・フジTV・木曜22時枠)
原案:岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラ
ー」の教え』
演出:池澤辰也、及川拓郎、星野和成
脚本:徳永友一
プロデューサー:目黒正之、井元隆佑
音楽:得田真裕
主題歌:大塚愛「私」
オープニングテーマ:NEWS「EMMA」
http://www.fujitv.co.jp/kira-yu/index.html
第3話 競争に殺された教師!女対女緊迫の頭脳戦
【ストーリー】
自宅マンションで鷹徳女子校・数学科教員の吉野沙織が殺され
室内が荒らされる。
柔道の鍛錬。青山は柔道3段だということでここぞとばかりに
張り切る。そんな中蘭子に対して練習しないかとし、みて居る
だけでは誰も守れないですよという。そんな青山のことを軽く
なぎ倒す蘭子。
めい子は蘭子の弱点を大文字から聞こうとする。
何故そんなことを知りたいのか。リベンジする為だという。
彼女は見立てにケチをつけてくるのだと。大文字は蘭子に弱点は
ないというが、そんな人は居ないとめい子は反論する。大文字
はそんな彼女に対して
「あなたの顔を気にしているのはあなただけ。」
そう蘭子さんなら言うだろうことを語る。
「人生は他者との競争じゃない」と。
小宮山の元に事件の知らせが入り、柔道場に居た捜査官たちに
殺しだと告げる。
急いで現場へいく。
鑑識の梶から事情を聞くと、被害者は吉野沙織(29歳)。
都内有名進学校の数学教師だという。室内が派手に荒らされて
いることを目にする。サイフや時計、通帳はパソコンなど金目
のものは盗まれているという。
蘭子はテーブルの上にノートパソコンのアダプターが落ちている
のを発見。更に壁には不自然に外されたであろう掲示して有った
何かが盗まれていることを知る。床には画鋲が落ちていた。
また蘭子は携帯が現場に落ちていることが分かるとその中に
入っている画像ファイルを調べる。
第一発見者は教え子だった仁科恵。
恵は治療を受けている中話を聞く。午後5時に家を尋ねる約束を
していたが鍵が開いていて突然襲われたという。顔は見ていない
が黒のジャンパーにニット帽、170cmくらいの多分男性だという。
蘭子はそんな恵に、先生とはかなり親しくして居ますよねと
前置きした上で、その割りによく冷静で居られると指摘する。
死亡推定時刻は午後2時から4時。鋭利な刃物で背中を刺された
ことによる失血死。防御創はないという。プロか力の強い男
の仕業だろうというめい子に対して、蘭子は明確に否定。
右手の手のひらにかすかな赤みが有ったという。
湿疹なのかかぶれなのか・・・原因を調べて欲しいという。
そんな蘭子たちは被害者が務めていた女子校へ聞き込みに行く。
■感想
前に見たドラマになってしまったのでちょっと細かい内容
まで覚えてない。どうもここのところ私生活で忙しいことと
心労が重なり体調がイマイチでドラマを見て即書けるという
状況にない。。
現在みて居る海外ドラマも相当感想をかけずに保留のままに
なっているのが多いもので・・
本来アドラーの心理が青山と蘭子の関係にばかり言及される
形なら良いけど、その心理が犯罪者の心理傾向に密接に
関わりすぎているので、大文字が心理学教授といえども
精通している感じがしすぎるし、その心理をタイミングが
早すぎることも有り、関与しているのではないかとさえ
思ってしまう。まぁドラマのテーマを出してから、その意味を
紐解くドラマのシナリオなんて多いので、これも同様
なんだろうけど。
アドラーの心理を通して犯人の心理を紐解くことで真相に
たどり着く。その問題を分かりやすく説明する為に犯罪が起きて
いる感じもするし、心理そのものは分かると思いつつも、
事件の流れとして見るとかなり違和感が出てしまう。
こういう「アドラーの心理学」有り気のドラマを唱えてしまう
とシナリオの自然の流れを無視して、型枠にはめよう
としてし筋書きが組んであるように見える。
劣等感を描くのであれば優越意識なんかも当然それと同じく
存在しているハズ。
勝ち組の論理だとしていたけど、上位に立つ人は下のものなんて
あんまり考えてない。
家族兄妹、教師と生徒、教師と教師の間でもそんな優劣を競う
くだらない個々のプライドが左右し事件が発生してしまった。
親は子供のためだというけれど、自分のなしえなかったことを
子供に押しつけようとしている。最近これと同様の内容
を扱ったドラマばかり見た記憶があるな。
子供は親の犯行だと分かってかばうことになった。
そこでも結局は母親を助ける心理の中に離れる勇気がないとして
いたけど、あの年頃なのでそんなものではないか。
しかしあの監察医と蘭子を競わせる意味なんてあるのかな。
弱点を探り相手にギャフンと言わすのではなく、自分のスキルを
磨けと小一時間だったね。
■アドラーの心理学
競争から負けを意識すると劣等感が生まれる。
劣等感は他社との比較から生まれるのではなく、理想の自分から
生まれてくる。人は誰もが違う。全く同じ人間は居ない。同じ
ではないけど対等だ。
アドラーが唱える問題も競争には勝ち負けがつきまとうので
敗者にならないように勝ち続ける。休まるところがない。他者
は思ったほどあなたを気にしていない。気にしているのはあなた
自身。
壁を作るっている蘭子と今回の容疑者とされる女子高生は似て
いるところが有った。
■出演者
庵堂 蘭子 …… 香里奈 (32歳、捜査一課8係)
青山 年雄 …… 加藤シゲアキ (28歳、8係)
大文字 哲人 …… 椎名桔平 (52歳、帝都大学文学部心理学科の教授)
半田 陽介 …… 升毅 (55歳、8係係長)
小宮山 正明 …… 戸次重幸 (42歳、8係・リーダー的役割)
浦部 義孝 …… 丸山智己 (38歳、8係・プロファイル)
三宅 隆俊 …… 桜田通 (26歳、8係・デジタル捜査)
相馬 めい子 …… 相楽樹 (28歳、帝都大学医学部法医学講座の助教)
梶 準之助 …… 正名僕蔵 (45歳、鑑識課主任鑑識官)
村上 由稀菜 …… 岡崎紗絵 (22歳、鑑識課鑑識係)
間雁 道子 …… 飯豊まりえ (20歳、帝都大学文学部心理学科・大文字研究室)
土方 登志郎 …… 寿大聡 (36歳、帝都大学文学部心理学科の准教授)
幼少期の蘭子 …… 桜田ひより
仁科恵 …… 高月彩良 (鷹徳女子校・生徒)
吉野沙織 …… 上野なつひ (29歳、鷹徳女子校・数学科教員)
吉野美子 …… 霧島れいか (夫は商社マン、単身赴任で10年海外)
相良裕子 …… 森高愛 ()
西田美由紀 …… 加村真美 ()
北島絵梨子 …… 花影香音 ()
市川葵 …… 飯村未侑 ()
三島玲子 …… 久保陽香 (進秀セミナール講師、ハーバード卒業)