警視庁捜査一課9係 12 第3話 メールに絵文字は危険だ

警視庁捜査一課9係 12
(2017年7月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本:深沢正樹(1)(2)、岡崎由紀子、真部千晶、瀧川晃代(3)、
徳永富彦、ハセベバクシンオー、保正和之、岩瀬晶子
監督:杉村六郎(1)(2)、新村良二、長谷川康(3)、田村孝蔵、細川光信
吉田啓一郎
ゼネナルプロデューサー:松本基弘
プロデューサー:神田エミイ亜希子、金丸哲也
音楽:吉川清之
主題歌:V6「COLORS」

http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari_12/

第3話 殺人ピアノ曲

【ストーリー】

“ラ・カンパネラ”をピアノで弾く女性・・その奥では一人の女性
が倒れていた。

宇田川は9係のメンバーに対して加納くんは内閣テロ対策室の方で
頑張ってもらっているが不都合は有るかと問われ、主任の志保は
大丈夫だという。宇田川は何か有ればいつでも言ってきてくれと
語る。
そんな中善福寺で事件だという。

現場にいく。
被害者は春田良美(58歳)。月刊「ピアニッシモ」を発行している
ピアニシモ出版の社長さんだという。被害者の亡くなったご主人
が不動産王で、その遺産で出版社を立ち上げたのだという。

現場を見ていた直樹はブルーチーズとブランデーがテーブルに
並んでいるのを目にする。
後頭部を殴られていること。凶器はそこに落ちているトロフィー
だろうとし、窓には侵入した形跡があるという。同居人の話では
引き出しの現金入りの封筒が盗まれているとのこと。
この家にはピアニストの桜坂響子とその妹の真子と同居しているの
だという。桜坂と言えばテレビや雑誌でも特集されている人だと
いう矢沢。その彼女が第一発見者だという志保。

響子が妹の真子に連れられてやってくる。
響子は目が見えない為だった。昨夜は月に一度のプライベートの
演奏会の日で、毎月第三金曜日にやっているという。真子の
バイト先のフレンチをケータリングで頼み、その月最も期待の
新人を招いて行うものだという。昨日は一ノ瀬子音が来たとのこと。
食事の後に演奏会が有り、23時半に終わり真子は道具を返しに
レストランに行きそのままレストランに泊まったという。
昨夜居たのは響子と良美で、響子が起きたのは6時。
休み中に何か聞こえなかったかと尋ねると夜中に一度目覚めたら
そのような音が聞こえたかも知れないという。
そんな中ゴミ箱に捨ててあるブラームスの”クラリネット三重奏曲”
に気がつく。

■感想

取りあえず加納さんはそのまま存在しているという設定の上で
ドラマは進行していくようだ。

目の見えない人は色々と研ぎ澄まされた五感が存在するとも
言われるが、人の心まではなかなか分からず、姉妹といえども
なかなか相手の心までは分かるところが無かったようだ。

妹のアロマの残り香が頼りになった為に姉は妹の犯行だと
勘違い。妹は姉の犯行だと勘違い。

幼少期の事がきっかけでなかなか離れられないしがらみが出来上
がってしまい、そのしがらみや関係を無理矢理断ち切ろうとして
色々と問題が発生していく。

しかし姉自身、妹の将来を考えてこれ以上は迷惑を掛けたくない
との思いがあったということも妹は知る由もない。
家族や兄弟だからと言って迷惑を掛けていい物ではないけど、
それでもやはり頼りにしても良いのが兄弟なのではないかなと。

反面この良美という人物も事故でピアノを挫折している。
自分の華やかだった時の姿を他人に投影して自分に見せたとして
もそれが一体何になるのだろうか?

不動産王の夫の遺産から始まって居る第二の人生は、彼女に
何をさせたかったのか。

ブルーチーズとブランデーがポイントとなったのはやはりこの
ドラマの特徴の為だろうけどちょっと強引過ぎた。

メールがアリバイにはならないこと。
妹の真子が自宅にサイフや携帯を忘れてしまっていること。
メールの絵文字はジェネレーションのギャップもあるし、書き込み
には癖があるからね。あんな短い文章でも違和感を見出された。

しかしまぁ今回の姉妹の物語は、自分の為にしたいことを
犠牲にさせたくないとする思いが強かったのだろう。
直樹と倫子の関係に似て設定されたのかな。
彼女が行くのもフランスだし・・

響子と無理矢理引き離されてしまった桐野浩二が今後支えて
あげると良いんだけどね。

■出演者

浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (9係・巡査)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (9係・巡査部長)
青柳靖 …… 吹越満 (9係・警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (9係・巡査部長)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (9係・警部補)
早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (監察医)
石川倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
神田川宗次朗 …… 里見浩太朗 (警視総監)

監察医 …… 新貝文規

一ノ瀬子音 …… 黒川芽以 (若手ピアニスト)
春田(星野)良美 …… 藤真利子 (音楽出版社社長、元ピアニスト)
桜坂響子 …… 夢咲ねね (目が不自由な女性ピアニスト)
桜坂真子 …… 梶原ひかり (響子の妹、元クラリネット奏者)
桐野浩二 …… 村上剛基 (元ミラージュオーケストラクラリネット奏者)
神崎隼人 …… 笠原紳司 (レストランの店長”レストラン・デ・BRJME”)
小岩井次郎 …… 水上竜士 (ピアニシモ出版・編集)
桜坂家の隣人女性 …… 棟里佳
ルミ …… 藤川京子 (桐野とバーで出会い・・)
幼少期の響子 …… 木内心結
幼少期の真子 …… 保榮茂愛
春田宗太郎 …… 橘進之助 (良美の元夫、不動産王)

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