[新] 僕たちがやりました 第1話 ネーミングセンスが秋元康

僕たちがやりました
(2017年7月期・フジTV・火曜21時)

第1話 イタズラのはずが謎の大爆発…青春逃亡サスペンス

【ストーリー】

動物のかぶり物(豚、馬、鹿、鳥)をして走る男達。
パイセン、トビオ、伊佐美とマルだった。
トビオはそこそこ楽しく生きられれば良いんだとずっとそう
思っていたが、ある日を境に人生は一変する。

学校に行くのがしんどい・・・第3次世界大戦でも起きないか。
そんな漠然とした考えで電車で通学するトビオ。
目の前の女生徒たちのスカートの短さにちょっぴり元気を
取り戻すが・・

トビオとマル、伊佐美は駅で合流し一緒に学校へ向かう。
伊佐美には彼女が出来たという話をしていた所、村上が
武藤、有原、桜田など矢波高の生徒にからまられていた。
そして車で拉致される。トビオはみんなを止めて関わることを
辞めさせる。絡まれる方が悪い。草食動物はライオンに食われる
運命。俺たちは食われないように息を潜める草食系だと。
しかし不運なことに三人が通う凡下高と犯罪者予備軍の集まる
矢波高は向かいに有って度々傷害事件で生徒たちが傷つけられ
ていた。サバンナの不条理だと呟く。

菜摘先生は今朝もまたウチの生徒が絡まれたとして憤怒していた。
矢波高の市橋(犯罪者リーダー)の命令で凡下高の生徒が傷つけ
られていたのである。
村上は矢波高スタジアムという場所に連れて行かれて傷つけ
合いをさせられる。

飯室と栗原はチンピラに対してこの男(輪島)を知っているかと
して聞いて回る。

15:24。
伊佐美は彼女自慢をする。トビオとマルはAVの作品で良いと。
そんな中トビオに対して菜摘は課題を出してと声を掛ける。

蓮子は真美や由佳と会話していた。
由佳には正樹という矢波高の彼氏が出来て彼らからオールで
遊ぼうと声を掛けられていた。真美は私も行きたいと語る。

■感想

矢波高(ヤバコウ)と凡下高(ボケコウ)って・・

面白そうなドラマかなと思って期待していた作品の一つ。

学園ものだけど取り上げるべき生徒は限定した格好で描かれ、
教師と生徒の教えという感じの物語とは違っている。人間同士の
力関係を強調する、スクールカーストを飛び越えた弱肉強食とか
戦争やテロを彷彿とさせる流れ。弱いものが強いものを倒す為に
計画した流れが結果的に度を超えた取り返しの付かない事態を
巻き起こしてしまう。

イタズラしたりして楽しそうに仲間4人と行動している光景に
主人公が「スタンド・バイ・ミー」とか「グーニーズ」を引き合い
に出していたけど、適度なエロさと暴力っぽさを見ると野島伸司
監督の「未成年」を感じさせる。
またちょっと角度を変えると「Stand Up!!」的匂いもあるかな。
二つの高校が隣り合っているシチュエーション。
学校に火災が起きてしまう流れを見ると「ごめんね青春!」なん
かも想像するところが有るけど、いずれのドラマも愛するべき
何かが有ったが、このドラマにはそれが無い。

このドラマはどうもバイオレンス性が高いようで、正直楽しそ
うな光景とは余所に、殺意を覚えるところが有って見ていて
不快なところも多い。

暴力性を肯定する訳では無いが、現実の世界で新田真剣佑役の
ようなゲスな男が出て来て、この人が襲ってきた際にナイフで
反撃したりバッドでフルボッコにしたら日本の法律では正当防衛
にはならないのだろうか?ナイフを自衛の為に持っていた時点で
より罪は重くなってしまうのか?
車で拉致して逃げられない場所に監禁し、殴り合わせている光景
が有り、常に生徒に脅威を与えている。今後も卒業するまでそれ
が続く可能性は有るし精神的には相当苦痛なハズだ。

このバカな男がだっちゅーのとばかり蓮子に言い寄られる
と照れている光景を見て、思わずキモイヤツだなって感じしかなく
ホントぶん殴りたくなって仕方が無いキャラだった。

筋肉男の鈴木貴之役の男も相当むかついたけど、撮影なんかの
和気藹々とした感じの写真を見ると実際には可愛い笑顔の溢れて
いる現場なんだけどね。

新田真剣佑さんは千葉真一さんの息子だ。
先日亡くなってしまった野際陽子さんの元旦那さんだけど、彼
は二番目の妻との子供なので野際さんとの血のつながりはない様子。

何よりも怖いのは男性同士の殴り合い(殴り合いというよりも殴ら
れるだけの犯罪)だけでなく、そこに女性が加わってくると性的
な暴行に発展する可能性だってある。
水川あさみさんとかめっちゃキレイなので襲われたりしないで
欲しい。なんであんな夜に学校に来たのか意味不明だけど、
自衛の為にちゃんと準備して置いて下さいね。

色々とそれぞれのキャラクターの背景が謎のままなので、家庭
環境も含めて今後はそれが発覚していく流れは面白そうだ。
しかしその面白さを打ち消す事件が発生してしまったことも
有り、全ては帳消しっぽくなってしまうな。

あの4人の爆発計画以外に他にも爆破を計画していたものが
居ないのかを先ずは疑うべきか。

韓国発のニュースで最近女性教師にセクハラ事件が発生して
いることが新聞にも取り上げられている。男子生徒が女性教師の
前で自慰行為したり身体に触れたりするところなど、殆ど秩序崩壊
の構図だ。
かつて日本も生徒が甘やかされて育ったが為に生徒が席に付かずに
学級崩壊しているなんて報道が有ったり、学校のガラスが割られる
事件なんてものが結構耳にしたけど最近殆ど聞かないな。
どうなってしまったんだろうか?

パイセンとは金で繋がっている関係だけどそれを越えた関係で
有って欲しいと思わせてくれる。
でもこういう人が出てくる設定ってのは大学であることが多い
んだけどね。
OBとはいえそう簡単に学内に入れるものなのか。

■出演者

増渕トビオ …… 窪田正孝 (凡下高校2年生)
立花菜摘 …… 水川あさみ (凡下高校の英語教師)
蒼川蓮子 …… 永野芽郁 (凡下高校2年生。トビオの幼馴染)
三浦由佳 …… 岡崎紗絵 (凡下高校2年生、矢波高校の正樹が彼)
丸山友貴 …… 葉山奨之 (凡下高校2年生、マル)
伊佐美翔 …… 間宮祥太朗 (凡下高校2年生)
小坂秀郎 …… 今野浩喜 (パイセン、凡下高校OB)
新里今宵 …… 川栄李奈 (凡下高校1年生)
星野真美 …… 今田美桜 (凡下高校2年生)
水前寺 …… 加藤諒 (凡下高校??、マルと対決させられる)
熊野 …… 森田甘路 (矢波高校教師)
田中 …… 八十田勇一 (凡下高校の男性教師)
原野玲夢 …… 山田裕貴 (輪島の若い衆?)

増渕優子 …… 榊原郁恵 (トビオの母)
増渕ハル …… 八木莉可子 (トビオの妹)
飯室成男 …… 三浦翔平 (城南署の刑事)
栗原 …… 中村靖日 (城南署の刑事)

輪島宗十郎 …… 古田新太 (裏社会)
西塚智広 …… 板尾創路 (裏社会で暗躍する悪徳弁護士)

市橋哲人 …… 新田真剣佑 (矢波高校2年生・犯罪者主犯)
有原 …… 吉村界人 (矢波高校・犯罪者D)
松崎 …… 鈴木貴之 (矢波高校・犯罪者A・マッチョ)
武藤慶太 …… 一井直樹 (矢波高校・犯罪者B)
桜田祐介 …… 岡田龍太郎 (矢波高校・犯罪者C)

濱田徹也、金田卓也、南羽翔平、難波拓也、谷口恵太、橋野純平
俵広樹、森タクト、寺田御子、尾形穂菜美、芝彰子、大門嵩
Cray Pray、今村史穂、星野稜那、渡辺きらら、岡本毅