相棒16 第6話 ジョーカー

相棒16
(2017年10月期・TV朝日・水曜21時枠)

EXプロブューサー:桑田潔
チーププロデューサー:佐藤凉一
プロデューサー:高野渉、西平敦郎、土田真道
音楽:池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

第6話 ジョーカー

脚本/浜田秀哉 監督/兼﨑涼介

【ストーリー】

元警察官が警視庁を訴えた裁判について地方裁判所前では
マスコミで溢れていた。原告は元警視庁・捜査二課刑事
早見一彦(45歳)。半年前に早見は違法行為が有ったと取られ
懲戒免職処分とされていた。
冠城と右京もその裁判所に来ていた。元とは言え警察官が
警視庁を訴えたのだからこうなるのも無理はないという右京。
原告代理人はあの連城建彦れ因縁めいたものを感じると語る。

裁判長は宣誓をさせる。
被告側には警視庁・警務部人事一課の大河内春樹が来ていた。
問題は原告の妻で帝都データサイエンス研究所・研究主任の
早見幹子が亡くなった事件を発端にしていて捜査に於いて懲戒
処分にされた経緯を話して欲しいという代理人。

「半年前、早見幹子は歩道橋から飛び降りて死亡。
山内秀夫は捜査二課の一彦を調べてくれという。最近奥さん
が歩道橋から転落死したもの。自殺事案だが当初事件か事故
か分からなかったがそこに早見が勝手に捜査し、殺人の可能性
を訴えた。それは目撃者を見つけて来たという。物証が無い
状況の中、男に突き落とされるのを観たという人物が現れ、
それを証言したのは坂出昌平(46歳)。坂出は早見がかつて
詐欺容疑で逮捕した男で構成させる為に目をかけてきた人物。
大河内は偽証の可能性が高いとし、何よりも証言した坂出が
行方をくらましていること。妻は何者かに脅迫されていたのは
事実で間違い無く殺されたという。その証拠が見つからない
から嘘の目撃証言をさせたのかとして取調室で大河内は
早見から聞き出していた。偽証は認めるのですね?と」。

最終的には自白だったが不当な取り調べだとする代理人の連城。
観察聴取は密室の中過酷に行われたもので退出が認められて
いなかったというと、大河内は強要はしていないと語る。
新たな証人に出廷してもらうという連城。
4月4日午後1時有明中央公園で幹子が激しく言い争うのは
山下香苗が観ていた。後でニュースで観てあの女性だと思った
のだという。言い争いしていたのは帽子を目深に被った男。
何を争っていたのか?それは聞こえなかったが、女性が叫んで
いるのが聞こえたという。「私を殺すつもり?」。警察は
この事実を把握していないとし幹子を自殺と決めつけたこと
自体が誤りだと語る。

■感想

別件逮捕という言葉はあるけど、別件裁判として誘導して
いく内容となった。裁判長は大抵問題の論旨から外れたら
それを修正していく存在だと思うけど、その辺はドラマらし
くはしなかった。

過去の事件の洗い出し事件に関しては相棒では大抵シナリオ
は面白い。その分当時捜査したものが邪魔したり不機嫌に
なったりはするのだけど・・

ドラマ凄いなと思ったところは、既に解決している事件の
整合性を図っていく過程に有ったのかも。
結局事件の真相とは余所に自殺した事実には変わりなかった。
寧ろ自殺した幹子自身が人を一人殺してしまっている。
正当防衛が適用されるのかも知れないが、それを止めて娘の
告発を辞めさせようとするところなど、本当に酷い。

政治家とか会社の経営者は子供を犠牲にして経営戦略に
使うことがあるけれど、まさか死ぬことを予期してまでも
自分の保身をする人は少ないのではないか。
イギリスやフランスの中世のドラマを観ると、同盟や安全性
の為に戦略的に政略結婚させるけど、死に追い込む父親。

死んだ時点で普通は狂った感覚や正義感、人生感を持つ者
は修正していくものだけど、この父親がまるで反省無しの
状態というのも凄いところ。

青木は衣笠のコネで入庁している訳だし衣笠派のメンバーと
しては捜査が圧力によって止められていたことを知られて
立場が悪くなる。
甲斐派かどうかは分からないにしても冠城、右京は彼の下で
働いている訳だし、その存在感は計り知れないな。

右京が捜査一課の会話を聞く際に意識を消してその輪に
入るところなど「NCIS」のギブス捜査官みたいだ。

しかしまぁ過去の案件だったこともあるのでちょっと胡散臭い
部分が有るのは否めない。

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (2代目”花の里”)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (サイバーセキュリティー対策本部特別捜査官)

大河内春樹 …… 神保悟志 (警務部首席監察官)
衣笠藤治 …… 大杉漣 (警視庁副総監)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁長官官房付)

早見一彦 …… 山田純大 (45歳、原告、元捜査二課刑事)
早見幹子 …… 宮本裕子 (帝都データサイエンス研究所・研究主任)
綿貫肇 …… 児島功一 (捜査一課・捜査官、メガネの人)
連城建彦 …… 松尾諭 (原告(一彦)の代理人)
秘書 …… 小久保丈二 (下隆司の秘書)
松下隆司 …… 藤田宗久 (国務大臣・国家公安委員長)
根岸隆雄 …… 辻つとむ (62歳、繁田電産の顧問税理士)
坂出昌平 …… 原康範 (46歳、目撃証言、かつて詐欺容疑逮捕)
山下香苗 …… 坂井香奈美 (有明中央公園での目撃証言)
山内秀夫 …… 浜田大介 (捜査二課)
レポーター …… 木下彩 (裁判のことを報道する)
研究員 …… バーガー長谷川 (帝都データサイエンス研究所)

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