健康で文化的な最低限度の生活
(2018年7月期・フジTV・火曜21時枠)
原作 – 柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』
脚本 – 矢島弘一、岸本鮎佳
音楽 – fox capture plan
主題歌 – AAA「Tomorrow」
オープニング曲 – 安田レイ
演出 – 本橋圭太、小野浩司
プロデュース – 米田孝、遠田孝一、本郷達也、木曽貴美子
第5話 親子の謎を解け! 半田vs京極
【ストーリー】
・東区役所
島岡光が生活課にやってくる。千奈は何か用が?と尋ねるが
何もないという。後藤は彼が落とした小銭を拾ってあげよう
とするが突然叫び出す。
阿久沢家に泊まりに来る格好と成った娘の片岡麻里。
麻里は飲み過ぎて泊まった格好と成る。ここは父さんの家だ
からとおちつかせる。今度母さんの墓参りに一緒に行っても
良いかと尋ねると麻里は了承してくれる。
一方えみるは実家に帰省する。
母・道子は那珂湊駅で待っていた。帰宅すると早速祖母の
喜代から煎餅屋”金子屋”のイケメン息子を紹介されるが・・
まだ東京で仕事をしたばかりで少しだけ人や世の中のことが
分かってきただけなので、仕事をしたい事を告げる。父・勇一
だけは拍手するが・・
後日、仕事に復帰したえみるはお土産に納豆を持っていく。
しかしみんな臭いを嫌がる中、半田だけは納豆マニアの様に
産地まで拘る派だった。
関西人って食べられないのよねと里香が言うと千奈は偏見だ
と語る。
そんな中再び光がやってくる。彩が審査を行うことになる。
島岡光(平成3年7月19日・26歳)・現在の所持金を尋ねると
50円だという。今は寝泊まりは何処でしているのかと問うと
公園やネットカフェとのこと。仕事は?鬱なので・・両親は?
何年も遭っていないという。母は高校2年の時に亡くなった
とする中扶養紹介をしなければならないのだという。
■感想
今回は親子問題を取り上げたもの。
近代社会に於ける人間関係では希薄化していく中で親子の
関係だけは絶対なものだと妄信してしまっている偏見・・
というか先入観がある。これだけ虐待が問題視されている
のに親子だけは・・と思う役場の人もどうかと思うけど。
冒頭からシラっと関西人は納豆が嫌いという言葉に反応して
偏見だと語るが、世の中偏見という言葉がもの凄く敏感な
時代だなとつくづく思う。
もうこの役場の人たちは親子が遭うのが一番だと思いこみ
が強すぎて無駄に期待させたり親子という言葉を信用しすぎ。
相談に来た段階で明らかに光は変な行動に出ていたのに
真剣に向き合おうともしていない。これぞ「ザ・お役所」。
特に京極は憎まれ役なので仕方が無いが、支出を抑える為に
とにかく扶養者が居れば遭わせろ的言動が鼻につく。
ただ生活課がどこまでこういう問題に踏み込んでいくのか
ということも気になるところがあり、それぞれ役場には
役割がある。
私は面接相談員の山岸彩の役割がとても苦手。
この人の冷たい言葉がどうも如何にも仕事です的対応しか
見せず本当に困っている人を助けるものなのかどうか。
甘やかせるのもよくないが弱っているからこそ助けを求めに
来ている中で冷たい対応をするっていうのは正直理解する
のが難しい。
島岡家は過干渉なのか。
水原家は何なのかな。息子を裏切ったのは間違い無いけど
中学までは確かに絆は有った。男性と恋に落ちて息子と一緒
にいる機会を失ったのかな。えみるのお婆ちゃんがこのタイプ
っぽいけどね。
で、阿久沢パパ。絶対に落とし穴。娘が金を持ち逃げしたり
するんだろうな。阿久沢は悲しい表情をするから良い味でる
んだよな。ここでも親子関係の歪みが出るんだろう。
■出演者
東京都東区役所生活課
義経えみる …… 吉岡里帆 (22歳、新人ケースワーカー)
半田明伸 …… 井浦新 (45歳、先輩ケースワーカー)
栗橋千奈 …… 川栄李奈 (22歳、福祉専門職のケースワーカー)
七条竜一 …… 山田裕貴 (22歳、一般職のケースワーカー母子家庭)
後藤大門 …… 小園凌央 (22歳、一般職のケースワーカー)
桃浜都 …… 水上京香 (22歳、一般職のケースワーカー)
石橋五郎 …… 内場勝則 (50歳、先輩ケースワーカー)
京極大輝 …… 田中圭 (35歳、生活課係長)
南英里佳 …… 安座間美優 (一般職のケースワーカー)
向井里香 …… 谷まりあ (一般職のケースワーカー)
山岸彩 …… 鈴木アメリ (面接相談員)
青柳円 …… 徳永えり (35歳、定食屋”アオヤギ”店主)
阿久沢正男 …… 遠藤憲一 (53歳、元印刷業、生活保護受給者)
幼少期のえみる …… 古山椛葉 (両親と映画館へ)
あじの純、尾形美香、駒水健、重田裕友樹、藤沢大輔
石田夕理、小川ガオ、佐伯晃、城美うら、真木恵未
岩崎香織、小池まり、佐藤達也、瀬戸葉介、水城ゆう
野田貴之
島岡光 …… 佐野岳 (26歳、生活保護受給希望)
島岡雷 …… 小市慢太郎 (52歳、島岡記念病院・院長)
義経道子 …… ふせえり (えみるの母。那珂湊にて)
義経勇一 …… 内藤トモヤ (えみるの父)
義経喜代 …… 野間洋子 (えみるの祖母、早く孫に結婚して欲しい)
水原典子 …… 広岡由里子 (桃浜が担当する生活保護受給者)
あおい荘の住人 …… 岩谷健司 (光と会話)
片岡麻里 …… 阿部純子 (阿久沢の娘・24歳)
片岡節子 …… (阿久沢の元妻・離婚・死去)
水原悟 …… (典子の息子、12年前に結婚)
水原真奈美 …… (典子の長女)
文代 …… (島岡の妻)
水原翔 …… (悟の息子)
水原博志 …… (悟の父)
篠塚登紀子、福澤重文、中西哲也、久保山知洋
湯澤勉、宮田博一、吉澤実里、湯川颯（子役）、岩寺真志、佐久間淳也
みなみ奈未、堀内充治、平野音郁（子役）