[終] 健康で文化的な最低限度の生活 第10話 命守る最後の砦…私たちができること

健康で文化的な最低限度の生活
(2018年7月期・フジTV・火曜21時枠)

原作 – 柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』
脚本 – 矢島弘一、岸本鮎佳
音楽 – fox capture plan
主題歌 – AAA「Tomorrow」
オープニング曲 – 安田レイ
演出 – 本橋圭太、小野浩司
プロデュース – 米田孝、遠田孝一、本郷達也、木曽貴美子

第10話 命守る最後の砦…私たちができること

【ストーリー】

ハルカの母・梓が戻ってくる。梓は子育てと母の介護のため
に生活保護を申請する。えみるの補佐に半田がつくが、梓は
4年前に失踪していることも有って見極めが必要だった。
取りあえずハルカへの聞き取り調査などを経て生活保護費を
支給することになるが、ハルカは一週間母が戻らず金も
尽きていた為に空腹でえみるに連絡してくる。
児童相談所で保護し、保護費のを窓口支給にしたいので決済を
京極に頼む。
すると突然梓と恋人だと思われる宮川という男が役場にやって
くる。「金、入ってないんですけど~」と悪態をつく梓。
約束を守れと宮川は今月振り込むと言っただろうと語る。
しかし【生活状況】を把握出来なかったこともあり、今後は
窓口支給にさせてもらうという。生活状況とは保護受給の
住所でちゃんと生活されている実態があるかどうかだという。
えみるは電話も繋がらず何度も家に行き手紙も出したが返事
がない。金がどうかよりもハルカちゃんが今どこにいるか、
何を思っているかが気にならないのかと問う。児童虐待防止法
によって一時保護措置を執らせてもらっていること。一週間
も放置しているのは立派な虐待なんだと語る。

一方花沢総合医療病院に入院している妊婦の阿久沢の娘の麻里。
父親には話しづらいことを円が協力して話す。
すると一年以上付き合っている吉川雅則という人物が彼氏で
ありお腹の父親だと判明する。

■感想

最終話もまた親子関係に終始し、親の存在、子供の存在を
排他的存在に見立てて、そこに居なくても金は必要だという
状況を生み出した。

金・金・金の世の中で、本当に一度は金がきっかけで縁の
切れた親子の中にどれ程愛情が残っているのかどうか。

また本当に必要な人物に生活保護費が行き届いている
のかどうかの精査を行う内容でもある。

仕方が無いのかも知れないがどうも色んな形のケースワーカー
を紹介する形になってしまった感じも有るし、それだけ一人
の人物に関わる人物が多くなっていくが、多い程に実は恵まれ
ていると思わせるケースが多いことに気がつく。

ハルカのケースは4話の頃から関わらせていたこともあり
一番感情移入出来る様なからくりにはなっていた。

親が子供を要らないとするケースを取り上げたけど、本音
の所ではどうなのか。

梓の件は正直私はそう簡単に立ち直るとは思えない幼少期
からの環境要因があるように思われる。
麻里のケースはハルカのケースよりは恵まれているけれど、
一番模範的な生活保護受給者である。

生活保護には色々と偏見もあるし、プライバシーなど丸裸に
されるので申請するには臆する人も多いのだろう。

明らかに悪用している人物には今回のケースのように出来れば
良いが現実には「ひだまり学園」が子供7、8人に対して職員
は1人に対して、こういう役場で対応している生活保護受給者
は一体何人になってしまうのだろうか。

一人一人えみるのように私生活を犠牲にしても戦う人ならば
耐えられるがやはりオーバーワークになる可能性が多い様な
対応の仕方をしていた。

流石に最後はバッドエンディングで結べないのは分かるけど
ね。

また母親は無責任であっても子供は無条件に親を求めるもの。
ただしそれにも限度はあるということを忘れてはいけない。
血は繋がっていても個々人であることに違いはないのだから。

■出演者

東京都東区役所生活課

義経えみる …… 吉岡里帆 (22歳、新人ケースワーカー)
半田明伸 …… 井浦新 (45歳、先輩ケースワーカー)
栗橋千奈 …… 川栄李奈 (22歳、福祉専門職のケースワーカー)
七条竜一 …… 山田裕貴 (22歳、一般職のケースワーカー母子家庭)
後藤大門 …… 小園凌央 (22歳、一般職のケースワーカー)
桃浜都 …… 水上京香 (22歳、一般職のケースワーカー)
石橋五郎 …… 内場勝則 (50歳、先輩ケースワーカー)
京極大輝 …… 田中圭 (35歳、生活課係長)
南英里佳 …… 安座間美優 (一般職のケースワーカー)
向井里香 …… 谷まりあ (一般職のケースワーカー)
山岸彩 …… 鈴木アメリ (面接相談員)
青柳円 …… 徳永えり (35歳、定食屋”アオヤギ”店主)
阿久沢正男 …… 遠藤憲一 (53歳、元印刷業、生活保護受給者)

あじの純、尾形美香、駒水健、重田裕友樹、藤沢大輔
石田夕理、小川ガオ、佐伯晃、城美うら、真木恵未
岩崎香織、小池まり、佐藤達也、瀬戸葉介、水城ゆう
野田貴之

丸山ハルカ …… 永岡心花 (祖母に育てられる)
片岡麻里 …… 阿部純子 (阿久沢の娘・24歳、マリンちゃん)
丸山梓 …… 松本まりか (丸山ハルカの母)
宮川洋介 …… 渋谷謙人 (梓の彼氏)
大園綾 …… 阿南敦子 (“花沢総合医療病院”周産期医療センター医師)
丸山幸子 …… 小野和子 (46歳、認知症の疑い)
ミナ …… 糸原美波 (半田が担当した20代の子、虐待)
桑田美希 …… 峯村リエ (児童養護施設”ひだまり学園”)
吉川雅則 …… おばたのお兄さん (麻里の彼氏)
片岡節子 …… 野中美加子 (阿久沢の元妻)
北原心 …… 彩木りさ子 (東児童相談所)
役所の担当者 …… 高浦修 (節子に病気でも働けるでしょと)

小野田由紀子、眞田惠津子、牧佳子、ねりお弘晃、大塚友則
田村義晃、田村朔

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