家売るオンナの逆襲
(2019年1月期・日本テレ・水曜22時枠)
脚本 – 大石 静
音楽 – 得田真裕
OPナレーション – 中村啓子
主題歌 – 斉藤和義 「アレ」
不動産コンサルティング – 内田浩彰
チーフプロデューサー – 西 憲彦
プロデューサー – 小田玲奈、柳内久仁子
協力プロデューサー – 水野葉子
演出 – 猪股隆一、久保田充
第2話 強敵泉ピン子参上ネットカフェ暮らしの老婆に家爆売りGO
【ストーリー】
テーコー不動産の新人・鍵村洋一は着ぐるみを着せられて
販売促進の為に働く。庭野は課長/屋代についに神子の物件を
決めたことを報告。足立は良かったなと語る。これから応接
ブースで契約書を交わすのでゆかりがお茶を出そうとする中
で、庭野が物件を決めた筈の神子が突然テーコー不動産に
現れ、購入は辞めるという。気が変わったからだというと・・
またかと呟く。今回は独り暮らしの神子様にはこれ以上ない
くらい良い物件だと言うと神子はそれなら別の不動産会社で
捜すまでだという。
屋代がそれを止める中、明日までに20軒の候補物件を探して
置くよう言われる。万智は通り過ぎる彼女が・・
「古代魚古代魚24時」と聞く。庭野は何故嫌になったのかと
尋ねると神様が辞めておけと言ったという。
万智はオフィスのパソコンに向かって鼻歌を繰り返していた。
社内にいた一同はあまりに珍しい光景に驚く。布施は機嫌が
良いですねと声を掛けると(鼻歌を歌うのは)「家を売る為」
だと語る。すぐにまた出かけて行く中で、八戸は戻った
ばかりなのに凄い体力だと呆れる。宅間は家売る中毒だと
語ると布施はホリックだと語る。課長は万智からのメールを
見ると「今晩は家に帰れません」と書かれていた。
留守堂と足立はフェンシングクラブ”シュバリエ”で軽く汗を
流す。足立は目が痛いとすると留守堂は顔を近づけて逆さ
まつげになっている事を告げる。すると彼は何故か鼻血を
出す。
足立は留守堂を”ちちんぷい”に連れて行く。
美加とこころに紹介する。会話していると屋代と布施が店に
やってくる為に留守堂のことを屋代に紹介する。留守堂は
屋代が万智の夫であることを知って居た。
【感想】
ドラマでは色々と社会的な問題を取り込んで面白くシナリオ
を構成していますね。
何だか今回は恋愛のベクトルが示されたというか、鼻血ネタ
が多かったけど、やはりドラマを興味深くさせた事は、
万智という人物に色々と彼女の中の価値観を語らせたこと
だと思う。このキャラクターは日テレ大好きの”ロボット
みたいに感情を廃した”ように装っている女性であり、
その彼女がどのような内面を持つのか会話の中から探っていく
作業に面白さが溢れている。
酔っ払いのオヤジが万智を見て「尻を触らせろ!!」と言えば
色々と論理的な事を言った上でそんな触りたいならば・・と
してセクシャル的なことは殆ど関係無いみたいな感じに
見えるし、庭野と一緒にネットカフェに泊まるなどの行動を
起こして鼻血を出させた。
そして何よりも今時のLGBTを取り込むとか晩婚化を取り込む
とか貧困、孤独の問題を取り上げて、その様な難しい状況の
中でも彼女の正論が火を吹いて、一見すれば問題を提示した
神子とか留守堂の方が正論を言っているかと思えばそれ以上の
ポジティブ発言によって面白く言いくるめた。
保守的になりがちな日本の風潮に有って、老人には孤独死を
恐れてアパートを貸さない。男に期待するばかりの女性、
家を持つ事に決断することが出来ずに居る男性。
ただ日本の場合、近年災害が多いので家を持ちたくない気持ち
も分かるんだよね。借家ならば家を失ってもある意味損失は
最小限になる。
また今回は万智と留守堂がグッと近づくような発言が有った。
屋代と万智のスーパーでの言い争いも楽しかったのだけど
仮面夫婦みたいな状況の中で何故万智のことを良く知るもの
が現れたのか。過去にどう関係しているのかを想像せずには
居られない。
私はネットカフェではなくシェアハウスの提案かと思った
けど、万智が家を買ってしまうとか、ネットカフェで住んで
いるものが必ずしも金が無いからという理由だけで集まって
いるのではないという辺りはまた違った視点で見つめること
が出来る話だったのではないか。
家を買わせるにはその人隣の人生や経済状況を調べておく
というのは必須だろうね。
家を持たない人が集まるのがネットカフェ。
確かに買える人がいるなら買いたい筈だろうけどやはり買え
ないからこそあの場にいるような感じにも思える。
それにしても万智のファッションは原色が凄い勢いで
色んな衣装を対象的に示しており、もの凄くキャラクターを
映えるような格好にしていますね。
最初は黄色いコートを着ていたけど、真っ赤なインナーシャツ
だったり青いタートルネックに赤いジャケットえんじ色の
ズボンを履いていたり・・
【出演者】
テーコー不動産株式会社 新宿営業所売買仲介営業課
三軒家万智 …… 北川景子 (30歳、チーフ、”サンチー”)
庭野聖司 …… 工藤阿須加 (25歳、営業)
屋代大 …… 仲村トオル (49歳、課長)
白洲美加 …… イモトアヤコ (28歳、ちちんぷいぷいのバイト)
足立聡 …… 千葉雄大 (28歳、元チーフ)
布施誠 …… 梶原善 (50歳、契約社員)
八戸大輔 …… 鈴木裕樹 (34歳、営業。帰国子女)
宅間剛太 …… 本多力 (36歳、営業マン)
鍵村洋一 …… 草川拓弥 (歳、新人営業マン)
床嶋ゆかり …… 長井短 (歳、テーコー不動産のデスク)
珠城こころ …… 臼田あさ美 (30歳、バー「ちちんぷいぷい」)
留守堂謙治 …… 松田翔太 (歳、フリーランスの不動産業)
天の声 …… 中村啓子
神子巴 …… 泉ピン子 ()
店員 …… 大下ヒロト (ネットカフェ・シーラカンス)
内村 …… スチール哲平
酔っ払い …… 横山祥二
倶楽部”シュバリエ” …… 板倉チヒロ (フェンシング)
介護士 ……
富永 ……
古川真司、松長ゆかり、鈴田修也