後妻業
(2019年1月期・フジ・火21時)
原作 – 黒川博行『後妻業』
脚本 – 関えり香
演出 – 光野道夫、都築淳一、木村弥寿彦
音楽 – 眞鍋昭大
主題歌 – 宮本浩次「冬の花」
企画・プロデュース – 栗原美和子
プロデュース – 杉浦史明、萩原 崇、水野綾子
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第3話 夫たちの死の真相!悪女の衝撃告白とは
■【ストーリー】
小夜子は朋美にあなたの父と結婚したと報告。しかし
それは後妻業である事を本多から聞かされる。後妻業とは
資産家の老人を狙って後妻に入りその男が死んだら遺産
を相続する商売であること。柏木は小夜子に静脈内に
空気を入れるように注射すれば心臓に血が送られないので
亡くなるという。小夜子は耕造が亡くなると相続するのは
私で公正証書がるあという。本多はあの女と過去結婚した
男性は間もなく死んでいることを告げる。父もあの人
によって殺されたのか。
・大阪
柏木は小夜子に次のじぃさんを見つけたとのこと。
富樫幹夫(1944年11月1日生まれの74歳)。全国展開の
うどんチェーン店”うどんのトガシ”を一代で築いた
ものだという。今は会社を息子に譲って会長職になり
お前にも会いたがっているという。ただし老人ホーム
だった。しかし入居の初期費用8千万のVIPな高級老人
ホームであり資産は相当持っているという。
・グランドライフ箕面
小夜子は富樫に会うと調子よく彼に取り入っていく。
一方本多は小夜子のことを調べるために彼女が住んでいる
エスポワールグランビルへとやってくる。
宅配業者と共に入り口を入ると、隣人の女性から小夜子
について話を聞く。自分は身上調査をしているもので
あると。すると彼女はそこを耕造とではなく、三人目の
カモにしていた武内宗次郎と住んでいたという。いつも
派手な格好をしていて最初は親子だと思ったという。
しかし辛い死に方をしたと言うと踏切で電車にはねられて
亡くなったという。
そんな中橋口から電話が鳴る。
小夜子の前の夫・宗次郎の本宅が分かったとして住所を
聞かされる。(兵庫県西宮)。本多は橋口にもう一つ調べて
欲しいことがあると告げる。
■感想
探偵業をしている本多が真相に食い込んでくる話だった。
過去を掘り下げていくことになりそうだけどどんなに
彼女が金に悲惨な人生を送っていたとしても同情の余地が
まるでない。
小夜子は遺産目当てで結婚しているが今の所、それだけ
ならば違法ではない。ただし彼女はなんやかんや良い事
でもしているとばかりに人の生死の決断を化していて
人殺しをしているからね。
また資産に関連して遺言書に書かれていないものについて
色々と解約したり本人の意志を無視した流れが有って、
その辺から切り崩せそうな流れではある。
完全に後付感満載だとは思うけど、話を聞いていく
ウチにぞんざいに扱われた家族への最後の反抗でもして
いるかのようで、無力感の老人/親の子供に対する罰の
ような感じだ。
色々と小夜子は実の娘たちに現在の父親のことを尋ねる
が反論出来る程の情報を持ち合わせていない程に疎遠に
なっている。
それぞれ生活があるし全て親の情報を知るのは無理だと
してもやはりもう少し連絡し合っていても良いのではな
いか。
ただそれでも小夜子に同情出来ないのは結婚してすぐに
人を殺している為にまるで、良い事をしているという
感覚が視聴者に伝わってこないところだ。
今回は認知症の相手だった。
契約を結んでも無効になる可能性は十分に高い。
施設に入っている時点で結婚は認められない気がする。
このドラマは大袈裟に書かれているかも知れないが、
多かれ少なかれ男女の間にはこういう結婚の形があると
思う。もの凄い年の差の男女のカップルとか居るしね。
内縁の妻とか子供の有無の話など物語が膨らみそうな
要素もあるし、恋愛関係に於ける歪な関係なんかも
朋美を通してその流れが形成されていくのかも知れない。
私としてはどちらかというと木村多江さんこそ後妻業に
ピッタリ合うキャラクターなので、案外仲間になったり
して(笑)
■参考
1) 谷城善彦
2) 津村泰治
3) 武内宗治郎 —-> 土地が狙われている?
4) 中瀬耕造
5) 富樫幹夫 —-> 計画中?
■出演者
武内小夜子 …… 木村佳乃 (ブライダル微祥・エース、黒澤小夜子)
柏木亨 …… 高橋克典 (ブライダル微祥・経営)
中瀬朋美 …… 木村多江 (中瀬家の次女、建築設計事務所)
黒澤博司 …… 葉山奨之 (ブライダル微祥)
佐藤司郎 …… 長谷川朝晴 (朋美の内縁の夫・建築設計事務所)
三好繭美 …… 篠田麻里子 (新地のクラブ”与志乃”ホステス)
橋口健太郎 …… 平山祐介 (大阪府警の警察官、元本多の仲間)
山本絵美里 …… 田中道子 (建築設計事務所のスタッフ)
新井欽司 …… 河本準一 (司法書士)
西木尚子 …… 濱田マリ (中瀬家の長女で朋美の姉)
瀬川頼子 …… とよた真帆 (小夜子の“後妻業”仲間)
中瀬耕造 …… 泉谷しげる (75歳、元教師、尚子・朋美の父親)
本多芳則 …… 伊原剛志 (私立探偵・元大阪府警マル暴刑事)
本多冴子 …… 山本真由美 (本多の妻)
本多翔太郎 …… 湯川颯 (冴子の息子)
武内宗治郎 …… 綾田俊樹 (当時68歳、3番目の夫)
幼少期の小夜子 …… 古川凜
小夜子の隣人 …… 橋本美和 (小夜子の情報を聞く)
武内香代 …… 平岩紙 (宗治郎の息子の嫁)
富樫幹夫 …… 佐藤蛾次郎 (74歳、認知症で施設”グランドライフ箕面”)