特捜9 シーズン2 第3話 平成最後の対局

特捜9 シーズン2
(2019年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本:徳永富彦(1)、岡崎由紀子(2)、林誠人(3)
監督:鈴木浩介(1)、新村良二(2)(3)
ゼネラルプロデューサー:大川武宏
プロデューサー:神田エミイ亜希子、金丸哲也、森田大児
主題歌:V6「ある日願いが叶ったんだ」
音楽:吉川清之

https://www.tv-asahi.co.jp/tokusou9_02/
https://www.toei.co.jp/tv/tokusou9_02/index.html

第3話 平成最後の対局
(不連続殺人!! 鉄壁のアリバイを持つ男VS特捜班!! 平成最後の大一番)

【ストーリー】

・世田谷区青葉公園

雨の降る夜、人通りが少ない中、女性は男に布製のもの
で首を絞められて殺害される。

・特捜班

志保はある案件を持ってくる。
今朝永井知里(25歳)の元に変な脅迫状が届いたというもの。
「見たことは喋るな。喋れば宮本マリアのようになるぞ」
というもの。これが彼女のマンションのポストに投函され
ていたのだという。村瀬は永井知里と言えば女性棋士の人
か?と問う。新藤は俺も知っているとしアイドル並みのルッ
クスで写真集を出した人だと。志保が二子玉川署の生活安全
課にいた時に一日署長を彼女にお願いしたことがあり、その
流れで私の元に回ってきたのだという。彼女は一体何を
見たんですかねと直樹。
志保はそれを彼女に聞きに行ったが、心当たりは全くなく
宮本マリアという人物も知らないのだという。
青柳はただのイタズラの可能性もある事を告げる。
有名人を狙った嫌がらせとかなという村瀬に対して、
それがイタズラだとみんなが口をそろえて語る。
直樹は指紋は所轄の鑑識が調べたんでしょ?というと、結果
が出るまで現場に行こうという。

・青葉公園 / 殺害現場

遺体は絞殺だと外から見て分かるもの。鑑識の佐久間も
死因は窒息死で圧迫痕の状態から見て殺されたのは昨日の
深夜だろうとのこと。佐久間に被害者の髪の毛に何か突い
ているとして採取してもらう。何かの繊維だった。
村瀬は物盗りの犯行では無い事を告げ金銭などは手つかず
で残っていた。バッグは川の中に捨てられぬれていたが
被害者は池袋のキャバクラ”club East A”に勤務する
キャバ嬢だと分かる。
その名前を聞いて偶然じゃないよなと。知里が見たのは
仏さんの殺害現場なのかも知れないという。志保は改めて
確認する為に電話するが出なかった。
新藤は周囲の聞き込み、志保と直樹で彼女のいるはずの
将棋会館(桜山会館)へ。青柳たちはキャバクラ嬢が住んで
いたところを調べると語る。

・桜山会館 / 第35回龍将戦
対局:藤波俊一郎・7段 対 高津敏郎・龍将。

知里は本日ここでこの対局の記録係をする予定だという。
記録係は有望な若手が抜擢されるという。
見物人もこの対戦を見に来る中、宗方も来ていた。
平成最後の大一番、将棋ファンには見逃せないだろうと
いう。それってサボリだと指摘されるが・・

■感想

細かく見ていくとよく出来ていたなと思うエピソード。
特に将棋にかけたようなセリフ回しが面白く出来ていて
至る所で対局時に使用するような言葉を殺人事件の
捜査の流れにも転化させていた。

現在藤井聡太くん人気で将棋を取り上げないわけにも
いかないだろう。藤井君もよく食べていた出前店も
閉店してしまったというし寂しいですね。

どうも将棋の対局中に殺人事件が云々と言われると私は
「古畑任三郎」のイチエピソードをすぐに思い出すけど
あの時には将棋の駒に血がついていたので負けるしか
無かったんですが、今回は彼がピンチの時に食べる
チョコレートを対戦中に食べる機会が無かった為に疑わ
れることになった。人はいつもと違う行動を取るだけで
疑われるというもの。それがその人の持つスキルの一端
ともなっていれば尚更のこと。

古畑任三郎のドラマはアリバイ作りが毎回工夫されていて
衆人環視の中で殺人が起きても、それを見破るパターンが
多かった。

私が予想していたのは高津敏郎は凡人の棋士で永井知里
が天才棋士。それでチョコレートを理由にして彼女から
次の一手を聞きに行く流れがあるのかと思っていた。
こういうことが出来るともう警察署の取り調べ室レベル
の事とか、五輪に於けるドーピング検査での厳重な監視
体制が必要になってくるな。

二人の人物が殺されることになるが、同じ殺害方法で
同じ凶器が使われて居るとなると容疑者は一人の目に
向かう。しかし更に調べれば矛盾点は出てくるものだ。

後々のことになるのだろうけどこのドラマに刑事部長は
必要なのか?いつも13係に捜査させると脅しまくっている
よな。

・捜査ポイント

◆捜査中に2人の人物が死亡している。

1) 宮本マリア (平成3年7月23日生・27歳)

キャバクラ嬢で同僚の璃子によると、相当客に貢がせ
金が無くなればあっさりと切り捨てていたという。
「貢がせ姫」のアダナもある。
その中でも宅間昇がマリアと店で言い争いしているのを
目撃されていた。死亡推定時刻は昨夜10時から12時。
結局宅間がタオルで殺害した事が判明。

2) 永井知里 (平成5年8月25日生・25歳)

Kishu5927というメモが書かれていた。
現場に残されていたブレスレットが散乱。
永井には付き合っている彼・細江政信が居たが別れ話が
出て居た。細江はミスリードの役目を果たした。
死亡推定時刻は21日午後1時から3時。高津の対局時間中
だとされていた。
しかし真澄の検視で死斑と死後硬直の状態、直腸温度の
高さが一致しない。死後に遺体が温められた可能性が
浮上。そうなると午前10時から12時。3時間程度のズレが
出て来て対局前だと分かる。

◆殺害現場と被害者の住居・距離

◆殺害方法の一致

◆死亡推定時刻の偽装

・投了

チョコレートの形”ROHIKETA”の形が変わっている。
部屋を暖めた為に変わったのであろうこと。
そこが殺害場所だと。
ブレスレットに関しては一つの賭けでも有ったのではない
かと思わせる。というのも一つの石が残っていたとしても
遺体が有った場所に特別捨てる必要が無いからだ。
自供によって始めて捜査ができるようになり、しかも
意図して証拠をねつ造し誘導した流れでも有る為に
本格的な弁護士が出てくればアメリカでは無罪もある。
しかしここは日本である。

Kishu5927は「鬼の手」と書いて鬼手。
(相手の意表をついた奇抜の一手)。
平成5年9月27日は彼がプロになった日で、これはパソコン
のパスワードでもある。連勝していたのはチョコレートを
食べて一服した振りをして自宅のパソコンのAIに次の一手
を教わっていた。悲しいことに将棋に於いては人はパソコ
ンに勝てなくなっている。

■出演者

警視庁捜査一課特別捜査班

浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (特捜9・主任、元渋谷中央署刑事課主任)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (特捜9、元二子玉川署生活安全課係長)
青柳靖 …… 吹越満 (特捜9、元警視庁資材課)
矢沢英明 …… 田口浩正 (特捜9、杉並南署総務課主任)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (特捜9、元東中野署刑事課係長)
早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (監察医)
新藤亮 …… 山田裕貴 (特捜9、元新宿中央署)
宗方朔太郎 …… 寺尾聰 (特捜9・班長、元警視庁人事課)
浅輪倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
神田川宗次朗 …… 里見浩太朗 (警視総監)
佐久間朗 …… 宮近海斗 (鑑識)
広岡巧 …… 新貝文規 (監察医)
三原達朗 …… 飯田基祐 (刑事部長、元警察長長官監房人事課長)

高津敏郎 …… みのすけ (将棋棋士 龍将位・千里の師匠)
永井知里 …… 月岡鈴 (25歳、女流棋士)
細江雅信 …… 木ノ本嶺浩 (26歳、プロ棋士を目指す。)
宅間昇 …… カトウシンスケ (33歳、城西板橋建設会社)
宮本マリア …… 菅原ブリタニー (27歳、池袋Club East A」 キャバクラ嬢)
藤波俊一郎 …… 鈴木祐真 (将棋棋士・7段)
璃子 …… 岬万泰 (キャバクラ嬢)
田邉昌平 ……
幼少期の永井知里 …… 大塚咲希

岩山孝、中山由紀、三瓶大介、鳥塚千恵

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