[新] 相棒18 第1話 アレスの進撃

相棒18
(2019年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

監督:橋下一
脚本:輿水泰弘
エグゼクティブプロデューサー – 桑田潔
チーフプロデューサー – 佐藤凉一
プロデューサー – 高野渉、西平敦郎、土田真通
編集 – 只野信也
音楽 – 池頼広

https://www.tv-asahi.co.jp/aibou18/

第1話 アレスの進撃

【ストーリー】

社美彌子は甲斐峯秋と食事をしながら、右京が音沙汰が
ないことについて話合う。元々風来坊的人物だという
のが峯秋の言葉。角田も特命係で食事をしながら右京の
消息について語る。もう連絡を絶ってから1週間だ。
冠城も右京のことを気にしていた。ちょうど冠城の携帯
にジャーナリストの風間楓子から電話が鳴る。彼女は
右京の消息を知りたがる。行方不明だということは知らな
かったが連絡が取れないのだ。どんな用事か尋ねるが、
彼女は冠城には話さなかった。留守電に残したが返信が
無いので冠城に電話したことをいう。すると彼はぶっちゃけ
「行方不明だ」と語る。

伊丹は芹沢と食事をしながら右京のことなど知った事では
ないと一州。しかし居ないと張り合いがないでしょ?と語る。

内村、中園、衣笠、大河内たちも右京の件で語り会う。
無断欠勤であることを理由に処分したがるのは大河内以外の
三人だった。

冠城はサイバーセキュリティ課の青木に右京の消息を
調べてもらっていた。入国記録は確認した。恒例のロンドン
旅行を終えて間違い無く一週間前に帰国している。
知りたいのはその後の足取りだという冠城。
そんな中、同じ課の土師太が青木の事を”出戻り”呼ばわり
して昼休みは終わったのだから戻れという。
青木は出戻りと呼ばれることに激怒するが、冠城に対して
も右京が居なければ特命係はあなたの天下では無いかと語
る。冠城はそうなったらお前を家来としてまた特命係に
戻してやると語る。

◆秋田

少年の太郎、花子、そして次郎が能越海岸の砂浜を歩き
つつ「浦島太郎」の話をしていた。箱を開けた途端に
煙が出て・・・あれは科学兵器とか生物兵器という暗喩
が隠されているのではないか。童話とはそもそも恐ろしい
真実が隠されているのが常識だという。乙姫はテロリスト
で竜宮城はテロのアジトだと。そんな三人の少年・少女の
前に厳重に密封された箱を目にする。

秋田の駐在員の亀弥助が箱を確認する。

◆秋田県警本部

冠城の元には県警の草津紀世彦から連絡があり能越海岸に
漂着していた携帯を見せる。指紋検出はしてあるのでと
語ると冠城に携帯を渡す。それは右京のものだった。
そんな冠城の元に風間楓子もやってくる。秋田までわざわざ
尾行してきた彼女。右京の手がかりが掴めたのでしょ?と。

夕べ海岸に土左衛門が上がったなんて言ったらどうか?
しかしそれは嘘だが、強ち嘘ではないという。打ち上げら
れたのはホントでポリ袋に入り発泡スチロールの箱に
防水されていた携帯が海岸に流れ着いたのだという。
海に何者かが放り込んだこと。安否はまだ分からないし
携帯も覗いたが何もないという。しかし手がかりは有るとし
ここに流れ着いたのはただの偶然ではないこと。出発点は
潮流の流れからして北海道の最北端にある天礼からの可能性
があること。

◆北海道・天礼島

財団法人”信頼と友好の館”というロシア人と日本人の交流
の建物が有り理事をしているのは甘村井留加だった。
そこには岩田純が娘のミナを連れ戻しに来ていたのを見て
冠城が純を捕まえようとするが逆に捕まってしまう。
“信頼と友好の館”に居た成田藤一郎は島の駐在の大西玲二
にその人が人さらいだとすると、冠城が捕まってしまう。
しかし三河大悟はその人ではなくもう一人の人物だとして
純を指す。しかしミナはあれは父親だとして放って置いて
クレと語る。

■感想

早くもシーズン18です。凄いですね。初回の視聴率も16%を
越えたみたいだし、1話で終わらせずに跨いだ次のエピソー
ドに話を繋げたところなど興味深い。1話なので延長は
仕方が無いにしても90分以内に抑えて放送したところは評価
したいところだ。

初回なので色んな人を登場させた。
社を出演させると何処か国際的な問題な感じもしてくる。

確実に言えるのは相棒はシナリオに時事的内容をふんだんに
盛り込むことだ。

色々と疑問点を書き綴ってみる。

・北海道の一つの島から発せられる不気味な足音。

・右京の失踪に始まり、元レンジャー/特殊部隊の男。

・若者・同士が集まり財団法人の名の下で何か画策しよう
としている。(ただし同士の中には人を殺すことは考えて
いない者が多い)

・ロシアンルーレットと呼ばれるロシア製のドラッグ

・サミットが開かれた洞爺湖で片山雛子が議員復帰の足が
かりとして軍需企業の一人として軍事兵器を売ろうとして
いること。

・北海大学海洋生物学部の男と海岸に流れ着くアザラシ等
の死骸。

ドラマを見ていると幾つかの流れが有るように思う。
アザラシの死骸に関しては動物の身体の中にドラッグでも
仕込んで密輸しているのではないかと容易に想像が出来る
し、漁師小屋のようなオーシャンビューな所には軍用の
双眼鏡レティクルなどがあることから死骸を回収して
ドラッグで金儲けしようとしているものたちとの流れは
分けて考えて行かねばならないような気もする。

領土がロシアに近いということも有って共存・共栄が出来る
のかの問題もあるし、過去の件からゴミの中に環境問題
や不法投棄の問題も有る。

ミナは学生時代にギリシャで難民救済ボランティアに携わ
っている。海外にボランティアに行くのは初代相棒だった
亀山くん夫婦の終わり方だったのだけど、ミナとの繋がり
は無いにしても、彼女は何かをしたいと考えて居ることは
間違い無い。

今回の右京のドラッグの流れは正直正気を失った振りを
しているだけかと思っていたがどうやら、右京を封じて
冠城の存在感を示したようだ。後半は完全に右京の独壇場
にもなったが、お茶目なシーンも何度か見る事が出来る。

ドラマとしては誰が携帯電話を海に流したのかという事と、
あの島の中で不敵なことを考えて居る人物が必ずいると
いうことだ。教授は怪しいなと思っていたけど、この人が
洞爺湖の「環太平洋防衛・警察相会議」を襲うとも考えづ
らいし、ミナが殺しに関わっているとも思えないが嘘を
繰り返し付いているところや右京の質問に上手く対処しす
ぎているところが気になる。
そして「父親が犯人」を繰り返し言い続け過ぎていること
も有ってそれが逆にシロさ加減を物語っている感じだね。

彼は怪しい組織に属している娘を助けようとしたのかな。
そしてその組織がこれからやろうとしていることも既に
掴んでいるのかも知れないね。

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (サイバーセキュリティー)

土師太 …… 松嶋亮太 (サイバーセキュリティー)
片山雛子 …… 木村佳乃 (元議員、仏門に入る、軍需企業へ)

社美彌子 …… 仲間由紀恵 (警視庁総務部広報課課長)
風間楓子 …… 芦名星 (葉林社”週刊フォトス”編集部・記者)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁長官官房付)
衣笠藤治 …… 杉本哲太 (警視庁副総監)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警視庁警務部首席監察官)
岩田純 …… 船越英一郎 (58歳、陸上自衛隊陸上幕僚監部作戦部長)
岩田ミナ …… 北香那 (岩田の娘)
甘村井留加 …… 団時朗 (財団法人”信頼と友好の館”メンバー代表理事)
大西玲二 …… 内村遥 (天礼島駐在巡査)
桂川宗佐 …… 村上新悟 (片山雛子の協力者)
颯斗 …… 内野智 (喫茶”島ごころ”マスター)
猿若均 …… 坂田聡 (北海大学海洋生物学部講師)
橘禾怜 …… 加弥乃 (“信頼と友好の館”メンバー)
成田藤一郎 …… 足立理 (“信頼と友好の館”メンバー)
音羽暁 …… 森優作 (“信頼と友好の館”メンバー)
木埜實平 …… 土平ドンペイ (稚内中央署鑑識)
鯉川繁喜 …… 外川貴博 (稚内中央署鑑識)
草津紀世彦 …… 大滝明利 (秋田県警察本部長)
天蓋杜夫 …… 酒巻誉洋 (天礼島役場職員)
松嶋至 …… 海老沢七海 (「信頼と友好の館」メンバー)
播磨長吉 …… 本山功康 (「信頼と友好の館」メンバー)
三河大悟 …… 阿邊龍之介 (「信頼と友好の館」メンバー)
亀弥助 …… 佐々木晴見 (秋田県の駐在巡査)
民宿「てんれい」女将 …… 保利雅子
次郎 …… 高島吏玖 (秋田の小学生)
花子 …… 木村文茜 (秋田の小学生)
太郎 …… 西下瑛人 (秋田の小学生)

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