相棒18 第2話 アレスの進撃~最終決戦

相棒18
(2019年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

監督:橋下一
脚本:輿水泰弘
エグゼクティブプロデューサー – 桑田潔
チーフプロデューサー – 佐藤凉一
プロデューサー – 高野渉、西平敦郎、土田真通
編集 – 只野信也
音楽 – 池頼広

https://www.tv-asahi.co.jp/aibou18/

第2話 アレスの進撃~最終決戦

【ストーリー】

船の上で寝そべる岩田純は、稚内中央署から連続殺人犯の
被疑者として捜査線上にのぼり、右京や冠城と接触して
いると思われた。
その右京たちは岩田とは別れて現状を語る。
右京はクスリでトリップして”竜宮城”に行っていた為に
現状をあまり把握していなかった。4人の人々が殺された
“信頼と友好の館”を調べたいところだが、警察署のものたち
が目を光らせていることも有って調べようがない。冠城は
それで岩田をおとりに使ったのかと語る。警察が彼に気を
取られている間に館を調べられるという。そもそも冠城が
岩田さんは殺戮を繰り広げるような人じゃないと言ったの
だという。岩田が耳目を引きつけている間、安否が気がかり
な2名も無事生存が確認され岩田ミナ共々、現在駐在所で
事情聴取中。

青木は冠城に電話するが繋がらなかった。

◆”信頼と友好の館”

住居侵入に違法捜査ではないか?という冠城。しかし右京は
単なる捜し物ですと語る。そもそも私はこの館に一週間も
逗留していたのでその延長とも言えるという。
「屁理屈ここに極まれたり」ですねと冠城。

・回想
岩田は娘のミナと幼い頃にアスレチックで訓練のような事を
していたことを思い浮かべていた。「恐怖心」を捨てろ!
そんな形で教育したミナは将来大きくなったらパパと働き
たいという。目的はゴジラをやっつける為に一緒に自衛隊
に入って戦うとのことだった。

そんな中岩田に無言電話が鳴る。

右京は冠城に確認する。岩田とこの館の外で出くわしたのは
10時過ぎ。昨夜9時頃ここから岩田に電話していることが
発信履歴からも分かるという。殺戮の一時間前に誰かが
電話をしたこと。5人の共同生活。
冠城は右京に対してここにいた5人の男性はどんな感じだった
のかを尋ねると踊りが上手かったという。
そんな中週刊フォトスが置いて有ることに気がつく。
こんな所にまで侵食しているとは・・と驚く。

男性と女性部屋は違っていた。
女性部屋に入るのは躊躇われたがこの部屋にも何故かフォ
トス誌が置いて有ることに気がつく。しかも同じ号だった。
定期購読なら最新号が何処かにあるハズなのに2冊だけ。
しかも2年前のものだった。
その内容には片山雛子のことが取り上げられていて

「片山雛子、またの名を尼僧妙春・・転んでもただでは
起きない女。防衛技術振興協会顧問」。失脚して暫く
表舞台に出て居なかったが、武器輸出を促進する団体の
顧問になっていた。

風間風子は片山に対して市民団体がこの見本市にも反対を
表明している事を告げると片山は協会にも届いているとい
う。騒ぎになれば注目を浴びる。関心を持たせることが
第一歩でその上でしっかり議論すれば良いのだという。
デモ自体、各地公安条例で規制されていた。
洞爺湖では国際会議が有り警備は厳重でデモなど不可能
だった。片山はデモは規制されているが憲法で保障されて
いる表現の自由の範疇だと思っているという。節度を
弁えてやること。なんでも毒にも薬にもなるのだとし使い
方次第。武器も同様である事を告げる。

■感想

なかなか右京と冠城のやりとりが楽しいエピソードでした。
冒頭で互いの我が出て言い争う光景は、目の前に居る
刑事たちへの目くらましの為の作戦かと思ったのですが、
単に日頃の不満をぶちまけていたという(笑)

鑓鞍兵衛がS17E1以来の登場。
公安や自衛隊の人が出てくるとやはり緊迫感は有るしロシア
と接点のある土地でのエピソードでも有ってきな臭さは
ぬぐえない。そして何と言っても洞爺湖での国際会議に
加えて、防衛システム、武器などの防衛技術振興協会の
見本市なんてものも同時に開催される。

そんな大事な会議のある場所の近くでそんな物騒なことを
するのか?

今回はやたらと過去の戦争に於ける偉人達の言葉の解釈を
通して戦争や武器輸出、そして自衛隊の存在に対する是非
を国民に訴えた感じもした。
ドラマの中では蛙の子は蛙とばかりに育てた我が子が難民
ボランティアに於ける過度の悲惨さ凄惨さを見て来たせい
か父親仕込みの殺戮マシンに自らなってしまった。

全く予想出来ない訳ではなかったけど、殺戮マシンとして
は彼女は体格が小さいんだよね。人が人を素手で殺すのは
容易なことではないと一話の中で印象づけていた為に、
彼女では無理ではないかと思ったけど・・。
そもそもあれだけ暴れていて近接戦をしていればDNAが
検出され足跡だって残る。戦った時の靴跡というのは足跡・
現場は独特なものになっているハズなのでちょっとその
辺は不自然だった。

そして何よりも突っ込まなければならないのはモールス
信号だ。そんな長い言葉を送っているハズも無く、強引
にキリル文字だということにしてしまったが、キリル
文字に変換させるというのも相当なものがある。
ただ一連の流れで面白かったのは
「ロシア関係ならば課長かと」

因みにモールス信号のメッセージは、
「我々の贈り物を気に入ってもらえただろうか。間違いなく
あなた方の役に立つだろう。怖れるな、”強欲な悪魔”を退治
する為ならば神も許し給うハズだ。」

その”強欲な悪魔”は片山ということになっているが、この
ドラマでの女性陣は意外と小狡いところがあるからね。

しかし自衛隊を悪のように扱う娘は一体何を見て来たのだ
ろうか?どうもその辺の作者のメッセージ性には戸惑うこと
ばかりだ。ここ最近の自衛隊あるあるでは、被災地に向かい
自然と闘っている姿ばかりが印象に残っている。
命令で動くように訓練を受けているというのも分かるけれど
既に自衛隊は辞めている訳だしね。
娘も父親も本当の相手の気持ちや背中を見て育たなかった
せいなんだろうね。

因みに接点は5年前ギリシャで難民ボランティアとして活動して
いた7名。みんなミナに脅された形になっていた。
大義の為には仲間を殺せるものですかね。

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (サイバーセキュリティー)

土師太 …… 松嶋亮太 (サイバーセキュリティー)
片山雛子 …… 木村佳乃 (元議員、仏門に入る、軍需企業へ、尼僧妙春)

社美彌子 …… 仲間由紀恵 (警視庁総務部広報課課長)
風間楓子 …… 芦名星 (葉林社”週刊フォトス”編集部・記者)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁長官官房付)
衣笠藤治 …… 杉本哲太 (警視庁副総監)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警視庁警務部首席監察官)
岩田純 …… 船越英一郎 (58歳、陸上自衛隊陸上幕僚監部作戦部長)
岩田ミナ …… 北香那 (岩田の娘)
甘村井留加 …… 団時朗 (財団法人”信頼と友好の館”メンバー代表理事)
大西玲二 …… 内村遥 (天礼島駐在巡査)
桂川宗佐 …… 村上新悟 (片山雛子の協力者、東亜ダイナミクス社長)
颯斗 …… 内野智 (喫茶”島ごころ”マスター)
橘禾怜 …… 加弥乃 (メンバー、ハナ、女優)
成田藤一郎 …… 足立理 (メンバー、ダン。機械科学)
音羽暁 …… 森優作 (“メンバー、オット、引きこもり)
木埜實平 …… 土平ドンペイ (稚内中央署鑑識)
鯉川繁喜 …… 外川貴博 (稚内中央署鑑識)
草津紀世彦 …… 大滝明利 (秋田県警察本部長)
天蓋杜夫 …… 酒巻誉洋 (天礼島役場職員)
松嶋至 …… 海老沢七海 (メンバー、マッチ、非正規雇用)
播磨長吉 …… 本山功康 (メンバー、ハリー、吟遊詩人、歌手)
三河大悟 …… 阿邊龍之介 (メンバー、カンブツ、中卒、前科者)
天礼島の島民 …… 南雲勝郎
稚内中央署捜査員 …… 赤池高行、宮田博一、保科光志、ゆぶねひろき
ロシア船の船員 …… マット・アイゼンハワー、グレン・チャールズ・ロウ
鑓鞍兵衛 …… 柄本明 (議員、国家公安委員長)

大貝瑠美華、坂本優音、松嶋亮太、二家本辰己、保科光志、
宮田博一

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