[新] アライブ がん専門医のカルテ 1話 策士策に溺れていくのか?

アライブ がん専門医のカルテ
(2020年1月期・フジTV・木曜22時枠)

脚本 倉光泰子
演出 髙野舞
プロデューサー・プロデュース 太田大、有賀聡
音楽 眞鍋昭大
オープニング 須田景凪『はるどなり』

https://www.fujitv.co.jp/alive/

第1話 原発部位が不明のがん

【ストーリー】

恩田心は横浜みなと総合病院の腫瘍内科医。
高坂民代の担当をしているが、この日は彼女に告知する。
肝臓に見つかった腫瘍は悪性。再発して何度目なのかと
して民代はウンザリ。彼女は睡眠薬が欲しいと頼むが、
お薬手帳に詳細が記されている為にフライングゲットは
ムリだった。彼女はパンフレットを持ってくる。
【やどりぎの会】患者会に行ってきたという民代。
私たちみたいに不幸な人ばかりで楽しかったという。
そんな彼女は治療方針は心に任せるとして出て行く。

阿久津は腫瘍内科の存在について研修医の結城涼と夏樹奈海
について説く。日本では歴史が浅く、腫瘍内科医は1300人
でアメリカの13分の1しかいない
という。

そもそも【腫瘍内科医とは何なのか】
現在国民の2人に一人はガンにかかると言われ、
癌を扱う専門医のこと。全ての領域の悪性腫瘍を相手にし
患者に合った治療コーディネートをする役割を担う。
がんの三大療法は【手術】【放射線治療】【薬物療法】
中でも主に抗ガン剤を扱うスペシャリスト。これが
腫瘍内科医だとして、阿久津は二人の研修医をスカウト
しようとする。

その頃普通にカンフォレンスが行われていた。

・部屋の前で倒れる患者・殿山俊樹

看護師の渡辺がすぐに心たちを呼ぶ。酷い熱があり
82-43。担当医を呼んでというが、紹介状を持って来た
ようだが吐瀉物で印刷が滲んで分からない。
リンゲル500を打ってくれという。しかし服を脱がすと
CVポートが有る。ここからの感染症かも知れないとし
バイコマイシン、セフタジジムの準備を求める。

そこに松井がやってくると、今の患者は美川史郎部長への
紹介だったことを語る。

■感想

初回なので腫瘍内科がどういうものかが提示され、
人物紹介自体はシンプルにまとめた感じの内容だった。
興味深く作っているのは一連の流れが偶然ではなく必然的
な側面を持つ形で作られていること。

薫が恩田心に近づく為に接近してきた訳だが、色んな流れ
を彼女自らが道筋を作り誘導している。
それはまるで心理学的分野なものが含まれているがあくまで
薫は消化器外科医である。

二人の関係の共通項は関東医科大学附属中央病院だ。
ここには恩田の夫・匠が入院していて、入院の原因は
偶然だが、その治療に於ける流れは偶然とも必然とも言える
ものが有る。
ただ医者のミスというか手術に於いてはこういうことはある
ことなので医療ミスという事だけで済ませずあまり責め
ないで欲しい気がする。

心は今回民代が言ったとする「やどりぎの会」に出席した。
大切な人を失ったり患者として入院していたりする人たち
が集まり集団カウンセリング的なものを語り合って慰める。

ただし人によっては他人の不幸を知る事で自分の位置を
確認する。
「一人じゃないと思いたかっただけ」
「みんなの前向きさはしんどい」

そんな心の心情を横で聞いている薫にとっては耐えられる
べきことなのか。そもそも今回執刀したことだってある
意味ではトラウマ化してもおかしくはないものの、意外と
涼しい顔をして執刀していた。

・患者

さて今回の患者は三人(正確には四人)だった。

・長年ガン転移で苦しんでいる民代
・紹介状をもってやってきた殿山
・原発不明(原発巣が見つからない)の村井恵子と若年性
認知症の山本。
・やどりぎの会参加中に妊婦が不正出血

内科医としての心はまさに医者として患者に寄り添う立場。
しかし外科医からすれば楽な仕事だと見られているのは
日本の医療ドラマにはよくあること。アメリカのドラマでも
花形は心臓外科医だったりするからね。

どの患者も次の患者へのヒントに繋がり、分からなかった
病巣などの閃きなどに利用された格好だった。
どの流れにもある意味では必然的繋がりがある。

・癌患者の三つの「あ」

「焦らない」「慌てない」「諦めない」
そしてもう一つ新たに、「ありがとう」という言葉が
あることを知って救われる気持ちにさせられるものだった。

■出演者

恩田心 …… 松下奈緒 (横浜みなと総合病院の腫瘍内科医)
梶山薫 …… 木村佳乃 (関東医大 -> 消化器外科医)
結城涼 …… 清原翔 (研修医)
夏樹奈海 …… 岡崎紗絵 (研修医)
恩田匠 …… 中村俊介 (心の夫、小説家、意識不明)
須藤進 …… 田辺誠一 (関東医大、消化器外科副科長)
守野光男 …… 藤井隆 (腫瘍内科医で心の同僚、5人の子)
阿久津晃 …… 木下ほうか (腫瘍内科の部長)
高坂民代 …… 高畑淳子 (患者。全身がん)
恩田京太郎 …… 北大路欣也 (匠の父、人気脚本家)
美川史郎 …… 阿南健治 (消化器外科・部長)
前園 …… 高橋洋 (外科医)
松井聡 …… 松本慎司 (看護師?)
恩田蓮 …… 桑名愛斗 (息子・小学生)
近藤 …… (内緒で肝生検を頼む)
渡辺 …… 田川可奈美 (看護師)

村井恵子 …… 石野真子 (55歳、原発不明のがん)
山本忠司 …… 田口トモロヲ (恵子の同級生、若年性認知症)
殿山俊樹 …… 石田明 (38歳、川崎市杜若総合病院)
産婦人科医 …… 原田佳奈 (後藤の治療)
吉田 …… (やどりぎの会・夫が脳梗塞)
妻・若松 …… (やどりぎの会)
夫・若松 …… (やどりぎの会)
後藤麻里 …… まりゑ (やどりぎの会・妊婦、卵巣腫瘍の過去)
橘 …… (やどりぎの会・アルバムを見てしまう)
佐久間 …… (やどりぎの会・娘の好きな子守歌を耳元で歌う)
平岡 …… (やどりぎの会)
カウンセラー …… (やどりぎの会 / 患者会)

安澤千草、亀岡園子、花戸祐介、岸茉莉
中村元気、河野宴郎、境浩一郎、荒木誠、真田五郎
清瀬やえこ、岡本りえ、齋藤颯人、たっしー

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