アライブ がん専門医のカルテ 第3話 緩和ケアはソフトランディング

アライブ がん専門医のカルテ
(2020年1月期・フジTV・木曜22時枠)

脚本 倉光泰子
演出 髙野舞
プロデューサー・プロデュース 太田大、有賀聡
音楽 眞鍋昭大
オープニング 須田景凪『はるどなり』

https://www.fujitv.co.jp/alive/

第3話 愛する家族との最期の時間

【ストーリー】

薫は待合室に駆けつける中、心は夫・匠の手を握る。
するとなんと匠の目が覚める。心はすぐにナースコール
しようとするが、もう少しゆっくりしようという匠。
漣と祖父・京太郎がこっちに向かっているという。
俺は死人扱いなのか?というとそれを否定し、ただただ
嬉しいのだという。

「毎日文句を言っていたくせに・・」
「ごめん」

と言う心。
謝るなんて心らしくないなとし、いつもありがとうと
言う。
いよいよ祖父と漣がやってくると突然今まで会話していた
匠がベッドで静かになってしまう。
そして肺塞栓症の合併で再び進呈しとなる。須藤は
心拍再開まで時間がかかったので今回は・・と言いづら
そうに語る。京太郎は息子を自宅で看取れないか?と
告げるがそれはちょっと難しいという。

須藤は抜け出して待合室にいる薫にメールする。

一方漣はママにパパはどうなるのかと頭。

●急患

患者が吐き気・嘔吐・口渇、倦怠感を感じている
腫瘍内科の患者。軽度の意識障害。

看護師が血ガスの結果を持ってくると、そこには
高カルシウム血腫を起こしているという。ゾレドロン酸
を使うことになり、夏樹がそれを持ってくる。

・カンファ
患者は木内陽子(59歳)、肺がんで当院でがん治療して
いた患者。骨転移し腹部リンパ節に転移も有り抗がん剤
治療をしてきている。現在は安定しているとのこと。
抗がん剤治療から緩和治療に切り替えるべきかで迷って
いるという。まだ粘れるか・・60歳前ならば粘らせたい
のは分かるという光野。でも限界なのかも知れないと。

夏樹は緩和に変えると死を宣告されたように感じる人も
居るという。患者家族は本人の意思を無視して治療を
続けさせたいもの。勝手だなと涼。しかし家族ならば
当然では無いかと対立する夏樹。
どっちの気持ちも理解出来るが医局で声を荒げるなと
いう光野。それだけ難しい問題であること。

■感想

患者本人の気持ちと患者家族の気持ちをストレートに
描いたエピソード。それだけがん治療/抗がん剤治療の
つらさは並大抵のものではないのだろう。

今回もそれにまつわり三人の患者を扱った。
いかに患者家族が患者本人の気持ちになれているのか
どうか。

匠の退出は早いなと思ったけどこれ以上眠ったままの
状態では給料泥棒になってしまう。
冒頭で目覚めたのは心の心の中(変な言い回しだ)に残っ
ている罪悪感・後悔を払拭する為の幻想だったのだろう
か?

一番醜いのは陽子の件。
全く分からないものではないし、それぞれに家庭を持つ
身なので抜け出せないのも分かるけれど、そう長くは
無いはずだし面倒を見ても良いのでは無いかと。

陽子は「呪いの書」というものを書いていた。
専業主婦を簡単だと思って居る夫に如何に辛いことだった
のかを示したもの。

三人目の患者の川谷家は、どちらかというと匠の流れを
意識しての登場だった。薫が失敗したトラウマをよみが
えらせる為の登場。

そして薫が心を追いかけるようにして、ようやく関河隆一
が現れた。この人は心の周りをジェミニ誘導している
薫の如く、薫の周りをくるくると回って情報を得ようと
している医療問題専門のフリージャーナリスト?なのかな。

そして心に残る言葉は、緩和ケアに於ける患者と患者
家族の問題での発言だ。患者はお荷物になりたくないと
思って居る。そして困らせたくないと。しかし甘えられる
のも悪くない・・・それは何もしてやれずそばに居てやれ
なかったと後悔したという患者の話をよく聞く医師から
のアドバイスだった。患者だけでなく患者家族にも
大切な時間
である。

夏樹奈海の家庭も弟に何とか生きていて欲しいと思い
辛い治療を続け弟のことを考えていなかったという私情
を聞くことが出来た。それで色々と涼との間で意見が
割れたというところも有るのだろうね。

さて薫は心に話すべきことが話せずにいた。
涼は薫が関東医大にいたことを知っている。匠の執刀に
関わっていたのかどうかまでは知り得ているかは分から
ないが、やはりそこで関河隆一が気になってくるね。

■出演者

恩田心 …… 松下奈緒 (横浜みなと総合病院の腫瘍内科医)
梶山薫 …… 木村佳乃 (関東医大 -> 消化器外科医)
結城涼 …… 清原翔 (研修医)
夏樹奈海 …… 岡崎紗絵 (研修医)
恩田匠 …… 中村俊介 (心の夫、小説家、意識不明)
須藤進 …… 田辺誠一 (関東医大、消化器外科副科長)
守野光男 …… 藤井隆 (腫瘍内科医で心の同僚、5人の子)
阿久津晃 …… 木下ほうか (腫瘍内科の部長)
高坂民代 …… 高畑淳子 (患者。全身がん)
恩田京太郎 …… 北大路欣也 (匠の父、人気脚本家)
美川史郎 …… 阿南健治 (消化器外科・部長)
恩田漣 …… 桑名愛斗 (息子・小学生)
近藤 …… (内緒で肝生検を頼む)
渡辺 …… 田川可奈美 (看護師)
松井聡 …… 松本慎司 (看護師・イケメン)
関河隆一 …… 三浦翔平
麻酔科医 …… 相田雄一郎 (オペ)
看護師 …… 高谷心也 (オペ・第一助手)
オペ看護師 …… 錦戸梨絵
看護師 …… 大島晴奈

木内陽子 …… 朝加真由美 (59歳、肺がんから骨転移)
木内修造 …… 遠山俊也 (陽子の夫)
田所歩美 …… 三倉茉奈 (陽子の次女)
浩美 …… 野田久美子 (陽子の長女)
川谷美沙 …… 小出ミカ (潤平の妻、子供が居る)
川谷潤平 …… 生津徹 (45歳、肝臓にガン再発)

橋本恵一郎、西野陽子、道本成美、野村優希

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