アライブ がん専門医のカルテ
(2020年1月期・フジTV・木曜22時枠)
脚本 倉光泰子・神田
演出 髙野舞
プロデューサー・プロデュース 太田大、有賀聡
音楽 眞鍋昭大
オープニング 須田景凪『はるどなり』
https://www.fujitv.co.jp/alive/
第6話 がんの標準治療と民間療法
【ストーリー】
薫先生はあるオペで医療過誤を起こしていた。
そのことを心は隆一から聞く。そして隆一は須藤にも次の
雑誌に掲載予定の記事の一部を見せる。須藤はすぐに薫に
電話し記事が掲載される事を告げる。
しかし隆一は血相を変えて編集部を出て行くと上司にこの
記事の掲載はもう少し待って欲しいと頼む。
その頃薫は心に対して「私は匠の手術の際にパッキング
に失敗した・・彼を殺したのは私だ」というと、心はそんな
告白した彼女に「消えて」と冷たくあしらう。
・診察
民子はそろそろ手術だとして語る。執刀医は薫だが、先日
彼女は私が執刀しても良いのか?と言ってきたことを心に
語る。時間的に変更は可能だという心。
しかし民子は意味が分からないとし、そもそも手術の執刀
には薫が良いと勧めてくれたのが心ではないかと語る。
・
薫は消化器外科の部長の美川に退職届を出す。
しかし美川は簡単には受け取れないこと。オペを待つ患者が
いるのだとし最低限の責任は取りなさいと言われる。
・
隆一を呼び出したのは横浜みなと総合病院の安田孝輔医師。
本当の事を言いたいとするが、薫の責任ではないという証拠
はないという。データやCT検査の結果はあるのではないか?
というが術後にCTは”敢えて”撮っていないのだという。
その後は担当ではないので匠のことは分からないという。
もう一度匠について探って欲しいという隆一だが、彼は
私にも家族が居るのだという。
・横浜みなと総合病院
役員会では病院の教授たちが集まる。
そんな中、須藤医師が教授になったらウチの病院では
最年少だという。しかし派閥争いが激しいのでくれぐれも
足を引っ張るようなことはしないよう言われる。
・医局
研修医や守野は心が飲もうとしていた水を止める。
それは「ガンが消える水」。とても怪しいもので一本5000円
もするものだという。元患者が配っていたらしいこと。見つ
けたらすぐに回収することになっているという。色んな人が
出入りするので難しいが弱っている人を相手に暴利をむさぼる
やり方に怒る。
そんな中、心と結城は患者・土方絵麻(27歳)の対応をする。
・患者・土方絵麻
両親の父・徳介と母・律子と共にやってきた絵麻。
心は検査の結果、ステージ3の胃がんである事を告げる。
進行すると転移し腹膜播種を起こすという。体内に腫瘍が
散らばるもので、根治の可能性はあること。術前に化学療法
でまず抗がん治療をして手術をすることを語る。
■感想
かなり更新作業が遅れてしまいました。
私事ではありますが・・
親のガンが発覚し、なんとなく見続けるのも辛い状況だった
ので後回し決定だなと思って居たけど、そうしている間にも
今度は世間的にコロナウイルス蔓延ですよ。
現状を見ると他の疾患の手術にまで手が回らないだとか、
延期せざるを得ないという知らせも耳にするので早く手術
して欲しいと思っていたのですが最初の検査から4ヶ月が経過
してようやく手術に至った訳ですが、いきなりあの岡江久美子
さんが乳がんの抗がん治療が終わった頃にウイルスに感染して
亡くなってしまい色んな意味で混沌とした状況となっています。
さてドラマとしては心先生の夫・匠が亡くなった本当の
原因は何だったのか。手術室の中で起きていることなので
なかなか表に発覚しないところだけど、打開策はあるのか。
あるとすれば何処から発覚していくのかなど興味は尽きません。
薫先生は自分がパッキングに失敗したのが原因だと語っている
ので、誰かをかばっているのかと思ったけど実際には
「知らなかっただけ」
この話の流れには裏があって確実に薫先生は無実であろう
ことは視聴者も想定していたところがあるだろうことは、
まだこのエピソードが6話であるという点だ。そしてその
手術室でミスを犯しているのが須藤進であることも容易に
想像できる。
ただしこれがあまりにも“当たり前過ぎる”展開なので、
何処かで捻りがないとストーリーとしては意外性がない。
もちろん医師とガン患者というテーマだけでも十分に成り立つ
ドラマなんだけど。
今回は2人・・いや3人のガン患者を通して、共通するテーマ
性なども散見される。
如何に患者が傷つき、そしてその周りに居る人もまた傷つい
ている。そしてそんな患者に信頼される為には、医師として
一体何が出来るのかということを描いていく。
こういう所にも詐欺まがいのことをして金を稼ぐ輩が多い
こと。こういう奴らは本当に人間なのだろうかと思わずその
神経を疑うよね。
・現在のがん患者
・ガンの告知は昼間が良い。
・本人以外の立ち会いが必要。ただし本人が家族に告知される
のを嫌がる場合もあるので確認は必要。
1) 土方絵麻 (27歳)
ステージ3の胃がん。
一人娘故に両親が過度の心配をする。
心医師は術前化学療法でまずは抗がん剤治療を勧めるが
抗がん剤は毒として父親が断固拒否。
梶山医師の手術のスキルを知った両親が医師の変更を求める。
そして民間療法のフィルピースクリニックに転院をすると
言い出す。
2) 高坂民代 (64歳)
大腸ガンが再発した為に肝切除する必要がある。
ただし手術の前に担当医の梶山医師が腹水が認められるの
ではないかとして急遽カンファレンスを招集し、腹膜播種の
可能性について言及する。その場合肝切除では効果が薄い。
3) 佐倉莉子 (26歳)
既に社会人で働いているが職場には話していない様だ。
若い女性の乳がん患者。先週から抗がん剤治療を初めている。
今回は髪の毛が抜け始めてしまったのでウィッグを付ける
ことになるが、まず長髪のウィッグは高い。
・匠の手術の件
過去の手術に関して何故か術後にCTは撮っていない。
しかし術前に研修医が撮っていたことを記者の隆一が頼んで
手に入れる。縫合して狭窄を作っていたのは須藤先生だった。
彼女はパッキングしたがあの位置から下大静脈が見えるはず
もなくそもそもその処置をしていたこと自体を知らなかった。
もうすぐ教授選も始まり、重要な時期。
心は誤解だと知って調査委員会に調べてもらべてもらおうと
するが、梶山は須藤の事情を知って待ったをかける。
記者の隆一も決定的証拠を掴むまで心に待ったをかけるが
このCTでかなり重要な証拠になった。しかし問題なのは
既に遺体が無いことではないのか。
■出演者
恩田心 …… 松下奈緒 (横浜みなと総合病院の腫瘍内科医)
梶山薫 …… 木村佳乃 (関東医大 -> 消化器外科医)
結城涼 …… 清原翔 (研修医)
夏樹奈海 …… 岡崎紗絵 (研修医)
恩田匠 …… 中村俊介 (心の夫、小説家、意識不明)
須藤進 …… 田辺誠一 (関東医大、消化器外科副科長)
守野光男 …… 藤井隆 (腫瘍内科医で心の同僚、5人の子)
阿久津晃 …… 木下ほうか (腫瘍内科の部長)
高坂民代 …… 高畑淳子 (64歳、患者。全身がん)
恩田京太郎 …… 北大路欣也 (匠の父、人気脚本家)
恩田漣 …… 桑名愛斗 (息子・小学生)
渡辺 …… 田川可奈美 (看護師)
松井聡 …… 松本慎司 (看護師・イケメン)
関河隆一 …… 三浦翔平 (ジャーナリスト”週刊リアル”)
玉井 …… 岩田和浩 (外科医)
近藤 …… 花戸祐介 (放射線科)
前園 …… 高橋洋 (外科医、1話で村井の執刀)
美川史郎 …… 阿南健治 (消化器外科の部長)
佐倉莉子 …… 小川紗良 (26歳、乳がん患者)
土方絵麻 …… 清水くるみ (27歳、胃がんステージ3)
土方徳介 …… ベンガル (父・抗がん剤治療は毒だ!)
土方律子 …… 宮田早苗 (母・お父さん・・そうなに言わなくても)
教授 …… 津村和幸 (関東医大)
教授 …… 高松克弥 (関東医大)
医師 …… 相田雄一郎 (麻酔医)
外科医・第一助手 …… (横浜みなと総合病院)
オペ看護師 …… 錦戸梨絵、西野陽子
看護師 …… 道本成美
編集者 …… 松浦眞哉 (“週刊リアル”)
村井 …… 三浦誠己 (過去の前園医師に切除された)
安田孝輔 …… 河野安郎 (関東医大、匠の手術の第二助手)
石塚康宗 …… (45歳、フィルピースクリニック/医薬品医療機器等法違反)
新美有加(アナ)
伊東大地、正木俊和、森南波、西森悠、吉野史桜、森優理斗