(2021年10月期・フジテレビ・月曜9時枠)
原作:横幕智裕、モリタイシ
プロデューサー:中野利幸
脚本:大北はるか(1)(2)(3)
演出:鈴木雅之(1)、相沢秀幸(2)(3)
音楽:服部隆之
主題歌:MAN WITH A MISSION「Remember Me」
https://www.fujitv.co.jp/radiationhouse2/index.html
第3話 現れた美女は結婚詐欺師?
暴かれる哀しき秘密
【ストーリー】
一つの眼鏡・・眼を酷使する現代人にとっては欠かすことの
出来ない必須アイテム。日本男性の3人に1人は眼鏡を掛けて
いる。
●甘春総合病院
田中の眼鏡を軒下がかけようとする。
同じような黒縁の眼鏡でサイズも似ている。田中は軒下に
自分の眼鏡をかけようとしている事を告げ紛らわしい事を
告げる。
そんな中、技術長の小野寺から今日の割り振りが行われる。
軒下はレントゲン担当で田中がMRI。軒下はその扱いに憤怒
する。「あいつは二流でオレは一流なのに・・」
軒下はマッチングアプリで出会った女性と初デートの予定
だったがすっぽかされてイライラしている事はみんなに伝わ
っていた。
それを訊いた五十嵐も他人ごとでは無く先日見た光景を思い
返しては悩む。杏が辻村から告白されたこと。
一方たまきは杏が辻村から告白されたことを話し合う。
「付き合うのか?」
しかし杏にとっては辻村は大学の先輩であり医療現場で恋愛
なんていけないという。しかしたまきは理由は他にあるのでは
無いかとして、他にもっと気になる男性がいるのでしょと
語る。たまきは杏と五十嵐の関係も知っていた。そして二股
になることだけは避けるよう告げる。
●さくらショップ
あんぱんを買う際、辻村と五十嵐は鉢合わせする。
彼女に思いを伝えて返事待ちであること。僕の方が一歩リード
していることを語る辻村は残ったあんぱんも買っていってし
まう。
●循環器内科長・大森渚のオフィス
五十嵐は恋愛について相談する。
五十嵐にとっては今のまま働けるだけで幸せであること。
しかしこの世の中は弱肉強食でもあった。杏が誰かに食べら
れてしまうという事なのねという大森は、それでも五十嵐
は自分のスタイルを貫けば良いという。
「思いを伝える、付き合うなど、目に見える事だけが恋愛で
はない」
●待合室
荒井和真は腕を押さえてやってくる。
付き添いには宮本すみれがいた。
軒下はレントゲン室に彼を誘導しようとすると、突然すみれ
から彼に”ノキッチさんではないか”という声がかかる。
昨日のデートをドタキャンした事を謝罪し、近所の幼なじみ
の和真が怪我をしたから面倒を見ていたことを語る。両親は
現在海外旅行中なのだという。こんな所で出会えるなんて
嬉しいというすみれ。
■感想
前回は面白く感じたのに対して今回は意外と退屈だった。
面白く感じた点で言えば、田中と軒下の似たような背格好の
二人の存在意義が今回のエピソードに有ったということかも
知れない。その後もこの二人がちょこまかと動き回る所は
面白いかも知れないけど、それだけではドラマの視聴者を
留めるのは難しいだろう。
それ意外の楽しい要素も確かにあるし、感動する所も
ある。会話劇、仲間とのやりとりを見るとon/offの使い方は
ほぼ間違えていない。仲間が困っている際には逆説的に
駄目を押すように潰しにかかったりしたかとおもえば、
後半部では全員が必要性を感じている時には良い感じに
連携をとっていく。
それでも全体的に見て食傷感を覚えるシナリオなのは、
五十嵐の閃きに面白みを感じないところに有るのかな。
まず前提として考えて見ると、この職業柄人や医者でも
見えないところを見る職業にある彼らの存在にあって、今回
は更に人ならば誰でも先入観という色眼鏡やフィルターを
通して相手を見ているということを主張している。
病気であれ、人間そのものに対して、第一印象は大事だし
見た目の情報からあれこれと勝手に分析モードに入って
しまうという一面は誰にでもあると思う。
その流れを踏襲し、好きな相手や大切な人に対する考え方
にも影響を及ぼすところなどは面白いと思うけれど、
やはりどうしても杏と五十嵐は既に関係はほぼ完成形に近づ
いているので見ていてハラハラドキドキを感じることがない。
■患者2人
●宮本すみれ
和真に付き添ってやってきた人物。
すみれは前日にマッチングアプリをしていたけれど、病院で
“偶然”に軒下と出会う。そういうアプリが何処まで情報を
明かしているのか分からないけれど、元々この病院に勤務
していて、どういう名前なのか、どういう特徴なのかを知って
居ての事だったのか。
彼女の様子がおかしいことに誰もが気がついても良いはず
だけど気がついていたのは和真と五十嵐だけだった。
とかく自分の事だけしか考えない世の中にあって他人の事に
真剣に向き合っている彼女の姿、そんな彼女を見守っている
幼なじみの中には、このドラマがテーマとして掲げている
「患者と向き合う存在」とか何かが描かれていた。
因みに彼女は小学校の先生。
生徒の顔が覚えられないというよりも、もやもやとしていて
見えない為に大変な病気だ。相貌失認とか失顔症とか言われて
いたが顔だけが認識できないものなのか?
彼女の主張も少し変であり、検査して病巣が分かっても治療
出来ないと分かったら今後一生人の顔を認識出来ないという
事を認知してしまう事に恐れているのだが、結局治療出来な
かったとしても現在の状況でも十分に不自由な人生を送って
来ているので検査しない手は無いのでは無いか?
少しでも治るという可能性を感じて生きていたい??
●丸井耕吉
超ヘビースモーカーな62歳の男性。
それ故に凄い勢いで咳が止まらないという状況を見て勝手に
肺に於ける腫瘍だと考えてしまった。右の肺下葉切除を
すれば良いとの事だが、「外科医はすぐに手術をしたがる」
という別のドラマの台詞を引用してしまう。
何故か五十嵐は色眼鏡で見ることが無く、悪性では無い可能
性を指摘。誰にも見えないことが何故分かるのかは天才という
言葉でしか言いようが無い。FDG-PET検査と再生検をした結果
胸膜に肥厚が見られ、アクチノマイセスが陽性だった事から
放線菌に感染している事が分かる。これはペニシリン治療だけ
で治るというものだった。
■出演者
甘春総合病院
五十嵐唯織 …… 窪田正孝 (天才放射線技師)
甘春杏 …… 本田翼 (放射線科医)
広瀬裕乃 …… 広瀬アリス (放射線技師)
軒下五郎 …… 浜野謙太 (放射線技師)
南里美 …… 浅見姫香 (医師?)
威能圭 …… 丸山智己 (放射線技師)
悠木倫 …… 矢野聖人 (放射線技師)
黒羽たまき …… 山口紗弥加 (放射線技師)
小野寺俊夫 …… 遠藤憲一 (放射線技師長)
辻村駿太郎 …… 鈴木伸之 (整形外科医)
鏑木安富 …… 浅野和之 (副院長)
大森渚 …… 和久井映見 (循環器内科長)
田中福男 …… 八嶋智人 (放射線技師)
灰島将人 …… 高嶋政宏 (新院長)
宮本すみれ …… 堀田真由 (みどりヶ原小学校教師、相貌失認)
荒井和真 …… 萩原利久 (スケボーの練習で骨折、)
丸井耕吉 …… 温水洋一 (62歳、激しい咳、ヘビースモーカー)
黒羽るり子 …… 中田喜子 (たまきの母)
さくらショップ …… 朝丘真理
橋本 …… (外科医)
科長 …… (外科医科長)
安藤結奈 (みどりヶ原小学校3年4組)
伊藤慧 …… (みどりヶ原小学校3年4組)
教頭 …… (みどりヶ原小学校)
工藤綾乃 …… (みどりヶ原小学校3年4組)
小林沙彩 …… (みどりヶ原小学校3年4組)
小宮葉月 …… (みどりヶ原小学校3年4組)
岩田和浩、杉昇真、内田麗眞、山元隆弘、ゆきな、白石紗羽