ラジエーションハウスII 第8話 白髪女子高生を救え!叶えたい夢と病の真実!

ラジエーションハウスII ~放射線科の診断レポート~
(2021年10月期・フジテレビ・月曜9時枠)

原作:横幕智裕、モリタイシ
プロデューサー:中野利幸
脚本:大北はるか(1)(2)(3)(4)(5)(7)(8)、神田優(6)
演出:鈴木雅之(1)、相沢秀幸(2)(3)(6)、水戸祐介(4)(5)(7)
清矢明子(8)
音楽:服部隆之
主題歌:MAN WITH A MISSION「Remember Me」

https://www.fujitv.co.jp/radiationhouse2/index.html

第8話 白髪女子高生を救え!叶えたい夢と病の真実!

【ストーリー】

「1枚の鏡がある。鏡は映し出す。その人のありのままの姿を。
時には知りたくない現実まで容赦なく映し出す」

●甘春総合病院

11月29日
広瀬は化粧室で鏡に向かって髪の毛を見る。
なんと10円ハゲが出来ていた。そこに女子高生/花倉乃愛の
姿が有り、その彼女から「ショックですよね」と言われる。

乃愛はSNSにダンスウェアを買ったとして写真入りで投稿する。
すると最初は「可愛い」「似合っている」という言葉が
書き込まれるが、中には「ちょっと太った?」「ブスだ。妹の
方が可愛い」などの意地悪な書き込みに落ち込む。

●待合室

乃愛の担任の熊田大志は彼女を病院に連れて来た人だった。
化粧室から出てきた彼女に身体の具合はどうかを尋ねる。
貧血なので一人で大丈夫ですとして帰らせようとするが、
熊田にはもう一つ用事があり、この病院で逢いたい人が居る
んだと語る。

●ラジエーションハウス

広瀬は手鏡を見ている中、威能に対してお勧めのシャンプー
は何かを尋ねる。父に10円ハゲが出来たと嘘をつく彼女。
五十嵐は杏が掲載された医療雑誌を見て思わずニヤける。
(Medical Magazine誌、『医療の最前線で活躍する医師』)
杏ちゃんは綺麗だ~と思わず口にする五十嵐。
それに気がつくと益々広瀬は焦り出す。
その頃辻村は売店でメディアル雑誌を4冊も購入していた。

そんな中、南里美が広瀬に対して、整形外科の先生が呼んで
いることを語る。そしてみんな広瀬が10円ハゲが出来たことに
気がつく。

●待合室

熊田先生は広瀬に気がつき声をかける。
熊田は学校で具合の悪くなった生徒の付き添いできたことを
語ると、彼女が働いて居るところを見て立派な技師になった
ことを語る。そして一つ頼みたいことがあるとして『母校での
講演会』
で現役の職業経験者からの話をして欲しいとのこと
だった。広瀬は更に重圧を感じる。

それを聞いた技師たちは広瀬に語る。
女子高校生が俺たちの仕事に興味を持つかがお前にかかってる
のだという田中&軒下。
これを参考にしたらどうかとして杏の事が掲載されている記事
を見せる。輝いている杏ちゃんは眩しいという。

一方杏は広瀬に対して患者のエコー検査が上手く写っていない
ことを指摘し再検査になる事を語る。

「恋に仕事に負けっぱなしだな」と軒下。

●検査室

広瀬は乃愛に対してまさか熊田先生の教え子とは思わなかった
と語る。そして10円ハゲの事は内緒にしてという。
乃愛から何時から体調が優れないのかを尋ねる。
三ヶ月前からふらつき始めたこと。五十嵐は乃愛の下腹部を
気にするそぶりを見てカルテを見てみる。
そして妊娠の可能性について本人から尋ねる。また頭にウィッ
グか何かを付けていないか?と。金属類の持ち込みは危険で禁止
だというと、乃愛は仕方なくウィッグを取る。するとなんと彼女
は白髪だった。

■感想

「患者は嘘をつく」と主張する「Dr.HOUSE」のハウス先生の
言うとおり、患者は病気であるにもかかわらず色々と嘘を
ついている。医者に何かを隠してどうなるものぞって感じ
がしますけど・・
五十嵐は相変わらず誰もが気がつかないところに気がつく。
しかし今回の主役は10円ハゲが出来てしまって
いる広瀬だった。

患者はダンスで人を魅了させる才能が有る女子高生。
過度の練習とストレス、ダイエットによる体重減・栄養不足
から骨粗鬆症、白髪、無月経、目眩、腹痛などの症状として
現れていた。
彼女はアイドルになるのが夢で、SNSの影響から妹との過度の
フォロワー数競争や書き込みの中傷によってストレスを抱え、
負の連鎖に陥っていく。
一方技師として働く広瀬もまた好きな五十嵐が杏の事ばかりを
見ていることに関連し、叶わない相手との恋の競争にストレス
を抱えて10円ハゲが出来てしまう。

病院ドラマあるあるの病気というかネタというかシナリオと
なってしまった感じで既視感が凄い。
決してつまらないシナリオではなく面白かったけれど、
上述したように若い子が過度のダイエットによってどのような
症状が現れるのかということを今一度示唆して啓蒙する流れが
有ったのではないか。

なんだかんだ言っても人は他人と比べてしまうものだ。
特に芸能界/アイドルともなれば、飛び交う言葉の質や量も
多く、受け止められるだけの強メンタルが備わっていれば
良いが、書き込みを気にしている時点で免疫力は低下して
いる。

患者に寄り添える技師をうたい文句にしていることのドラマと
しては、似たような事でストレスを抱えている広瀬のことを
最終的には患者が信用していくことになるのは容易に想像が
出来る。

そして誰もが気がついていないところに目が行き届くのが
五十嵐である。
今回は技師というよりも医師の立場で発言する彼は杓子定規な
物言いで語る。
カンファレンスの席でも医師たちは、根治させることが最優先
であり、それは当然な事で役割を考えれば仕方が無い。

案の定検査はしたけど説得には失敗したことによって、
患者は再度病院に運ばれてくる。お約束のシナリオの流れだ。

人は窮地に陥らないとなかなか自分の身体のことについても
考える事がない。今を乗り切れば自然と元気になるとでも
思って居るかのようだ。

今まで心を閉ざして相手の意見から目を背けていた患者は
何のためにこれまで苦しい思いをしてきたのか分からなくなる。

しかしその答えのヒントを与えてくれる周りの人たちの支えに
よりその声は本人に直接届くようになる。
そうなれば回復には時間の問題でも有る。

最終的には下腹部の膨張している原因に関して、腸ではなく
卵巣腫瘍、捻転していて激痛が起きた様子。
ただこの辺は最初の検査で分からないものなのだろうか。
そもそもそれを判断するのは技師ではなく医者/産婦人科の
役割ではなかろうかと。

■出演者

甘春総合病院

五十嵐唯織 …… 窪田正孝 (天才放射線技師)
甘春杏 …… 本田翼 (放射線科医)
広瀬裕乃 …… 広瀬アリス (放射線技師)
軒下五郎 …… 浜野謙太 (放射線技師)
南里美 …… 浅見姫香 (看護師)
威能圭 …… 丸山智己 (放射線技師)
悠木倫 …… 矢野聖人 (放射線技師)
黒羽たまき …… 山口紗弥加 (放射線技師)
小野寺俊夫 …… 遠藤憲一 (放射線技師長)
辻村駿太郎 …… 鈴木伸之 (整形外科医)
鏑木安富 …… 浅野和之 (副院長)
大森渚 …… 和久井映見 (循環器内科長)
田中福男 …… 八嶋智人 (放射線技師)
灰島将人 …… 高嶋政宏 (新院長)
…… 朝丘真理 (院内売店「さくらショップ」のおばちゃん)

花倉乃愛 …… 吉川愛 (18歳、高校生、ダンス部・アイドル志望)
熊田大志 …… おかやまはじめ (高校教師、裕乃や乃愛を担当)
花倉美桜 …… 安藤ニコ (高校生、乃愛の妹)

徳永絢水

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