[新] 相棒20 第1話 復活~口封じの死

相棒20
(2021年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

監督:橋下一(1)
脚本:輿水泰弘(1)
エグゼクティブプロデューサー – 桑田潔
チーフプロデューサー – 佐藤凉一
プロデューサー – 高野渉、西平敦郎、土田真通
編集 – 只野信也
音楽 – 池頼広

https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

第1話 復活~口封じの死

【ストーリー】

「この度の内調職員の暴走は法治国家の我が日本の土台を
揺るがす。公僕たる彼女の立場からいって厳罰に処すべき
だと考える。」

内閣官房長官・鶴田翁助はそう発言し、帝都NEWSで報道され
る。それを目にしていた弁護士・中郷都々子。

●刑務所

囚人の柾庸子は右京と接見する。
右京は、正真正銘の殺し屋を雇い入れ加西周明の殺害を実行
したことを指摘し、それを命じた人物が居るはずだと彼女を
問い詰めるが、話すこと何も無いとして庸子は沈黙する。

●内閣官房室

鶴田は金庫から札束の大金を取り出すと、弁護士事務所の
所長である三門安吾にそれを渡す。機密費は常に一億が用意
され使っては朝には元通りになるという政治家にとっては
都合の良い金。

三門は特命の二人に腹を立てていた。
金を渡す度にあの顔を思い出す。機密費からの補填を頂く
のは心苦しいと。栗橋東一郎は濡れ手に粟の6億が消えた
として憤るが、鶴田はそれでも役に立つので目をつぶろうと
語る。

●トレーニングジム

殺し屋の女性は身体を鍛える。

●歩道橋

中郷都々子は加西周明と会話していた時の事を思い出す。

(回想)
ウチのボス/三門安吾に小さい箱を渡していたがあれは何なの
か。加西は「切り札」だと語る。

●特命係

朱雀武比古が仮出所になった事を語る。
3年前の2018年の事。服役したのは2006年。上告棄却で懲役
18年が確定。12年の服役で仮出所。服役して6年が経過すれば
仮出所の申請は出来る。ただ申請してもそう簡単に認められる
ものでもないという。懲役期間が66%しか消化していない段階
での出所は余程何かが無い限り無理だろうと。

(回想)
現場には亀山や片山がいる中、朱雀武比古は右京に対して
閣議に出席出来るのは首相、閣僚、官房副長官、内閣法制
副長官だけだというと、右京はだからその中に犯人がいる
のだと告げる。

当時加賀谷秀之が首相補佐官・沢村久重を首を絞めて殺し
それを朱雀武比古が加担していたことを思い出す。

●牧場

朱雀武比古は厩舎で馬の面倒を見ていた。
そこに特命の二人がやってくる。
冠城を見て亀山と間違えるが・・亀山はサルウィン共和国に
行ったことを語る。
特命係は「裏口」の事を探りに行く。
鶴田内閣官房長官が裏から裏口出所をさせたのではないか
ということ。正規の手続きなら仮出所は不可能だろうこと。
何か特別な力が働いたのではないか。鶴田は朱雀武比古の弟子
だった。

自生党の広報誌の中で、鶴田は朱雀のお陰で今の自分がある
ことを述べていたことを告げ、「罪は憎むけど人は憎まない」
と主張していたという。鶴田の恩返しなのではないか?
2018年に鶴田が官房長官に就任した年に仮出所は偶然とは
思えないと語る。鶴田が機密費で生活の面倒を見てるとも
言われている。公私混同。それが幾らでも出来るのが機密費。

彼は私と違い女でミスすることは無いだろうと語る。

■感想

今回のシーズンは過去の事件の絡みも含めたものから始まった
様で、しかも一話では終わらない。過去のエピソードは覚えて
いないし、多分それを補う映像は回想シーンを通して出て
きたのだろうけど、私はシーズン18を前後にしてまだ見て
いないエピソードが多いことも有って、誰が誰だか
分からず、過去に取り上げられる事件がどんなものだったのか
も忘れているものもある。今回逮捕・収監されている柾庸子
はシーズン18の最後を飾る「ディープフェイク」問題のエピソ
ードに出てきた内閣官房周りの人物だけど感想は書いたが
完全に忘れていた。

s18-20
https://dramatimez.sakura.ne.jp/jp/2020/03/23/post-1524/

新シーズンの「相棒」には出雲麗音というキャラクターが
加わっているが、シーズン19も途中までしか見ていない。
彼女が捜一に加わったことは知っているのだけど、殺し屋ら
しき人物が出てくる度に、「あれ・・これって出雲だっけ?」
と思わされる程に記憶が欠落していることに気がつく。

ここの所レビュー自体書いていなかったことも有って色んな
意味でリハビリ中なのだけど何とか思い出して書かないとね。

■事件

最初のエピソードは内閣官房長官の席を巡る陰謀に対して、
過去に元内閣官房長官だった朱雀武比古の部下が殺害に
及んだ犯人・朱雀の仮出所を巡る事から始まった。
更に実行犯だとされる柾庸子(自首)の仮出所も審議されよう
としていてそれは早いのでは無いかと疑う。

冒頭で法治国家が云々言っていた内閣官房長官の発言の矛盾
は至るところで見られるのだけど、それが上級市民という事
なのだろう。

【官房機密費】という名の下で何億円ものの金が何の記載も
なく使用出来る。

その柾庸子が突然接見するのを辞めた後、突然拘置所内で
死亡する。25日未明の自殺だとされるが、未決拘置者に
対して接見禁止を出していたともなると世間の心証的には
法務の責任が重いのではないかと写らなくもない。

・デュープロセス

柾庸子の死に際して、警視庁が動き回ることに不快に感じ
ていた。

しかも現場の実況見聞は検察庁の刑事部が行った。

「社会正義を担うもの、公明正大かつ厳格であるべきだ。」

内村刑事部長は良いことを言ったが衣笠藤治からは
いい年して何でも噛みつくなと小一時間だった。

・鶴田の人物像、愛人問題

歴代内閣官房長官には愛人がいる。

朱雀の愛人は片山雛子。
そして現職の長官の愛人は今回収監され、そして仮出所
されようとしている柾庸子だ。

愛人は何でも知っている。その愛人は昭和の時代には
暗黙のルール的なものも存在していたが、現代は他人を
信用出来ない時代なのでなんとも言えない。

青木や右京は

「彼女が生きている限りは鶴田は枕を高くして眠れない」
とするも

朱雀の話によると
「最初から相手に全幅の信頼を置くようなことはしない。」
「用心深く、猜疑心が強い」「残忍で冷徹」

という鶴田の人物像に迫る。

・青木くん大活躍

「甘く見るなよ、冠城亘!」でお馴染みの青木君。
いつもそんな冠城にヘッドロックされている印象しか無い
んだけどね。彼は地検の刑事部のサーバーをハッキング・・
ではなくセキュリティホールを発見するという名目をもって
現場検証した際の映像をのぞき見た。

・ディープフェイクとフェイク

冒頭での回想シーンの中で中郷は所長に対して、箱のことを
聞いていたことがある。
「切り札」
と語っていたが、その切り札である鍵を中郷は金庫から盗み
出した。加西周明からの預かり物。

それを中郷は特命に預けて鍵がカギとばかりにそれを調べて
欲しいと頼んだ。

しかし当然ながら金庫には防犯カメラが設置されていて、本来
ならば中郷が写っているところをなんと冠城が写っている。

【ディープフェイク】と呼ばれる鑑識さえも欺く画像変換技術。
それを逆に利用して刑務所内に潜入して庸子のことを探る
というのは右京のオーバーな芝居から見ても明らかだった。
この辺はあうんの呼吸とでも言うのか。

・世論の誘導

冠城が自供したことで不利になる人物がいた。
警察官僚である甲斐がターゲットにされる。

「甲斐の不徳、子息ばかりか部下まで犯罪者」

として取り上げられる。

カギを取り返した後に何故か示談の話が鶴田本人から出て
くる。三門所長は不服みたいだったが・・

・次回に続く・・

庸子の遺体は自殺した日に病院に運ばれるも蘇生の見込みは
無い。柾七平は金もかかるので言われるがまま遺体の処理は
役人任せになったので火葬されて無くなっている。

「カギの謎」
「庸子が亡くなる夜に悲鳴を聞いた男性」
「中郷が室内で殺害される(冷房が付いていて手首が切られて
いる)」

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (警視庁捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (警視庁組織犯罪対策五課)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (警視庁組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視庁警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視庁警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (警視庁サイバーセキュリティー)
益子桑栄 …… 田中隆三 (警視庁鑑識課員)
衣笠藤治 …… 杉本哲太 (警視庁副総監)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁長官官房付)

小出茉梨 …… 森口瑤子 (家庭料理店”こてまり”の女将)
出雲麗音 …… 篠原ゆき子 (警視庁 交通機動隊から捜査一課)

鶴田翁助 …… 相島一之 (内閣官房長官)
栗橋東一郎 …… 陰山泰 (内閣情報官)
加西周明 …… 石丸幹二 (IT長者仮想国家「ネオ・ジパング」)
三門安吾 …… 山田明郷 (「エンパイヤ・ロー・ガーデン」所長)
朱雀武比古 …… 本田博太郎 (失脚した内閣官房長官)
鷲見三乗 …… 味方良介 (法務省職員)
階真 …… 辻本祐樹 (東京地検検事)
沖田大正 …… (検察庁・事務官)
柾庸子 …… 遠山景織子 (元内閣情報調査室職員、服役中)
柾七平 …… 長江英和 (柾庸子の叔父)
…… 松本享子 (殺し屋)
森安伸治 …… 佐古井隆之 (“エンパイヤ・ロー・ガーデン”弁護士・柾庸子の担当)
中郷都々子 …… 織田梨沙 (「エンパイヤ・ロー・ガーデン」弁護士)
雷太 …… 天羽尚吾 (服役囚)
朱音静 …… 日南響子 (繊維会社勤務)
鬼石三奈代 …… 坂井真紀 (工科大学特任准教授)
片山雛子 …… 木村佳乃 (尼僧 妙春)
加賀谷秀之 …… 佐戸井けん太 (首相秘書官、当時沢村を殺害)
亀山薫 …… 寺脇康文 (初代相棒)
沢村久重 …… 春田純一 (首相補佐官)

新虎幸明、武田知久、松浦慎太郎、小谷俊輔
平塚千瑛、村上佳、安田敦、康智、西村知泰、加藤昌男

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