ラジエーションハウスII 第5話 クビは誰だ! 仲間を守れ! 一泊二日温泉旅行!?

ラジエーションハウスII ~放射線科の診断レポート~
(2021年10月期・フジテレビ・月曜9時枠)

原作:横幕智裕、モリタイシ
プロデューサー:中野利幸
脚本:大北はるか(1)(2)(3)(4)(5)
演出:鈴木雅之(1)、相沢秀幸(2)(3)、水戸祐介(4)(5)
音楽:服部隆之
主題歌:MAN WITH A MISSION「Remember Me」

https://www.fujitv.co.jp/radiationhouse2/index.html

第5話 クビは誰だ! 仲間を守れ! 一泊二日温泉旅行!?

【ストーリー】

「一枚の10円玉・・物やサービスとの交換に用いられる。
価値交換媒体。あらゆるものに値段がつけられている」

MRI(1600点)、CT(1000点)、マンモグラフィー(68点)
血管造影(148点)、骨塩定量検査(360点)。
病院の検査では、1点につき10円に設定されている。

●甘春総合病院

【経営改善計画書】

小野寺技師長はさくらショップの机の下に落ちた10円玉を
拾おうとするが手が届かない。

そこに田中がやってきて緊急事態だとして小野寺を呼ぶ。

すぐに検査室にいくと心肺蘇生措置が行われていた。
しかし相手は冷蔵庫。
冷蔵庫の寿命は9年だが15年も使わされているので壊れて当然
だという。そこで【備品選定委員会】の申請をして欲しい
と小野寺に頼む。その委員会は年に一度しか開かれない。
悠木は【最新型ハイスペックエコー】を欲しがる。
エコー装置は6年から7年に一度新しくなるので今の古いエコー
では時代に取り残されるという。
しかし一同冷蔵庫が最優先事項では無いかと語る。

●備品選定委員会

それぞれの科長が必要な備品を求めて、それを総務課の
石倉慎也、医院長の灰島、副院長の鏑木を中心として決めて
いく。予算が限られているので慎重に検討される中、

放射線科医は「読影モニターRX1490」を求める。
診断装置機能向上が必要不可欠。
循環器内科は「最新型ハイスペックエコー」を求める。

灰島は循環器内科は売り上げも順調なので2千万もする
エコーは承認される。

放射線科・ラジエーションハウスの小野寺は「10万円の冷蔵
庫」を求める。壊れたので買って下さい。
しかし灰島は、レントゲン1枚売り上げ680円。10万円を
儲けるのに何人の検査をすれば良いと思って居るのかと灰島
は語り放射線科は単価が安いことを指摘。医療品以外の備品
を求めるならそれ相応の成果を出せと言われる。

●放射線科

小野寺は仕方が無いとしてみんなに陽気に振る舞うが、
落ち込んだ仲間たちは「ゴミみたいなプレゼンだった」とし
て白い目で見る。

しかし小野寺は灰島から呼び出されて、経費を圧迫している
一番は人件費故に人員削減を求められる。

「あの連中がいるからこそ成り立っている。人員削減以外の
方法ならば何でもやる。」

そういうと灰島の目は光り、「帝光クリニック」での
【プレミアム人間ドック】の事を口にする。セレブが集まる
検査で健康保険適用の検査とは違い病院が自由に設定できる
こと。利益が凄いことを語る。

その話を受けて「帝光クリニック」への見学会的視察する
ことになる。
小野寺は行きたいものに挙手を求める。温泉付き旅館が
併設されていること。
他のみんなはそれに釣られて行きたがるが、五十嵐は利益
よりも通常の患者を診るのが仕事だとして行くのを断る。
しかし杏が読影の効率を上げる必要性を告げ、年間2万人も
検診に来ている帝光クリニックからは学べることも多いと
して参加意思を伝えたことで五十嵐もくじ引きに参加する。

結果・・技師長、田中、広瀬、杏、五十嵐が行く事になる。

■感想

元NHKアナウンサーの登坂淳一さんが医師役で出演されて
いた。意外と言っては失礼だけどハマり役で演技も悪くない。
話題作りのフジテレビらしい起用法ではあるけどね。

ドラマではリアルな数字を持ち出して病院経営についての
現状を描きつつ、最終的には病院とクリニックの違いに
ついてを描いて見せた。

究極の効率化と医師や技師としての存在意義の違い。

検査機器の年間の維持費はCTが3千万、MRIは2千万、血管造影
は1千500万円もかかる。新しく買えば億単位の値段が発生す
る。

経費を節約するにしても出来る事と言えば紙コップにペーパー
タオルにカテーテルやコピー紙、そしてコーヒーの量である。

20年以上前からこの手の話はドラマの中で描かれているし
医療コンシェルジュの話は民主党政権時代辺りから脚光を
浴びてきた。国内・外国人セレブを対象にしたもので、
タイや中東とのセレブ患者の獲得争いが焦点にあがっていた
ように記憶している。

ドラマでは患者の事には真剣に目を向けている感じがするが
仲間の危機には意外と無頓着で鈍感な姿が有り違和感を覚える。
人と向き合う医療を求めている彼らは、ベテラン技師が次の
技師に伝えることの大切さも唱える。
それぞれに対応する為には相手のことを分かっていないと
いけないこと。

結論を言えば・・
「普段なら3億円の機器がなければ分析できない撮影を技師
ならではのアイデアとスキルでやってのけた」
「価値を決めるのはそのものを使う人たち」

という事で灰島医院長ならば判断を見誤ることはないだろうと
してベテラン技師の価値が如何に大切なのかという事を
機転を利かせて伝えた格好だった。

また最後には技術者のスキルというのを別の形で描いて見せ
た。X線管球の寿命で交換に来た元村に冷蔵庫を直してもら
う。管球の寿命についても各々の体格や病変に合わせて細かい
調整を行った。

しかし検査なんてすぐに終わらせたいしリラックスなら別の
所で求めるけどね。

■出演者

甘春総合病院

五十嵐唯織 …… 窪田正孝 (天才放射線技師)
甘春杏 …… 本田翼 (放射線科医)
広瀬裕乃 …… 広瀬アリス (放射線技師)
軒下五郎 …… 浜野謙太 (放射線技師)
南里美 …… 浅見姫香 (医師?)
威能圭 …… 丸山智己 (放射線技師)
悠木倫 …… 矢野聖人 (放射線技師)
黒羽たまき …… 山口紗弥加 (放射線技師)
小野寺俊夫 …… 遠藤憲一 (放射線技師長)
辻村駿太郎 …… 鈴木伸之 (整形外科医)
鏑木安富 …… 浅野和之 (副院長)
大森渚 …… 和久井映見 (循環器内科長)
田中福男 …… 八嶋智人 (放射線技師)
灰島将人 …… 高嶋政宏 (新院長)

元村 …… 上島竜兵 (技術者)
品川道夫 …… 登坂淳一 (消化器外科医)
西園寺豊 …… 鈴木隆仁 (60歳、帝光クリニック男性客、心筋梗塞?)
帝光クリニック医師 – 吉田悟郎、富川一人、天野はな

鈴木隆仁、高谷心也、田中奏生(声のみ)

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