(2021年10月期・フジテレビ・月曜9時枠)
原作:横幕智裕、モリタイシ
プロデューサー:中野利幸
脚本:大北はるか(1)(2)(3)(4)(5)(7)、神田優(6)
演出:鈴木雅之(1)、相沢秀幸(2)(3)(6)、水戸祐介(4)(5)(7)
音楽:服部隆之
主題歌:MAN WITH A MISSION「Remember Me」
https://www.fujitv.co.jp/radiationhouse2/index.html
第7話 仲間に異変! 末期がん患者と結ぶ絆 今を生きる
aka.仲間を襲う謎の激痛!大切な今を生きる
【ストーリー】
「1つの時計がある、回り続ける時計を見て人々は時に
錯覚する。その時間は永遠に続くものだと・・」
●甘春総合病院
ラジエーションハウスの面々はそれぞれに弁当や食べ物
を購入してくるが、悠木の昼はサプリのみ。時短・・食べる
間にも少しでも知識を身につけたいので暢気にランチを食べる
気にならないという。
IVRの動画を杏から借りてきたので見ているというと、五十嵐
は敏感に反応する。
「医師とイメージ共有していた方がスムーズにサポート出来る」
小野寺技師長は現在有給を使って長期休暇中だった。
人事課から働き過ぎだと怒られたから。
技師長からは不在の間にたまきが技師長代理の座に任命されて
いた。
そこに鏑木がやってくる。
悠木に対して一部の患者から苦情が入っているという。
SNSの書き込みで、ぶなこというハンドル名の人から
「態度が悪すぎる。マジで不快!!」
と書かれていた。
仲間たちも確かに「愛想がない」「ロボットみたいな顔」と
言われる始末。鏑木は書き込みによって病院の評判に関わる
こともあるので改めるように告げる。
しかしそれでも悠木の持論は変わらなかった。
そもそも書き込み自体、誰とも知らない人がストレス発散する
ようなものだという。
代理に対して悠木に注意しなくても良いのかという仲間たち。
たまきは悠木に少し愛想を振りまいてみたらどうかとし、
“広瀬みたいに・・”と語る。
しかし悠木は安っぽう笑顔に意味はないとし、時間通り正確な
検査をした方が患者の為になることを語る。
しかしその裏で悠木は誰が書き込みしたのかを気にする。
廊下に居た時悠木は腰の辺りに痛みを覚える。
それに気がついた五十嵐は声を掛けるが、何でも無いとして
行ってしまう。
五十嵐の元に杏の父・正一がやってくると少し時間があるか
としてカルテを差し出される。五十嵐の判断では膵臓がん
でかなり進行していること。【切除不能の膵がん】ですと
語る。一体誰のカルテなのか。
●消防局が救急車で患者を搬送
20代男性。心臓を苦しそうにしていたという。
心電図、レントゲン・・辻村は杏を呼ぶと、結果を互いに
照合し合う。
左心室に動きが悪く、恐らく【心筋梗塞】だろうと。
しかしこの若さで心筋梗塞になるだろうか。
別の疾患があるのではないかとすると、患者の今井陽一(26歳)
は話を聞いていて末期がん(精巣がん)であることを語る。
一通り抗がん剤治療を終えたが、現在は効果が無かったので
緩和ケアに切り替えているとのこと。
●手術室
抗がん剤の影響で血管が詰まりやすくなっており、それが
原因で心筋梗塞になって居た。
そこで渚が【心臓カテーテル治療】をするという。
一同意外に感じるが、実は渚は日本で心臓カテーテル
治療の分野では5本指に入るほどの人物だという。
しかしそれなら何故ワシントンに渡って勉強をしていたのか。
■感想
なかなか興味深い話でした。
人生の終末期を迎える二人の患者たち。
何が良くて何が悪いかなんて人によってその価値は変わって
くるものだけど、いざ死というものを意識した人には
他人とは違った光景が見えてくるところがあるのかな。
少なくともこの二人が現世を生きるものたちに残していった
功績は称えるに値するものがあり、命のリレーとまでは行か
ないけれど、その人には無い価値観やら技術を引き出して、
人生をより豊かにする為のアドバイスをした形になった。
無駄だと思い込んでいる事でも実はそう思い込んで
いるだけで、他人にとっては無駄な事ではないかも知れない。
フリーマーケットなどで自分には不要になったものだと
しても他人には必要なものだってある。
フリマのようなものは物質的に存在するものなので分かりやす
いのだけど、精神的なものとか性格的なもの、時間的な概念は
まさに無駄かどうかの判断は付きづらい。
全てに於いて無駄なもの、無価値なものだと決めつけてかかる
よりも、一度は角度を変えて見てみることの必要性を
感じさせる。
また食事に関して今回悠木がそれをおろそかにした余り、
サプリメントのDNA核酸の取り過ぎで、まさかの尿道結石に
なってしまう。医者の不養生・・なのか。
また末期がんともなると、今すぐに亡くなるというものではなく
時間は限定しているが、少なくとも何かをする時間がある。
それをどんな事に使うのか。
自暴自棄になる人も多そうだけど・・
また残されたものにとっても地獄のような時間だと思うが、
少なくとも自分で蹴りを付ける為に検査をして診ることになった
のだから普通の人以上に切り替えは出来る・・のかな。
悠木はサプリばかりだったけど、ラーメンに於いては一応時間
を割いて食べに行こうとしていたのね。
それだからこそ二人は息が合ったのかも知れない。
余談だけど私も高校時代に尿道結石を経験している。
尿道に石灰化したものが詰まる時・動く時にもの凄い痛みが
走り、血尿が出る。病院で尿道を拡張する薬と痛み止めを
処方されて暫く私は学校に通っていたけど、座っているだけで
凄く痛かった。(常に痛い訳では無いし、下腹部全体が痛い
ので当初は腰が痛いのかどうかもよく分からなかった)
レントゲンに写りづらいというのも確かで、私を診てくれた
医者も”多分”これが石かなという程度の診断だった記憶もある。
ついに山が動いたとばかりに大森渚がカテーテル手術を行う
姿を目にする。何故これ程の人がワシントンに行かねばならな
かったのか。
503号室の患者で大森とは少なからず関係がありそうな人物は
若い女性で妊婦だった。もしかすると代理母とかありなのか。
そして恋の行方もある程度想像は付くけど、状況的には辻村に
部を持たせて五十嵐が内面的なイニシアチブを持つ。
父親も五十嵐こそが娘を幸せにしてくれるものを信じている。
■出演者
甘春総合病院
五十嵐唯織 …… 窪田正孝 (天才放射線技師)
甘春杏 …… 本田翼 (放射線科医)
広瀬裕乃 …… 広瀬アリス (放射線技師)
軒下五郎 …… 浜野謙太 (放射線技師)
南里美 …… 浅見姫香 (医師?)
威能圭 …… 丸山智己 (放射線技師)
悠木倫 …… 矢野聖人 (放射線技師)
黒羽たまき …… 山口紗弥加 (放射線技師)
小野寺俊夫 …… 遠藤憲一 (放射線技師長)
辻村駿太郎 …… 鈴木伸之 (整形外科医)
鏑木安富 …… 浅野和之 (副院長)
大森渚 …… 和久井映見 (循環器内科長)
田中福男 …… 八嶋智人 (放射線技師)
灰島将人 …… 高嶋政宏 (新院長)
…… 朝丘真理 (院内売店「さくらショップ」のおばちゃん)
今井陽一 …… 戸塚純貴 (末期がん患者)
池井しずく …… 伊藤歩 (503号室の入院患者)
幼少期の杏 …… 大島美優
甘春正一 …… 佐戸井けん太 (65歳、甘春病院の元医院長)