[新] まだ結婚できない男 第1話 相変わらず一人が好きで悪いか!!

まだ結婚できない男
(2019年10月期・フジテレビ・火曜21時枠)

脚本 – 尾崎将也
音楽 – 仲西匡
主題歌 – 持田香織「まだスイミー」
番宣ナレーション – 假野剛彦
建築指導・監修 – ベースメント(朝妻義征)
チーフプロデューサー – 安藤和久、東城祐司
プロデューサー – 米田孝、伊藤達哉、木曽貴美子
演出 – 三宅喜重、小松隆志、植田尚

第1話 相変わらず一人が好きで悪いか!!

【ストーリー】

少子高齢化、厚生労働白書では生涯未婚率/50歳を超えて
も結婚しない人の割合男25.4%、女性14.1%。

新築の着工前に祝詞奏上を行う。地鎮の儀の刈り初めを
設計した桑野が行うことになる。そこに家を建てた康夫
夫婦は両親からこれで安心だと言われる。康夫は有名な
建築師の人に自宅を設計してもらったことを語ると
みんなどんな特徴が有るのかを知りたがる。

・屋根裏部屋を作ったこと・・これは結婚しても男には
自分だけの世界を確保する必要が有るから。
・各部屋に鍵で閉められる・・ケンカしたら閉じこもれる。
・将来的に中をくぎり二軒の住宅に変更出来る設計。

みんなそれを聞いて子供が出来た時の為なのか、二世帯
住宅を想像するが、桑野は離婚したときに片方を賃貸に
することが出来るからだという。人生は何が起こるか分か
らない。結婚生活のあらゆるニーズに対応した親切設計だ
というが、周りはドン引きしていた。

■桑野・村上建築設計事務所

村上は独立し、アシスタントの詩織や裕太に設計を指示する。
新築の祝いに出席している桑野のことを心配する。

そんな中彼は帰社する。村上が一人で夜まで仕事をしている
のを見て「一人ブラック企業だな」と呟く。

翌朝出社する。
エゴサーチする桑野。そこで「やっくんのブログ」で桑野
の設計に文句を言っているものを見つけていく。
そのブログには「無能建築家・桑野信介の迷走」
「セールスポイントのアイランドキッチンは世間の流行を
取り入れオリジナルは無し。時流に乗るのが上手いだけ。
新国立競技場のデザインコンペでは見事に敗退」と書かれて
いた。桑野は俺の嫉妬している同業者だろうと考える。
しかも「老人を食い物にするビジネスに手を出す様だ」
と書かれていたのは、先日のインタビュー記事を見たもの
だろうと考える。

【感想】

前作「結婚できない男」からは13年後という設定。

結婚できない男(2006年)
https://itawind.web.fc2.com/2006/kekkon.htm
(※別サイトに飛びます)

これだけ長いスパンを開けて続編が作られるとは凄い。
スペシャル版で同窓会的内容として作られることはある
けど連ドラだからね。
しかも時代が桑野に付いてきているのだから何とも皮肉
で、13年前から予言されていたようなものだったんだね。

前回の桑野の相手役は医者(夏川結衣さん)である。
医者が恋人だと安心出来るなという感じがするけど、
そこに年齢差のある国仲さんが絡んできたりして、予想も
付かない内容だった。

このドラマの韓国版も見たが素晴らしい出来だったと記憶
している。

40歳だったものが53歳。
最近は人生のセカンドステージという名の下で50歳が
一つのキーワードになることが多いね。それだけ中年離婚
が多いのだろうけど、先日の「黄昏流星群〜人生折り返し、
恋をした〜」
でも50歳が一つのテーマで人生の折り返し
(半分)となっていた

こうしてみると30歳お一人様がテーマとして取り上げられた
90年代、そしてアラフォー(40歳)が取り上げられた2000年
代、そして現在はセカンドステージと称した50歳代が
メインとなるなど社会の年齢に於ける考え方の推移というの
が見て取れて興味深い。

今回の相手は弁護士だ。
意地悪してくるブロガーのやっくんとは誰なのか。
彼のことを熟知している人でライバル視しているくらい
だからある程度インパクトがある人だとは思うけど・・
ここで夏川さんとか出てくれば面白いんだけどね。
噂話として出て来る中では金持ちと結婚したという設定
みたいだし国仲さん役の人はどうなったのかな。

今回の一つのキーワードはこのブロガーの事をいつまで
引っ張れるのかという事と、隣人との関係を前作のように
して絡ませるのかということか。
パグ犬に心を奪われる辺りはやはり国仲さんを思い出す
けど個人的にはチワワを人気犬種に引き揚げたアイフル
のCMの清水章吾さんを思い出したのは私だけではない
だろう。あのCMでさえ既に17年前のものである(笑)

最後のシンポジウムでの公演は桑野の信条をよく現して
いてその主張は心の響いてくるものがあるし、自分の
信条がそのまんま仕事に活かされるというのは実に凄い事
だ。

残念なのは桑野の達観で凝り固まった信念・信条の前に
弁護士といえども吉山まどかの中に反論する余地があまり
ない。夏川さんの時には対等な関係であったハズがここで
はあまりいい争いの中にはどうしても上下関係のような
ものが生まれてしまっている。そうなると桑野の独壇場に
なってしまう。
その辺のバランスは気になるが取りあえず楽しかったので
今後も様子見だ。

【出演者】

桑野信介 …… 阿部寛 (桑野・村上建築設計事務所・デザイナー)
村上英治 …… 塚本高史 (桑野・村上建築設計事務所・デザイナー)
中川良雄 …… 尾美としのり (医者、圭子の夫)
中川圭子 …… 三浦理恵子 (桑野の妹)
中川ゆみ …… 平祐奈 (娘、大学受験)
桑野育代 …… 草笛光子 (信介の母)
吉山まどか …… 吉田羊 (吉山法律事務所の弁護士)
戸波早紀 …… 深川麻衣 (桑野のマンションの隣人)
岡野有希江 …… 稲森いずみ (カフェ”BROWN CLOVER”雇われ店長)
森山桜子 …… 咲妃みゆ (住宅プロデュース会社の社員)
沢村映子 …… 阿南敦子 (村上建築設計事務所の経理担当)
横田詩織 …… 奈緒 (桑野・村上建築設計事務所のアシスタント)
丸山裕太 …… 荒井敦史 (桑野・村上建築設計事務所のアシスタント)
山下香織 …… 小野寺ずる (吉山法律事務所の受付)
太田留美 …… 美音 (カフェ”BROWN CLOVER”バイト)
大工の棟梁 …… 不破万作

篠田遼一 …… (原告代理人)
岡野 …… (原告)
横井 …… (傍聴マニア)
前川 …… (傍聴マニア・メガネ)
中山卓男 …… (シンポジウム)
大友真一 …… (シンポジウム)
坂本涼子 …… (シンポジウム)

山本ロザ、西尾浩行、千うらら、松澤仁晶、やべけんじ、
佐久間淳也、邸太郎、森山米次、橋本恵一郎、岡紀子
高橋陽子、青木一平、新貝文規、ねりお弘晃、
よしのよしこ、山元隆弘、右代谷勝好
今井英二、佐藤俊介、諒子、樹又ひろこ

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