刑事ゆがみ 第5話 因縁寄生支配宿敵

刑事ゆがみ
(2017年10月期・フジテレビ・木曜22時)

http://www.fujitv.co.jp/yugami/

原作 – 井浦秀夫『刑事ゆがみ』
脚本 – 倉光泰子、大北はるか、藤井清美
主題歌 – WANIMA「ヒューマン」
プロデュース – 藤野良太、高田雄貴
演出 – 西谷弘、加藤裕将、宮木正悟

第5話 因縁寄生支配宿敵

【ストーリー】

うきみ署では本物の元詐欺師・マリッチから詐欺に対する実践
的レッスンを受ける。主に人心掌握される方法論を試され、
羽生に対して詐欺師は情報に弱い人間に寄生するものだとされる。
羽生はバカにされたことに激怒して思わずマリッチに殴りかかり
そうになるが多々木や菅野に止められる。
弓神も同様にテストを受けるがまるでこの人を操るのは無理だと
いう。

花道署管内で誘拐事件が発生。
マスコミが集まる中で梅野捜査官は、これより会見を始めると
語る。誘拐された娘の真利奈の両親である宇津巻誠治と京子が
マスコミ/カメラの前に立ち、犯人に訴えかける。娘を返してと
京子は泣き崩れる。

町尾は珍しく誘拐事件で親が会見しているとしてテレビ中継を
見ていた。犯人からの指示が有ったようだと。苦しむ親をさらし者
にするなんて最低だ。菅能は帰宅した弓神を呼び戻すよう告げる。
花道署からの協力要請が有ったのだという。明日から羽生と
一緒に捜査してと弓神と羽生に告げる。誘拐現場には娘さんの
バレエシューズが残されていたこと。そしてそこにはカタツムリ
の絵が描かれていた。

「ロアコ事件」を覚えているでしょ?という。7年前、花道署管内
で河合家が襲われ、父の河合武と河合伊代が襲われて12歳の一人
娘だけが生き残ったものだった。その事件の状況は小説にそっく
りだったこと。種島不二実著作「ロイコ」という作品。
ロイコとはロイコクロリディラムの略でタチの悪い寄生虫のこと。
カタツムリの体内に寄生して脳まで支配する。小説の主人公
も殺人鬼に寄生され心を操られて殺人を犯した。犯人はその小説
の著者・種島だとされた。本はベストセラーになるが自作自演で
あることが分かり、逮捕するも隙を突いて自殺した。結局焼身自殺
で被疑者死亡案件となったという。そうであれば模倣犯による
仕業なのか。種島を追いつめたのが弓神だという。
弓神はその件を通して県警本部長賞をもらっているとのこと。

■感想

このドラマ大好きなんですけど、木曜日は「ドクターX」をリア
ルタイムで見て、Dlifeを録画で見て「NCIS」、寝る前にこの
ドラマを見ているものだから疲れて時々寝てしまう時があるん
ですよ。昨日も案の定30分くらいみたところでCMの所でぐっすり
寝てしまい、その前後からの記憶があまりないという。
この状態で感想を書いて良いのかって感じだけど、次々とドラマは
放送されている時代だし、今書かないと書かないなってしまう
為に書いて見る。

今回の事件は、「ロイコ事件」の再犯ではないかとされるもの
だけど、ドラマとしてはその先に有る弓神が特別に気にかけている
氷川和美との関係を浮かび上がらせる為の前振り感も強く描かれて
いる。

ロイコ事件は7年前に起きた凄惨な親子が殺害された事件。
その時12歳の娘が生き残ったとされていたけれど、それに該当する
子が和美のようだ。記憶喪失に加えて失語している状態の彼女。
ロイコ事件では弓神が担当して容疑者を問い詰めた結果、自殺
させてしまっている。
犯人ならば記憶を失っているウチには和美のことは狙わないだろう
けど、何かのきっかけで記憶を取り戻せば十分極刑に出来るだけ
の材料となるので、変なところで今回は7年前の爆弾を引き上げて
しまった感じだ。

小説と類似性が高いことも有るので再犯が起きても有りなのかと
思ったけれど、既にこの図書は発禁本とされている。ただし当時
ベストセラーになったとしていることから見ても、市場には
相当数の本が出回っているし、当時は恐らく大反響でマスコミ
にも詳細に描かれたのだろう。

冒頭から人を操るものの要素について語られていたので、誰が
誰を操りイニシアチブをもってこの事件を眺めているのか。
前日の日テレでも歯科医のダンナは学生時代にレイプ犯罪を
繰り返していた。そして今回の夫は何もせずにただただ
金と地位を求めて婚活している逆玉狙いの男が登場し、穀潰しの
状況だ。

色々と本人たちにしか分からない心情も多く、特に子供を産んで
から被害者だと思われていた家族の妻・京子とその京子のダンナ
の愛人の問題に関しては本人たちにしか分からない複雑な心情が
混在しているのだろうね。

人を操る為にはやはり一番の方法は敵のウィークポイントと呼べる
弱点を握ること。
それぞれに弱点はたぶんに存在していたけれど、結局のところ
犯人が求める最終形が何なのか。

夫が娘の誘拐に際して家庭の為に努力する姿を見て愛情を覚えたり
夫が浮気していた際に、愛人は下着をソファーの間に忘れて行った
けれど、乳房全摘した妻に対するプレッシャーの為に意図的に
行ったものなんですかね。

少々詰めの段階が甘いのか、それとも眠くて理解していなかった
のか分からないけど、妊娠していないのに妊娠していると愛人は
嘘をついていたのかな。妻は形だけの夫を求めて結婚したものの
その夫を制御することは出来ず、また父親からも見放されていると
する憤りの気持ちはストレス要因となっていたのか。

男女の駆け引きと言うよりも、愛人と正妻の対決のような格好
で、幸せ家族を愛人に見せつけたかと思えば、愛人からの攻勢
も有り、なかなか複雑だった。一番の問題はやはり結婚相手を
間違えた・・ではなかったのか。人を操れると思った誤算なども
有ったと思う。

■出演者

弓神適当 …… 浅野忠信 (うきみ署刑事課強行犯係)
羽生虎夫 …… 神木隆之介 (うきみ署刑事課強行犯係)
菅能理香 …… 稲森いずみ (うきみ署刑事課強行犯係・係長)
多々木挙男 …… 仁科貴 (うきみ署刑事課強行犯係・ベテラン)
町尾守 …… 橋本淳 (うきみ署刑事課強行犯係・中堅)
氷川和美 …… 山本美月 (“ヒズミ”、サイバー知識が豊富)

宇津巻京子 …… 板谷由夏 (喜平の娘)
宇津巻誠治 …… 丸山智己 (40歳、市議)
宇津巻真利奈 …… 後藤由依良 (8歳、京子、誠治の娘)
音島カレン …… 桜井ユキ (誠治の秘書)
久松 …… 木下ほうか (花道署・捜査官)
菰野源三郎…… 品川徹 (77歳、議員、篤千商事の役員)
マリッチ …… リリー・フランキー (詐欺師、訓練)
横島不二実 …… (「ロイコ」の著者)
宇津巻喜平 …… 高橋元太郎 (前市長)
梅野 …… (花道署・捜査官)
河合武 …… 渋川清彦 (ロイコ事件の被害者)
河合伊代 …… 酒井美紀 (ロイコ事件の被害者)

三浦圭祐、橘ユキコ、吉田健悟、佐々木省三、竹内義貴
石川竜太郎、川合千里、三田友梨佳(アナ)

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